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ホロヴィッツのピアノを弾く

今日は先日予約を取った、ホロヴィッツのピアノの試弾日である。結局事前にはほとんどまともに練習できなかったので、気楽に弾くだけ弾いて楽しむということにする。それでも一応指を慣らしておこうと思って、少し早めに街中に出てピアノスタジオを回ったのだが、今日はどこも満員だった。やむを得ずぶっつけ本番。

HorowitzPiano.jpg5時半きっかりに浜松ピアノ社に行くと、受付にいたおじさんがまず「ホロヴィッツのピアノを弾いた」証明書なるものをくれた。何ともマニア心をくすぐるやり方だ。そこに名前を書き込むと、すぐピアノのある部屋に案内される。まだ前の試弾の方がいて、我々が入ってきたのを見ると名残惜しそうにしながら帰り支度を始めた。部屋の真ん中にグランドピアノが置いてある。うーん、「ラスト・ロマンティック」にも写っていたあのピアノがこれか……と思うと、何とも感慨深いものがあった。「彼の注文で、タッチは軽く、また低音がよく鳴るように調律されてます」とおじさんが言う。そうだろうそうだろう。

前の客とおじさんが出ていって一人になると、早速さわってみた。なるほど、これは軽い。私みたいな下手くそは微妙なタッチの差なんてよく分からないことが多いのだが、この軽さはさすがに普通のピアノとはちょっと違う。そして低音。チャイコフスキーの協奏曲冒頭の和音をガーンと鳴らして、腹に響く轟音を味わった。

Certificate.jpgせっかくの記念だからと今日はレコーダーを用意していた。弾いていられる時間は30分しかないから、あまり余裕はない。録音を開始しておいて、とにかく今弾けそうなものを片っ端からやってみたが、日頃の練習不足もあって、全然指が回らない。やっぱり自分はホロヴィッツにはなれないのだなあと当たり前のことを再認識する。興味のある人にホロヴィッツのピアノの音を聴いてもらうために、録音した中では比較的ましなのを1曲だけ。
スクリャービン/練習曲Op.2-1
いつも同じ曲ばかり弾いているなと言われそうだが、新曲を譜読みする時間がないのでやむを得ない。本当は大きな音の出るOp.8-12も録音したのだが、これは人に聴かせるような演奏ではないので、ここに出すのはやめておこう。

ともあれ、あっという間に30分は終わってしまった。あのピアノに再びさわれる機会が来ることはおそらくないだろうが、証明書なるものももらったし、まあこれで十分満足である。

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コメント

いやはや、こんな凄い企画があったとは・・・。家が近くなら絶対に弾きに行っていたのですが。うらやましい限りです。演奏聴かせていただきましたが、出だしからして誠にホロヴィッツの音色ですね。知らない人に「ホロヴィッツのプライベート音源」として聴かせてみてはいかが?納得する人もきっといるのでは?

いやいや、そんな詐欺みたいなことは……(笑)。
お恥ずかしい演奏を失礼いたしました。
http://www.steinway.co.jp/horowitz/area.html
を見ていただければ分かりますが、あのピアノは日本全国を回っていて、
広島は最後から三番目でした。あとは松山と岡山に行って終わりのようです。
もしかしてはてるまさんのお近くにも行っていたのでは?
もし波照間島にお住まいなのなら無理ですが……。

いえ、波照間島ではなくて、現在ロンドンで研究留学中の身です。日本にいたとしても地元が北海道なので、行くのは大変でしたが・・・。

なるほど、それでは無理ですねえ。
でもロンドンなら、その分日本では味わえないものがいろいろありそう。

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