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詰将棋作家候補

数学者にも将棋好きは多い。シンポジウムなどで会ったときに、私が詰将棋創作を趣味にしていると話すと、結構興味を示してもらえることがある。まず最初の質問は「手数はどれくらい?」だ。そのあとの流れは、たいていは以前に書いた通り。つまり、「えーと、賞をいただいた作品は17手詰でした」「17手!?そりゃ無理だ、3手とか5手くらいじゃないと解けないから」「じゃ、これはどうです?私の作品じゃないですけど、解答者の半分が間違えた伝説の3手詰があるんですよ」となって、行き詰まり氏作の「新たなる殺意」を紹介するわけである。いくら何でも3手ならと、相手はかなり慎重に考えながら答えるのだが、これが必ず間違ってしまう。指将棋一本の人に、いかに詰将棋がディープで恐ろしい世界であるかを示すうえで、これほどうってつけの作品もないだろう。行き詰まり氏にはいつも感謝しながら使わせていただいている。

去年の秋に城崎でシンポジウムがあったとき、相部屋になったH君にもこんな調子で詰将棋の世界を紹介したのだったと思う。しかしここからが他の人とは違った。彼は私の1年下の後輩で現在は北海道で研究を続けているが、この1年の間に創作力を身につけていたのだ。今年の城崎シンポジウムで会ったとき、「自分も創ってみました」と2作も見せられたのには驚いてしまった。私がアドバイスできるような器でもないので、少しコメントをしてあとはとにかく投稿してみたらとお勧めした。是非近い将来、初入選の喜びを味わっていただきたいと思う。あれは経験した人間にしか分からないうれしさである。

彼とはその後もメールをやりとりしており、過去の名作や持っているべき作品集などを紹介しているのだが、彼が昨日新たに送ってきてくれた新作は、ひいき目に見ずとも十分「よい」と思える作品で、短期間にこんなに腕を上げるとはと感心してしまった。もしかしたら、私は将来の大作家を発掘してしまったのかもしれない。何だかたちまち追い抜かれそうであるが、それはそれで悪くないという気もしている。

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コメント

そりゃあ楽しみですね!
誌上で鑑賞できるのを楽しみにしてます、とお伝えください。

だそうですよ、見ていますか?>H君
ここまで持ち上げちゃった以上、もう載るしかありませんな。

ていうか、Hさんを意識して書いてます(笑)
→Hさんが誰かもわからず呼ばせてもらってますが、ご容赦ください

natsuoさんがイイというその作品、欲を言えば、投稿前に見せて頂きたいものですね。

Hさんって元O研じゃなかったっけ?
だからバケラッタさんも知っているんじゃないですか。

コメントのところをクリックするんですね。
ここに詰将棋載せていいのでしょうか?kif-fileの図面を貼り付けるとか。
バケラッタさん久しぶり。

ここに貼り付けると投稿前に全世界に公開することになってしまうので、
それはやらない方がいいと思います。メールで連絡を取り合うことにしましょう。

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