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音楽とチェス

朝から晩までずっと雨だった。午後はピアノを弾いたり、チェスのオープニングを並べてみたり。楽譜にしても棋譜にしても、前に弾いたり並べたりしたはずなのにまるで覚えていないのだからいやになってしまう。進歩がないね。

それにしても、ピアノにおける譜読みという行為と、チェスにおいて定跡や過去の名勝負を並べてみるという行為は、何か底辺の部分でつながっているような気がしてならない。弾けない箇所を何度も繰り返していると、さっき同じことをしていたなという感覚に、ふととらわれるのだ。そしてその感覚の正体を探ると、それは1時間前にオープニングのある部分を何度も並べていたことだと気づくのである。

考えてみれば、チェスプレーヤーには音楽に造詣の深い人が少なくない。タイマノフは「20世紀のピアニスト」シリーズに録音が収録されたほどのピアニストだし、元世界チャンピオンのスミスロフはバリトンの歌手になるかチェスをやるかで迷い、後者を選んだという経歴の持ち主である。もちろん、チェスが好きな人はみんな音楽好きだというわけでは全くないし、その逆でもない。ただある種の人たちは、脳の同じ部分でもって、チェスと音楽それぞれに接しているように思われるということだ。自分もその一人である……と言いたいところだが、そう主張するにはどちらの分野についてもあまりに無能すぎると言わざるを得ない。

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