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ビデオテープの経年劣化

学生時代、所属していたピアノサークルの演奏会があったときは、私はいつも会場にビデオカメラを持ち込んで同期の友人の演奏を撮影していた。たまったビデオテープは50本を下らない。中には「Uの芸術」を始めとして、このまま日の目を見ないまま埋もれさせてしまうにはあまりに惜しい、鳥肌の立つような超名演も含まれている。早くDVD化を進めないといけないとは前から思っていて、実際にその作業を少しやっていたこともあるのだが、何しろ1本をキャプチャーするのにも相当な時間がかかるので、結局後回しにしてしまっていた。しかしこのままでは、メディアが完全に消滅して永久に見られなくなってしまう。今日は一念発起して、その作業に時間を使おうと考えた。

ところがいざ始めてみて、なぜ以前作業を中断してしまったかをだんだん思い出してきた。キャプチャーに時間がかかるということもあるが、それ以上にテープの劣化がひどいのだ。1秒に1回、2秒に3回という調子でノイズやコマ落ちが発生する。多少のノイズは目をつぶるとしても、コマが落ちて音がぶつぶつと飛ぶのは、演奏会の映像である以上致命的である。さらに再生し続けると、デッキから「キュイー」という断末魔の絶叫のような音が聞こえてきて、あわてて停止せざるを得なかった。クリーニングをしてみても効果なし。デッキにも問題があるのかもしれないが、中にはほぼ正常にかかるテープもあったから、やはりビデオテープが経年劣化してかなり傷んできているのだろう。おそらく長期間巻き取られた状態のままだったために、テープ同士が癒着してしまったのではないかと思われる。

それにしても、ほんの一昔前までこれが当たり前のメディアだったのに、気がついたときにはもう歴史の一部になりつつあるのだから恐ろしい。今普通に使っているものも、10年後には果たしてどうなっていることか。とにかく、困った状態にある大量のテープからどうやって映像を救出するか、何か考えないといけない。

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コメント

オタッキーさんにお願いしましょう!

そうですねえ、あの人だったら何とかしてくれますかねえ。

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