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フランクのヴァイオリン・ソナタ

蒸し暑い日が続く。日中は主にピアノを弾いて過ごし、夕方から買い物へ。妙に道が混んでいるなと思ったら、今日は宇品で花火大会があったのだった。

車中では今フランクのヴァイオリン・ソナタを繰り返しかけている。この世に存在するヴァイオリン・ソナタから1曲選べと言われたら、おそらく散々迷ったあげくやっぱり選べませんと白旗を揚げることになるような気がするが、少なくとも最後まで候補として残るのはこのフランクではないかと思う。有名な曲だが、やはりいいものはいい。特にあの第4楽章の美しさと清々しさはどうであろう。それまでの3つの楽章がどことなく沈鬱な雰囲気を漂わせているだけに、あの清新な旋律が流れ出す瞬間がなおいっそう印象的だ。「メロディー・メーカー」というと自分が最初に連想するのはチャイコフスキーあたりだが、フランクもときどき素晴らしい調べを提供してくれる。フランスの作曲家としては他にはない渋さも持っており、私が特に好きな作曲家の一人である。

Franck-Cortot.jpgフランクのヴァイオリン・ソナタは、のちにピアニストのアルフレッド・コルトーがピアノソロ用に編曲しており、その楽譜は今手元にある(表紙を見ると連弾用の編曲もあるようだが、持っているのはソロ用のみ)。コルトーはフランクが好きだったようなので、おそらくこのソナタもお気に入りで、自分一人でも楽しめるようにわざわざ編曲したのではないか。元々ピアノとヴァイオリンで演奏する曲をピアノだけで弾こうというのだから簡単なことではないが、ピアノパートの間隙を縫うようにしてヴァイオリンパートがうまくはめ込まれていて、さすがに大ピアニストが手がけただけのことはある仕上がりである。もっとも、本気になってこれを譜読みしてみよう、という気にはあまりならない。どんなに頑張って練習したところで、オリジナルの魅力には勝てそうもないからだ。それだったら、そのうち誰かヴァイオリンの弾ける人と共演できることを楽しみにしている方がいい。

フランクの編曲作品には、「前奏曲、フーガと変奏」や「3つのコラール」など、オルガンの名作をピアノで弾けるようにしたものもいくつかある。こちらはいつか是非やってみたいと思っている。

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コメント

こんばんは。
アルフレッド・コルトーのピアノテクニックフランス語版、高校時代ピアノを習っていた時、教本として使っていました。彼の演奏をヘッドホンから音を拾って聴くにも、意外とミスタッチが多くて、そちらが気になってしょうがない時がありまた。フランクの楽譜、拡大してみました。ぜひ私も手に入れたいです。最近ドビッシーなど、フランス人作曲家ばかり弾いてます。そういえば、毎日BLOG更新ですね!羨ましいです。仕事上、今ブログできないのです(広報とか担当すると、微妙です)。パリにはコルトーの学校エコールノルマがあるそうです。一度行ってみたいです。

コルトーはミスタッチが多いことで有名でしたね。
もっとも、録音が一般的になったのが最盛期を過ぎてからだったという面もありますけど。

ブログはまあ、個人ができる更新ペースでやればいいと思いますよ。
お仕事は大変だと思いますけど、どうか頑張ってください。

なんと!ピアノソロの編曲があるとは知りませんでした。これはぜひとも手に入れてみたいです。

フランクは「前奏曲、アリアと終曲」を弾いたことがあります。オルガン的な重厚感と官能的和声の絶妙なバランスがやみつきになりますね。もっとピアノ曲を書いてほしかった・・・。

「前奏曲、アリアとフィナーレ」、弾かれたんですか。あれはいい曲ですよねえ。
「前奏曲、コラールとフーガ」に比べると弾かれる機会が少ないような気がしますが、
負けず劣らずの名曲ですよね。

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