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ゆめまぼろし

遅ればせながら、先月末に発売された駒場和男氏の詰将棋作品集「ゆめまぼろし百番」を買ってきた。出るという話を聞いてから数年、いつだろういつだろうとずっと思っていた一冊。「盤上のファンタジア」(若島正)、「極光21」(上田吉一)、「夢の華」(山田修司)などと並び、絶対に持っておかなければいけない作品集の一つである。

出版までに時間がかかったのは、ひとえに推敲と修正作業をひたすら続けておられていたからのようだ。完成までにいかに力が注がれたか、パラパラと眺めるだけでも強烈に伝わってくる。ほとんどが長編のうえに超難解作が多く、まともに鑑賞するには相当の時間が必要になりそうだ。作品解説も、作者の詰将棋に対する考え方が随所に色濃く浮き出ていて興味深い。

また、すべての作品に名前がつけられているのも大きな特徴と言えると思う。「父帰る」、「三十六人斬り」などは有名だが、「内閣支持率」、「外房九号」、「ルパン二世」など、詰将棋作品とは思えないような題名も並ぶ。今回作品集としてまとめるにあたって名付けたものもあるようだが、一方で作品の構想段階から、作品名だけは決まっていたという創作過程のものも載っている。それで本当に創ってしまうのだから、恐れ入りましたというほかない。

ところで、作者の解説を読んでいたら、友人の訃報に接し「真間川べりで慟哭した」という記述を見つけた。市川や松戸のあたりは、実はチェスの強豪がかなりお住まいだと以前書いたことがあるが、詰将棋界の巨匠もすぐ近くにいたというわけだ。案外世界は狭いものである。

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コメント

Natsuoさんのプロフィールを拝見させていただきましたら、市川にすんでいたことがあるそうですね。
私の息子は習志野、娘は松戸に通っています。
木星からは遠いとぼやいています。

おお、そうでしたか。やっぱり世界は狭いですねえ。
私は30年間ずっと市川暮らしでした。
息子さん、習志野ですか、それは大変。
木星からだと、電車ならどう行くんでしょう。
関鉄で取手まで出るんでしょうか。時間がかかりそうですね。

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