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中将棋のエンドゲーム

バケラッタさんからいただいた年賀状に、中将棋のエンドゲームというジャンルは開拓可能かという話が出ていた。現実の対局ではエンドゲームという名前がふさわしい局面になる前に勝負がついてしまう可能性が高いので、あくまでプロブレムとして成立するかということである。

まず一番単純なケースとして、玉対玉以外にどの駒が残っていれば勝ちなのか。チェスの場合、K+QvsKやK+RvsKは攻方の勝ちだがK+BvsKやK+SvsKではドロー、K+PvsKはPが成れるかどうかがポイントになる。K+PvsKに相当する条件として「玉+歩対玉」を考えると、これは駒枯れで引き分け。歩が成ってと金になっても、12×12の広さでは敵玉を追い込むことができないためである。詰パラ1999年2月号のリレー随筆のコーナーで飯田弘之六段が書かれていたところによると、「玉+金対玉」終盤戦で攻方が敵玉を詰ませられる限界は10×10路盤であり、それ以上ではほとんどの場合ループとなって詰ませられないとのことである。すると同様の理由により、「玉+仲対玉」や「玉+象対玉」もダメであろう(追記参照)。

Chushogi-stalemate.pngその他の駒は、中将棋の場合ほとんど強力な飛び道具に成る。となると、生角にしか成れない「玉+豹対玉」は例外として、あとは一見ほとんど攻方が勝ってしまいそうな気がする。ただ、駒によってはこんなふうにステイルメイトになったりしないだろうか(紛らわしいが、図の「駒」は白駒である)。でも中将棋では、ステイルメイトは引き分け扱いではないのかな(追記参照)。

受方も駒が残っている場合になると、これはもう全然分からない。盤が広いだけにかなり奥が深そうだ。

2007/1/18追記:もずさんからいただいたコメントによると、「玉+象対玉」、「玉+仲対玉」は四隅に追い込めるので攻方の勝ちだそうである。詳細はもずさんのコメントにあるリンク先を参照のこと。またステイルメイトもやはり攻方の勝ちのようだ。

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Ma vie quotidienne: 中将棋のエンドゲーム 中将棋はチェスと同様に持駒制がありませんので、対局が進行するにつれて全体の駒数が少なくなっ... [詳しくはこちら]

コメント

以前この話題について少し書いたことがあるのですが、「玉+象対玉」では4辺のどこにでも追い込めるので攻方が詰ませられると思います。「玉+仲対玉」もかなり難しいのですが、酔象が斜め後ろへ動けるので隅へ追い込んでいくことが可能ではないかという読みをしています。
ただそれは千日手のルールが将棋と同じならの話で、現在中将棋の千日手のルールがはっきりしていない部分があり何とも言えません。
ステイルメイトはされた方の負けになります。
http://d.hatena.ne.jp/mozuyama/20050124/P20050124CHU

なるほど、そうなのですか。斜めに動けるということが重要なんですね。
玉+金対玉がダメということで、飛び道具でなければ無理なのかと思ってしまいました。
情報ありがとうございました。

もずさん、参考になる情報ですね。ありがとうございます。
そうすると、猛豹以外の駒では成れるかどうかの勝負ということになるわけですね。例えば
攻方:11銅、14王 玉方:32玉
という配置では、先手番なら12銅以下勝ち、後手番なら22玉でドロー、といった具合でしょうか。
あるいは、王+ちょろ角+猛豹vs玉においては、
猛豹がすでにあるちょろ角と違う筋に成れるか否か、という具合になるのでしょうね。

改めて考えてみたのですが、「玉+仲対玉」は詰むか詰まないか非常に微妙で結論が出ませんでした。すみません。
http://d.hatena.ne.jp/mozuyama/20070119/P20070119CHU

素晴らしいですね。今日のブログで紹介させてもらいました。

将棋好き

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