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シェップスホルメン島

Sweden59.jpgSweden58.jpg昨日はシェップスホルメン (Skeppsholmen) 島に行こうと決めていた。ガムラ・スタンの東側にある小さな島である。T-Centralenで地下鉄を降り、65番のバスに乗れば島に直行することは分かっていたが、相変わらずこの日もぽかぽかとした陽気だったので、駅からは自分の足で行くことにする。せいぜい1.5kmくらいだから大したことはない。島へと渡る橋には立派な王冠の飾りが施されていて、その向こうには以前に訪れた王宮の威容が見えていた。渡りきると少し小高い場所に教会が建っているのが見えたが、ちょうどそのすぐ上の空で飛行機雲がクロスし、もう一つの十字架を作っているのが印象的だった。

この日の目的は、島にある現代美術館を訪れることである。マルセル・デュシャンの「泉」が置いてあったという話を聞いたので、これは生で見ておかないといけないと思ったわけだ。行ってみてまず驚いたのが、入館料がただだったこと。あとから観光ガイドを見たら確かに無料と書いてあったのだが、この規模の美術館で入場無料ということは、日本ではまずないことだろう。展示されているのは地元スウェーデンの作品が中心だったが、少数ながらマチス、デ・キリコ、マグリット、ウォーホルなどの作品もあったし、これでただなのだから十分である。デュシャン作品は「泉」の他に「大ガラス」もあった。

Sweden61.jpgSweden60.jpg美術館にはレストランが併設されていたので、パンとコーヒーで一服。ここはプレートに自分の好きなものを取っていって最後に会計をするという学食スタイルの店で、これなら気楽に好きなものが食べられるので助かる。昨日は軽食だけだったが、ランチメニューもなかなかよさそうだったので、もし滞在中に機会があればもう一度来てもいいかもしれない。窓からは、シェップスホルメン島のさらに東側にあるユールゴーデン (Djurgården) 島の様子がよく見渡せる。教会のような立派な建物が見えるが、あれは北方民族博物館らしい。このあたりは美術館や博物館だらけで、とても全部は回りきれない。

Sweden63.jpgSweden62.jpg美術館を出てから、さらに南側にある小さな島、カステルホルメン (Kastellholmen) 島に渡る。周囲数百メートルの島なのであっという間にぐるっと一周できる大きさだ。島の南側に回ると、対岸のセーデルマルム (Södermalm) 島に超大型客船が停泊している様子がよく見えた。その横には軍関係と思われる船も数隻いるようだ。このあたりは海といっても内海のそのまた内海のようなところだから、水はほとんど塩分を失っており、日本の海辺のような潮のにおいは全くといっていいほど感じない。

Sweden66.jpgSweden65.jpgSweden64.jpg島の中央の高台に Kastellet という小城のような塔が建っていて、そのあたりはちょっとした展望台のようになっていた。しばしここで休憩。向かいの島には遊園地があって、絶叫系の乗り物に乗っている人の悲鳴が定期的に聞こえてくる。他に何も音がしないので、島の向こうの悲鳴が妙に響くのである。

Sweden67.jpg帰りもまた景色を眺めながら水辺沿いにぶらぶら歩いて街の中心部まで戻った。一昨日の続きとして土産物屋を見て回り、いくつか買い込んだのだが、ありきたりのお土産がならぶ中に、なぜかチェスセットが置いてあるのを見つけてしまった。スウェーデンとも何とも書いていないし、それどころかメーカーすら書いていない怪しげな商品なのだが、割高な品物たちが並ぶ中でこれだけ妙に安いのである。というわけで、荷物になるのを承知で衝動買いしてしまった。39SEK。一緒に買った高さ7cmの馬の置物が79SEKだから、半分の値段である。帰ってから開けてみたら、ボードの角の部分が1mmほど欠けているのを発見したが、まあこれくらいは仕方ないだろう。使う分には問題ない。

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コメント

気持ちのよい写真ばかりで、毎日心が癒されます。このブログに感謝したいです。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」精神にはとても思えないです。。。

教会の上に広がる青空に十字架の飛行機雲が出現というまさにその時に遭遇してしまったり、奇妙な生き物とばったり出遭ったりと、きっとnatsuo-sanが‘不思議’を呼んでるんですね。

過分なお言葉、恐縮です。
この日だけで50枚以上撮っていますから、「下手な鉄砲」ですよ。
晴れているときは、空気が澄んでいるせいかきれいな飛行機雲がよく見えるんですが、
ちょうどクロスした地点の真下に教会があったのは幸運でした。
巨大ナメクジについては、毎日のように会っていますから。

私もたまにnatsuo-sanの親友から「凄いなあ~」と言われ、こっちは普通にしているだけなのに何でこんな事でそこまで感激してくれるんだろう、と妙な気持ちになることがあります。自分ではなぜそこまで過剰に褒められるか分からないものなのですね。
natsuo-sanもきっとそうです。
私は正直に思ったままの感想を述べたまでですけどね。

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