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趣味の楽しみ

詰将棋全国大会の場でお会いした関西詰将棋界重鎮のお一人であるHiさんから、マジック関係のちょっとした資料が送られてきた。Hiさんは奇術に関しても造詣が深いということは以前から聞き及んでいたので、懇親会と打ち上げの席上でお話ししてみたところ、いろいろ教えていただいたうえに資料の送付を快く承諾してくださったのである。

実は先日の神戸行きでは、ある趣味を共有するもの同士で集まった場において、それとは別の趣味の話で盛り上がってしまうということが少なくなかった。Hiさんとのマジック話の他にも、U七段や詰将棋デパートのコーナーの前の担当者であるHamさんとは懇親会でピアノの話題になったし、翌日は看寿賞作家のHaさんがグールドを好んで聴いていると分かった。またサロンコンサート後の打ち上げの席では、今度は参加者に将棋好きの方がおられたり、ピアノ界で有名なマニアの方が実は中将棋にかなり詳しいという事実を聞いてびっくりしたりもした。そしてまたこんなふうに、自分が別に興味を持っていることが思わぬ場で話題になるということが、何だか妙に楽しかったのである。

趣味の楽しみというのは、それ自体の面白さに加えて、その同じ趣味を共有する人と会ってその話をすることにある。この面白さ、奥深さをお互いが分かり合えているということ、さらには相手が面白さを分かっているということがまた分かるという深いレベルでの共有感覚、これがえもいわれぬ心地よさを生み出すのではないかと思う。また、これほど面白くて奥が深いものがあるのに、世の中でそれに気づいているのは我々だけなのだ、というある種の勝手な優越感もきっとあるのだろう。

だから詰将棋好きの集合する場でピアノの話をし、ピアノ好きの集まる場で詰将棋の話をすることは、「この場でこの話題の面白さを理解し共有しているのは我々だけだ」という、二重の構造を持った優越感を無意識のうちに感じていたのかもしれない。

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コメント

 私もよく実感する話です。チェスとクラシック音楽の相性は、実戦してた頃には全然といってなかったのに、最近ウェブで多く出会うのは、ウェブだとプロフィール等で他の趣味が分かるからでもあるでしょうね。
 ウェブ以前は、オンがないオフ会のようなもので、他の趣味まで話が及ぶ可能性も少なかったのかなあと。

特に音楽とボードゲームはなぜか相性がいいですものね。
どちらかの趣味の関係で会った人ともう一方の話題で盛り上がるということは、
そんなに珍しいことではないのかもしれません。

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