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スクリョービン?

昨日の予定通り、今日は車を出して街中に出た。普段の土日なら夕方はある程度混雑しているものなのだが、今日は気持ち悪いほどスイスイと目的地まで到着。駐車場も並ぶことなくすんなり入れてしまった。サンフレッチェのJ2降格で街全体が落ち込んでいるというわけでもあるまいが、何となく人通りもいつもほどではなかったように思う。

雑誌やらカレンダーやらを買ったあと、デパートの9階にある楽譜売場をちょっとだけ偵察に行った。まあ今は特にほしい楽譜もないので、何となく見るだけである。周りに誰もいないのをいいことに、「これもう買ったんだっけかなあ」とか「ドレミ(出版社)がラフマニノフ出す時代になったんだなあ」などと小声でぶつぶつ言いながら視線を移していったら、スクリャービンのところで「スクリョービン」と書いてあるのに気づいてひっくり返りそうになった。まあアリョーヒンみたいでこちらの方がロシア人っぽいと言えなくもない。しかし楽譜屋の店員に間違えられるようでは、スクリャービンもまだまだ知名度が低いんだなと再認識せざるを得なかった。個人的には、ピアノ曲の歴史においてはショパンやリストと並ぶ重要な作曲家だと思っているのだが、例えばショパンが間違って「チョピン」と書かれることはまずないだろう。

とそこまで考えたとき、ふと大昔のことを思い出した。確かあれは私が高校一年生のときではなかったかと思う。友達に貸すつもりだったか自分で聴くつもりだったか、その日私はアシュケナージの弾くショパンのCDを学校に持ってきていた。休み時間、私が手にしていたそのCDに "Chopin - Ballades & Scherzos" と書かれているのを見た隣の同級生が、感慨深げにこう言ったのである。
「へえ、斎藤君、チョー・ヨンピルなんか聴くんだぁ」
あれは本当にびっくりした。高一のころの記憶なんてだいぶ薄れてきているけれども、あの瞬間の彼の台詞だけはなぜか妙にはっきり覚えている。それだけ新鮮だったのだろう。

昔のことを思い出し、少しばかりにやにやしつつ楽譜店を後にしたのだった。

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コメント

どうやったら‘Chopin’が「チョー・ヨンピル」になるのだろう。。。。その当時の彼は凄いですね!

じっくり見たわけではないので、おそらくとっさに目に入った "cho" と "pi" の文字に、
それがCDであるという付加的情報が加わって、そういう結論が出たんでしょうね。

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