« ジョギング&エンドゲームの難しさ | メイン | 徒労感 »

まなざし

クリスマスの夜ということで、メシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」("Vingt Regards sur L'Enfant Jésus")をかけている。去年も復活祭にかこつけて聴いていたが、曲の内容を考えればやはりクリスマスイブに聴くのが一番ふさわしいだろう。演奏に約2時間を要する1945年作曲の大作である。第6曲の「御言葉によってすべては成されたり」("Par Lui tout a été fait")や第10曲の「喜びの聖霊のまなざし」("Regard de l'Esprit de joie")あたりは、何度聴いても飽きない。

にも書いたが、この曲に初めて接したのは大学のピアノサークルの卒業演奏会という場であった。当時まだ私は1年生、右も左も分からぬまま大学生活に入り、自分がいかにピアノについて無知であったかを思い知らされた1年間の締めくくりとして、4年生が出演するこの演奏会を迎えたのである。弾く側も4年間の集大成のつもりでいつも以上に準備をして臨むから、素晴らしい演奏が聴けるのは始まる前から分かっていたが、特に印象的だったのはやはりこの「まなざし」の全曲演奏であった。プログラムとは別に演奏者のNさんが詳しい解説冊子を書いて配布しており、演奏中はこれを見ながら初めてのメシアンの世界にどっぷりと浸ったのをよく覚えている。

あの解説冊子は世に出さないともったいないと思っていたら、ちゃんとNさんの作った「オリヴィエ・メシアンに注ぐまなざし」というページで読めるようになっていた。日本語で書かれたメシアンに関するサイトとしては、多分ここが一番充実しているだろう。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://monsieur.ddo.jp/cgi-bin/mt_3/mt-tb.cgi/617

コメント

「まなざし」の全曲演奏とは、凄い方がいらっしゃったのですね。ホームページも拝見しましたが、その充実度にびっくりです。

「まなざし」といえばやはり「10番」がインパクト強いですが、個人的には「15番」のしっとりとした響きも好みです。クリスマスの夜には確かにぴったりかもしれませんね。

そうですね、15番も確かにいいですね。
「まなざし」の全曲演奏を聴いたことは、個人的にはかなりインパクトのある経験でした。
自分で弾こうとはとても思いませんけど……。

演奏者のNさんは加古川ピアノ同好会にも参加されていて、去年広島でお会いしたとき:
http://monsieur.ddo.jp/blog/archives/2006/11/post_206.html
に斎藤君も出ませんかと誘われ、今年の出演につながったのでした。

コメントを投稿