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神戸でスクリャービンを弾く

今日は演奏会である。この日のために持ってきていたスーツを着込んで9時過ぎにホテルを出た。会場は阪急の六甲駅から5分ほど歩いたところ。10時頃に着いたが、まだ人が少なかったので少し試し弾きをさせてもらった。心配なところを一通りやってみたのだが、結局弾けないところは弾けないままである。まあこういうのは今さらじたばたしてもどうにもならないことは経験的によく知っているので、適当に切り上げて本番を待つことにした。

お昼を演奏会の参加メンバー数人と近くの店ですませ、1時から演奏会開始。ピアノサークルの先輩にもあたるNさんがトップバッターだったが、ヒナステラのアルゼンチン舞曲集が素晴らしく、いきなりブラボーの声が出る上々の滑り出しであった。ああいうノリのいい曲には自分にはとても弾けない。数分で客席を温めてしまうあの技術がうらやましい限りだ。

曲目はどんどん進み、第4部の冒頭が自分の出番。今回のホールは舞台と客席の高さに差がなく、距離も非常に近かったので、聴衆の視線をよりはっきり感じてしまい、いつも以上に緊張させられたように思う。暗譜で弾いているのだが、一瞬でも集中が途切れると指から記憶が消えかけ、どこを弾けばいいのか分からなくなる。流れを完全に切らしてしまうともう真っ白になってしまうので、指から蒸発していこうとする譜面を必死で引き留めてたぐり寄せるのである。2曲目のOp.8-4あたりはかなり危険だったが、まあ完全に止まってしまって弾き直すことはしないでどうにか押し通した。まあ直前の1週間がほとんど練習できない状態にあったことを考えれば、こんな程度ですんでよかったというところだろうか。

今回は、同じ数学者でありチェス仲間でもあるHさんが京都からわざわざ聴きに来てくださっていた。電車で1時間強もかかるところに行くというのはかなりエネルギーを要することであり、恐縮の限りである。私の演奏だけでは時間と電車賃がちょっともったいないと思うが、私の後に出た方ですごい演奏を披露した人もいたので、来ていただいたかいはあったのではないかと思う。

演奏会終了後、会場の中央に長いテーブルを出し、注文してあった宅配ピザや寿司で打ち上げ。会場側のご厚意で引き続きピアノを弾かせてもらえたのをいいことに、各自飲み食いしながらときどきステージ上のピアノでいろいろ披露して宴席から喝采を浴びていた。この同好会の演奏会に出演させてもらうのは5月に続いて2回目だが、だいぶ顔なじみも増えて楽に参加できるようになった。打ち上げ時に聞いた限りでは、私のイメージとスクリャービンは合っているようである。次回の演奏会は半年後だが、出るとしたらまたスクリャービンを弾くことになるかもしれない。

六甲駅の近くで2次会があり、11時半頃までつきあってようやく日付の変わるころにホテルに帰ってきた。これで演奏会のイベントは終わり。明日は岡山で途中下車して詰備会に参加しよう。

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