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世紀の音痴

何を血迷ったか、たった今かけているCDは、Florence Foster Jenkinsが超絶的な歌声を披露する "The Glory(????) of the Human Voice" である。天下のRCAから出ているこのCD、知っている人は知っていると思うが、音痴の最高峰とも言うべき絶唱が聴けることで有名だ。上のアマゾンのページでサンプルが聴けるので、もし知らない方がおられたら是非トラック1の "Die Zauberflöte"(「魔笛」より「夜の女王のアリア」)を聴いてみてほしい。この音程とテンポの外し方は衝撃的の一言に尽きる。サンプルは最初の1分だけだが、このあとからさらに凄まじい歌声が展開されるのである。

Wikipediaなどに詳しい説明があるが、ジェンキンス女史は自分では素晴らしい歌い手であると信じて疑わなかったようだ。多分ヨーロッパだったら、こんな録音が残されることもなかったのではないだろうか。しかしそこはアメリカ、聴衆は客席でげらげら笑いながらも演奏を絶賛するものだから、ついにはカーネギーホールでリサイタルをするまでに至ったという。太平洋戦争のまっただ中、海の向こうではこんな娯楽で楽しんでいたわけだ。

しかし、ずっと聴いていたらさすがに頭が痛くなってきた。Christina Deutekomの歌う(本当の意味での)超絶的な「夜の女王のアリア」のCDに替えてちょっと落ち着こう。

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コメント

 天下のRCA、昔なら赤盤で出ていたのでしょうか(笑。こういうネタも好きですが声楽では初めて聴きました。私のカラオケといい勝負かも(汗。
 試聴では最高音の直前までしか聴けないのが残念です。

そう、その最高音のところがすごいんです。
あそこを笑わずに真顔で聴ける人はまずいないと思われます。

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