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TeXで楽譜を書く

毎週木曜日は、1年生にUNIXの基礎を一通りやってもらう一般情報処理という演習がある。今日からは「TeXを使ってみよう」というテーマで、基本的な作業手順から、文字の大きさの変え方、簡単な表の書き方などを少しやってもらった。

数学を生業とする人ならもちろん、理系研究者ならほとんどの人がお世話になっているのがこのTeXという文書作成ツールである。「テックス」ではなく、「テフ」または「テック」と発音することになっている。一般に市販のワープロソフトは、数式を表現する能力については全くと言っていいほどダメである。ごくごく基本的な記号なら出せるようだが、それもフォントの配置などのデザインに非常に問題がある。しかしTeXは、どんなに複雑な数式や図式でも実に美しく出力してくれる。それどころか、パッケージと呼ばれる無数の追加キットを使えば、世界のどんな言語で書かれたどんな文書であろうと、ありとあらゆるものを書くことができるのだ。そしてそれらはすべてフリー、つまりただなのである。

私はコンピュータ周りにさほど強くはないが、このTeXについてははまってしまい、市販のワープロで到底出力できないような文書をいかに作成するかに力を注いでいた時期がある。中でも面白かったのがTeXで楽譜を書くという作業で、清書されていない作曲者の自筆譜とか、ピアニストの即興演奏を友人が耳で聞き取った手書き楽譜などを浄書して回っていた。例えばこれ(PDFファイル、214KB)は、当時作成した楽譜の1ページ。テキストファイルをいじるだけで、ここまでのものが書けるのである。市販の楽譜作成ソフトはいくつか出ているが、これが書けるレベルのものは数万円はすることを考えれば、TeXの素晴らしさは自ずと明らかだろう。

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コメント

カコイイ・・・。

> 「35……くらいですか?」

意外性を狙って誕生日のほうには書かずにこちらへw。

TeXでの楽譜書きには興味があったのですが、検索してみたら
MusiXTeX
PMX(MusiXTeXのプリプロセッサ)
M-Tx(PMXのさらなるプリプロセッサ)
と、いろいろややこしくてどうしたものかと考えているうちに、
インストール一発で使えるLilyPondに落ち着いてしまいました。
natsuoさんはどのパッケージの組み合わせを使ってるんでしょ?

> > 「35……くらいですか?」
>
> 意外性を狙って誕生日のほうには書かずにこちらへw。

そう、演習中に誕生日宣言しようかと思ったとき、このときの記憶が頭をよぎったのでした。

> MusiXTeX
> PMX(MusiXTeXのプリプロセッサ)
> M-Tx(PMXのさらなるプリプロセッサ)

おそらく、プリプロセッサ使わずにMusiXTeXを直打ちしている人はほとんどいないでしょうね。
で、私は、MusiXTeX直打ちでした。いやー、あれは根性が必要でした。

でも、確かにLilyPondって選択肢がありますね。
あれもかなり高度な楽譜が書けそう。

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