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将棋の国のアリス

来週にせまった4年生の卒論発表の練習につきあっていたため、帰りが少し遅くなった。今週はこんな日が続きそうだ。

少し前に「将棋の指し始めの局面から二歩かつ打歩詰の状態を作る」というお遊びを考えたことがあったが、これを見た看寿賞作家の高坂研さんが、13年前に将棋世界誌に連載された若島正氏による「将棋の国のアリス」という読み物をわざわざコピーして送ってくれた。いやはや、こんなものがはるか前に出ていたとは。全く知らなかった。

川べりで定跡書を読む姉の横で退屈しきっていたアリスのそばを、対局時計の秒読みに追われるウサギが大あわてで走っていく。そのあとを追って飛び込んだ先にあったのは、ハンプティ・ダンプティやチェシャ猫が見たこともない将棋のパズルを出す不思議な世界だった……という内容。将棋のレトロ解析という当時ほとんど未開拓だったであろう分野を、「不思議の国のアリス」の物語のテイストで展開するのだから、面白くないわけがない。子供のころ何度も愛読した福音館書店の「鏡の国のアリス」を思い出しながら(私は「不思議」より断然「鏡」が好きだった)、一気に読んでしまった。「11手で先手が打歩詰で負けた」棋譜を問題として出題したら、読者から届いたのは別解の山で、若島さんが用意した作意は1通も来なかったなんてこともあったようで、やっぱり将棋でこういう問題を作るのは本当に難しいのだなと改めて思いをいたした次第。

さてその連載記事とは別に、高坂さんは新たにオリジナルの問題も送ってきてくれた。やはり実戦初形からある条件での詰め上がりまでの手順を求めるものだが、私のようないい加減に考えた余詰だらけの問題とはわけが違う。ご本人から許可もいただいたので、これは明日紹介させていただこう。

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コメント

解けました。
2時間かかりました。
発想をかえたら1分でした。
さすが、高坂さんですね。

そう、この発想の転換がなかなかできないんですよねえ。
全く、さすが高坂さんというしかありません。

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