« 詰将棋作家候補 | メイン | 雨の日曜日 »

藁人形

大人とは思えないほど寝てしまった。12時起床。このところいつもにまして就寝時間が遅くなっていたので、たまっていた寝不足の借りをようやく返した気分である。しかしどうも、寝ている間に荷物が届いていたらしい。熟睡していて全然気がつかなかった。夜になって郵便受けをチェックしたので、今日の配達は終わってしまっていた。まあいい、明日届けてもらおう。

午後はピアノを弾いたりしてだらだらと過ごす。先月あたりからラフマニノフ=ワイルドの "In the silent night" を練習しているのだが、休日に思い出したようにちょろちょろ弾くだけだから、いつになっても全然譜読みが進まない。おまけに、すぐ他の曲に浮気したくなってしまう。今日はグラナドスの "El pelele" っていい曲だったよなあと急に思い出し、楽譜を出してきて最初のページだけちょっとメロディーをなぞったりしていた。「エル・ペレレ」は「藁人形」の意。日本語で藁人形というと、どうも呪い殺すための道具という連想をしてしまいがちだが、これはゴヤによる同名の絵画を見た印象を元に書かれた曲で、女性たちが毛布の中央に置かれた等身大の人形を空中へ跳ね上げて遊ぶ様子を描写したものである。曲調はリズミカルでいたって明るく楽しい。私はどちらかというと、自分の性格を反映してか、暗くて陰湿で粘っこい曲が好みなのだが、ときどきこういうひたすら楽しい曲にも憧れを感じてしまう。アルベニスの「イベリア」もそうだが、スペインの作曲家の曲はいつも太陽がギラギラと輝いているようだ。こういう雰囲気は、ラフマニノフやスクリャービンには全く存在しないものである。

夕方、冷たい雨の中を市街地に車で出かけた。車中でグラズノフのピアノ曲集をかけていたら、「演奏会用大ワルツ」Op.41が流れて、ああそういえばこの曲もいいんだよなあと思い出してしまった。何だかまたつまみ食いの譜読みをして時間を浪費しそうな気がする。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://monsieur.ddo.jp/cgi-bin/mt_3/mt-tb.cgi/242

コメントを投稿