チェスプロブレムの本たち
最近入手したチェスプロブレム関係の本。
○ C. J. Feather, "Black to play"
ヘルプメイトの大御所であるFeather氏によるヘルプメイトの入門書。テーマや構造ごとに深く解説。もちろん作例もたくさん載っている。
○ T. Brand, C. Feather, H. Gruber, "György Páros: Ein Begründer des Modernen Hilfsmatts"
1950年代から60年代を中心に活躍したハンガリーのプロブレム作家Párosのヘルプメイト作品集。彼の作品約400局が収録されている。ハードカバーで大変立派な本。
この2冊は看寿賞作家のKさんがご厚意で送ってくださったものである。他にもヘルプメイトの関係でいくつか貴重な文献を提供していただいた。ヘルプメイトビギナーとしては大変心強い限りである。
○ M. McDowell, "A selection of chess problems by G. C. Alvey"
20世紀前半に次々作品を発表しながら39歳で亡くなったAlveyの作品集。こちらは薄い冊子で掲載数も37題である。オーソドックスの2手問題が半分くらいを占めるが、セルフメイトやフェアリー、レトロも何問か含まれている。同時期に活躍したフェアリーの大家、T. R. Dawsonにかなり刺激を受けていたらしい。
○ J. Jelínek, "The dynamic echo in the Bohemian selfmate"
メインとなる変化が複数あり、それらがいずれもモデルメイト(KとPを除く盤上の攻駒がすべて敵のKの詰みに参加しており、なおかつチェックや逃げ道塞ぎの利きがダブっていない「効率のよい」詰め上がり)になっているようなものをボヘミア風と呼ぶ。この本は、ボヘミア風のセルフメイトであってさらにその複数のメイト形がエコー(平行移動した状態)になっている作品だけを200問以上集めたもの。こうやって内容を簡単に説明するだけで、その強烈なマニアックぶりは伝わるであろう。
○ J. Pintér, "1000 Pawn endings"
その名の通り、盤上にKとPしかないエンドゲームスタディばかりを1000問集めた本。白黒のPが1個ずつという一番単純な状況の問題から36問もある。ここまで来るともはやコレクターの世界だが、自分にもそのきらいがあるのか、解けなくても眺めているだけで妙に楽しい。
というわけで、目を通したいものはいくらでもあるのだが、時間がない……。