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ショーソンのコンセール

先日ショスタコーヴィチのジャズワルツについてちょっと書いたら、いろいろコメントをいただいた。やはりこの作曲家はファンが多いのだなと実感。例のワルツについても、あちこちですでに使われていたのだと知った。しかしやっぱり一番ショッキングな情報は、細木某も愛聴しているという事実である。ズバリ言うと。

さて、車の中では別のCDを聴いているが、今かけているのはショーソンの「ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセール」Op.21。室内楽曲では私が特に好きな曲の一つである。元々は、学生時代に所属していたピアノサークルのOB会の会報だったか何かに載った文章で知った曲だ。書いたのは私のはるか上の代の先輩である。この先輩、原稿の中で自分の思い入れのある曲をいろいろ紹介してくれるのだが、すぐに話が脱線してプロレスの話題になったり、ここにはとても書けないような、あまり上品でない例えで曲を形容したりするものだから、読んでいておかしくて仕方がない。だいたいいつも一人称が「ワシ」なので、音楽評論を読んでいる気がしないのである。

中でも周りから最高傑作とされていたのが、ワープロ打ち10ページくらいの「音楽入門」(このタイトルからもう笑ってしまう)という一文だった。原稿を実家に置いてきてしまったので細部まで思い出せないが、この中で「コンセール」が、「たどり着いたものだけが味わえるこういう隠れた名曲の存在は、絶対人には教えたくない」というような文句とともに紹介されていたのである。これだけでもかなりそそられるのだが、さらに「この曲の第2楽章を聴いて、昔好きだった人に手紙を書きたくならないやつは人間じゃない」などと書かれては、これはもう聴くしかないではないか。この曲は今でもこうして愛聴しているが、第2楽章が流れるたびにいつもこの名評論を思い出してしまうのである。

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コメント

「この曲の第2楽章を聴いて、昔好きだった人に手紙を書きたくならないやつは人間じゃない」
これはたしかにそそられますね。

私なら、フランクのヴァイオリンソナタかな・・・。

ああ、私もフランクのヴァイオリンソナタはすごく好きですよ。
実はショーソンの次にはフランクのソナタのことを書こうかと思っていたくらいで。
多分ヴァイオリンソナタでは、ベストワンと言っていいような気がします。

印象派以前のフランス系、ショーソン、フランク、フォーレあたりは
かなり自分の好みにあった曲が多いように思います。
というとドビュッシーとラヴェルが嫌いみたいですが、もちろんそんなことはないですけど。

ショーソンのこの曲について、私もこの先輩の名評論を覚えています。
なんか、音楽よりインパクトが強いので、忘れられません。

これはまるやまさん、こんなページを見に来てくださってありがとうございます。
やっぱりあれは忘れられませんよねえ。うまいこと曲の感じを伝えています。
そのほかにも、シューマンは「あの私立文系カットが気にくわない」だとか、
ベートーヴェンの7番は「無敵」で、「第4楽章を聴くと上半身裸になって
スクワットをやってしまう」だとか、もうわけが分からないんだけどとにかく面白かった。
久しぶりにまた読みたくなりました。

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