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Ceriani先生のヘルプメイト

Ceriani-HelpMate.png日中ずっと会議で特筆すべきようなこともなかったので、またCeriani先生の問題を紹介してみる。出典は1964年の "Die Schwalbe"。今回は最終手を考えるといういつものスタイルではない。与えられた指示は "H#2"、つまりヘルプメイトである。詰将棋の世界では「ばか詰」などとも呼ばれるが、図の局面から両者が協力して、黒、白、黒、白と指して黒のKがメイトになる手順を求めよというものだ(黒から指し始めることに注意)。

ヘルプメイトというと、プロブレムのジャンルとしてはそれなりにメジャーな分野である。Ceriani氏も普通の作品を創っているんだな、と思うとこれが違う。これは、ヘルプメイトの問題に見せかけた、やはりレトロの問題なのである。どういうことかというと、この問題には答えが2つある。いや、正確には、2つあるように見える。すなわち、次のようなものだ。
その1……1.Bf3 Bxb6 2.Bxa8 Rxa8#
その2……1.0-0 Bxb6 2.Rxa8 Rxa8#
答えが2つあるというのは普通ならば余詰、すなわち不完全作品ということになるが、この作品は過去を推理することによって、片方が不可能であることを証明できるのである。それを考えてくれというのが真意なのだ。

私にとってはちょっと難しかったが、何とかできたように思う。

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コメント

僕にとってはちょっとじゃなく難しいですよぉ~。

昇格の瞬間、左下の凝り形はどこまでできてたんだろう・・。

どこで昇格が起きたか、そして何に昇格したかが、
取られた駒の数を勘定することで特定できると思います。
それによって昇格したときの状況が定まるようです。

一通りのストーリーはわかりました。
入城が可能とすると矛盾が出るのはわかった気がします。
が、そもそも入城の可能不可能にかかわらず、
問題図の局面が不可能局面であるように見えるんですよね・・・。

戻せなくなることの論理的な本質は
白側の手数に余裕がないことであるので、
e8のKやh8のRが動かせることで黒側の手数に余裕を持たせることが
全体の論理に影響を与えないような気がするんですよ。

そうですか。私も何か読み抜けがあるのかもしれません。
広島に戻ったら解答をまとめてみます。

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