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小さな演奏会

大学の講堂で小さな演奏会をやるというので、夕方に自室を抜け出して行ってみた。冒頭の学長の挨拶での説明によれば、この大学にはそもそもピアノがなかったが、是非置いてほしいという学生からの熱いメールを受け取ってから何とかしようと思っていた。しかし、こんな小さな大学の予算でグランドピアノを買える金が急に捻出できるはずもない。思案していたところへ、退任した前学長から家のピアノを寄贈したいとこのたび申し出があり、今日のこの催しを開くことができたとのことだった。

その前学長への感謝状贈呈のあと、ピアノという楽器のルーツに関して国際学部の教授が30分ほど講演をされ、それに続いて演奏会ということになった。といっても、同学部の女子学生3人がピアノ、オーボエ、それにソプラノで今流行の「千の風になって」など数曲を披露するというもので、あっという間に終了。それでも、勤務先で人の演奏を聴けるということは思ってもみなかったので、なかなか新鮮でよかったと思う。今後もときどきこういう催しをやることになるのだろう。

こうしてせっかくピアノが入ったのだから、今後ちょっと時間ができたときに気軽に練習できたりすれば願ってもないことなのだが、おそらくそれは無理だろう。今回のようなイベントのときに使われるだけではないだろうか。こうなってみると、学生時代、あのピアノサークルの環境は恵まれていたのだなあとあらためて思ってしまう。会室(ピアノの会の部屋なのでそう呼ばれていた)に行けば、弦の折れまくった2台のグランドピアノがいつもガンガンと鳴り響いていたし、もう1つのキャンパスにも食堂の上の階にグランドピアノが無造作に1台置かれてあり、事務から鍵を借りれば誰でも自由に好きなだけ弾くことができたのだ。あれはあのディープなピアノサークルならではの環境だったのだなということを、今になって実感してしまうのだった。

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コメント

私も大学時代所属していたサークルが、24時間体制空いている環境だったので、夜中の2時、3時でもピアノを弾きまくっていました。私のクラシックの知識の基礎は、そのころ築きあげられたように思います。いい時代だったなあ・・・。

なるほど、どこの大学のサークルも同じですねえ。
私自身は自宅から通っていたので夜は帰っていましたが、会室に泊まっている人はよくいました。
あの環境は、いろいろな知識を吸収するのにうってつけですね。

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