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高坂氏の新作問題の解答

先月にこのブログで紹介させていただいた高坂氏の新作将棋PG、もう興味のある人はあらかた解いてしまっただろうから、解答を書いてもよいころだろう。問題は、
○先手が10手で詰まされた。
○不成が4回あった。
○詰め上がりでの後手の持駒は角と歩であった。
という条件を満たす手順を求めよ、というものであった。正解は以下の通り。
7六歩、3二飛、3三角生、同飛、6八玉、3七飛生、7八玉、3三飛生、8八玉、3八飛生まで。
見事な両王手の幕切れである。私が思うにこの問題のよさは、条件だけからは両王手の収束などということを微塵も感じさせないことにある。誰しもがしばらくは角を7七や8八に飛び込ませてみて、どうしても不成の回数が足りないと悩むのではないだろうか。そうして迷路をさまよったあげく、切れ味鋭い手順がひらめく。そのときの爽快感はなかなかのものである。分かってみればいたってシンプルな手順なのに、考えているときはこれがどうにも出てこない。うまい人が創るとこうなるわけだ。

さて、その後こういう会話型PGの作品を募ると書いたところ、こういうのはどうですかと何人かの方から投稿をいただいた。ありがたいことである。ある程度集まったところでまとめて紹介しようと思っていたのだが、実は結構余詰が出てしまったのだ。やはり将棋で完全に手順を限定するのは非常に難しい。私が創ってうまくいかないのなら単に力がないだけのことだが、実力者がよってたかって創っても完全作があまり出てこないということになると、これは将棋というゲームのルールとの相性の問題もあると思う。あまり本質的でない手順前後などは問題ないことにするとか、手順ではなく最終形の駒の配置を問うとか、将棋によりフィットしたスタイルがきっと存在して、今はそれを模索する時期なのではないかという気がしている。

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コメント

私も5二飛、7七角の両王手で詰む形をずっと考えていて、どうしてもうまくいかず、ふと飛車を3二に振ってみたら、あっという間に解けました。流れるような手順といい、詰め上がりの美しさといい、まさに完成された一級品ですね。

しかし完全作を作るのは本当に難しい・・・。前にコメント欄にアップした自作も別解がありましたし。何とか改良案を出すべく思案中ですが、natsuoさんもおっしゃるように、完全作にこだわらずに色々な出題形式を模索したほうが、完全にならないまま埋もれてしまいそうな面白い手順を公表する機会も増えて、良いような気もしますね。あるいは、初手からの手数や、終了時の持駒などの条件を設定して、それに合った手順を募集するとか・・・。10手詰でこんな面白い手順を発見しました、みたいな。色々工夫できそうな気もします。

そうですね。誰かに出題する形式ではなく、例えばものすごく面白い詰め上がりの11手詰募集、
というようなものだったら、完全不完全などということを気にせずに
各自で創意工夫がこらせますから、その方が気楽でいいかもしれませんね。

この出題形式で1問作ってみました。手順の面白みはないのですが、会話としては自然なものができましたので、一応報告させてもらいます。
それにしても、はてるまさんの問題に別解があるというのは、信じられません。王手4回という制限が厳しいので、完全作に違いないと思っていたのですが…。

こんばんは。かずひでさんの作品は、早速考えてみたいと思います。
はてるまさんの問題の別解については、別途私信でお送りします。

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