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2008年02月29日

またカウンタリセット

今日は午後から雨。湿気が高くなったからか、昨日書いた鼻の調子はすでにだいぶよくなった。寒さも今週初めと比べるとかなり緩んできて、これくらいだと過ごしやすい。

ところで、またホームページのカウンタがリセットしていたらしい。先日からまだ1週間も経っていない。長い間このカウンタでやってきたのだが、なぜ急にトラブルが増え始めたのか謎である。今月から急にアクセスが増えたとも思えない。やはり時間のあるときにちょっと手を入れてもっと頑強なカウンタにするべきだろうが、時間があればあったで他にやりたいことはたくさんある。困ったものだ。

[2008/3/1 追記] これまで使用していたカウンタをよく見たら、どうも勘違いをしていたようで、実はファイルロック機能のない原始的なものだった。なるほど、これならリセットしやすいわけだ。そこでこの機会に、二重にファイルロックをかけるものに新調した。これならまずリセットトラブルはないだろう。また、カウンタの数字も画像で表示されるように変更した。

2008年02月28日

花粉症

花粉症という単語を初めて耳にしたのはいつごろだっただろうか。少なくとも、私が子供のときには存在しなかったように思うし、存在していたとしても今のように人口に膾炙した言葉ではなかったような気がする。それが今では、テレビをつければ気象予報士が毎日花粉飛散状況を解説しているし、薬局に行けば花粉防止グッズがずらりと並べてある。いつの間にか、花粉症は春の訪れを告げる風物詩のような地位を占めるに至ってしまったようだ。

こうやって花粉症が当たり前のものになってからも、どうも私は長い間、その状況をすんなり受け入れることができないでいた。自分が子供のときには、ただの「風邪」という名前で呼ばれていたはずの症状ではないか。それが今は、とにかく春先に鼻水やくしゃみが出れば全部「花粉症」ということになる。もちろん、スギ花粉によってそうなり得ることは否定しないが、中には関係のない人もいるのではないか。別に春に鼻風邪をひいてもおかしくないはずだ。しかしそれを花粉症だと断じることで、自分がテレビなどで話題になっている現象の当事者であり、時代についていっているのだと感覚を無意識のうちに味わおうとしているのではないか。そう考えると、「いやあボク、この時期はつらくってさあ」とぼやいている人も、心なしかうれしそうに見えてきてしまうのだった。実際に困っている方には全く失礼な話である。こう勝手なことを考えていたのも、自分自身は別に春先になったからといって何の症状も出なかったからに他ならない。要するに、実感がまるでなかったのである。

しかしここのところ、どうも鼻の調子が悪い。とにかく鼻がすぐむずがゆくなるし、何かというとくしゃみが(2回セットで)出る。まだまだ寒い日もあるからなあと漠然と思っていたが、ずいぶんと暖かくなった今日、鼻をすすっていたときに、「もしかして、これがあの……」とふと思った。いったんそう思うと、何だか急にそんな気になってくるから不思議である。

まあ本当の花粉症は多分もっとずっと症状がきついのだろうから、冷静に考えればやはりただの軽い鼻風邪だと思う。この土日にゆっくりして治してしまおう。

2008年02月27日

Leonid Kubbel's Endgame Study No.35


しばらくあとで登場する38番と同じフィニッシュを迎える。取るぞ、取るぞと相手を牽制しつつ、自らを袋小路に閉じ込めるKの動きは、ドローを目指すスタディにおいては頻出手筋であろう。

2008年02月25日

カウンタリセット

昨夜、自分のホームページをメンテナンスしていたら、アクセスカウンタが「85」となっていることに気づいて仰天した。10年以上前から回し続けているカウンタで、今月に入って77000を超えたはずなのである。どうも数日前にリセットされてしまっていたらしい。すぐに数字を元に戻したが、事故が起きた瞬間の数字は正確には分からなかったので、少しずれているはずだ。まあ実はリセットトラブルはこれが初めてではなく、前に発生したときにすでに少しズレが出たはずだから、今さら数字に神経質になっても仕方がない。

カウンタがまれにリセットされてしまうのは、運悪く同時にアクセスがあったときである。カウンタの数字が書かれたファイルを1つ大きい数字に書き換える作業をするのだが、その一瞬の作業中に別のアクセスがあると数字が消えてしまうことがあるのだ。一応そういうことが起きないよう、書き換え中はファイルをロックする仕組みになっているはずなのだが、確率をゼロにすることはできないらしい。今使っているカウンタは11年くらい前にどこかで見つけたフリーのCGIプログラムを拾ってきたもので、最近までリセットされることなど全然なかった。以前と比べるとアクセス頻度が上がったことが原因だろうが、こういうことが続くようなら違うプログラムを入れた方がいいかもしれない。

このブログはホームページの一コンテンツという形になっているが、実際にはブログに直接来る人の方がずっと多く、ホームページを経由するのはせいぜい5人に1人くらいである。こんなことならブログ自体にアクセスカウンタを設置しようかとも思っていたが、そうなるとますますリセットの危険性が増すことになる。やっぱり今のままでいよう。

2008年02月24日

ブログ開設二年

今日も一日中雪が降ったりやんだりしていたが、ほとんどの時間は降るというよりはちらつくという程度だったので、積もることはなかった。

このブログの書き出しが一昨年の2月25日だったから、今日で丸二年ということになる。本エントリーが665番目であるから、だいたい1ヶ月につき3日休むくらいのペースで来たわけだ(1年目の終わりにも同じことを書いているから、ペースは保たれているらしい)。すぐほったらかしになってもおかしくなかったことを考えれば、まあよく持った方だろう。ただ、1年目に比べるとさらに話題が拡散してきてしまって、ますますまとまりがなくなってきてしまったようにも思う。6月から始めたKubbelのエンドゲームスタディの連載など、最近は駒をピコピコ動かしてくれている人が果たしてどれほどいるのか、正直言ってあまり自信がないし、折紙だって興味がなければどうということもないに違いない。まあ生来がいろんな世界に中途半端に(そう、常に中途半端なのだ)首を突っ込む人間なので、ブログもやはりそれを反映したものになってしまうようだ。まあもうしばらくは、こういうスタイルで続けてみようと思う。

3年目もどうぞよしなに。

2008年02月23日

プロコフィエフの「シンデレラ」

午前中は風が強くて、窓に吹きつける風の音で目が覚めてしまった。ここ数日は春の訪れを予感させるような穏やかな日が続いていたのだが、あいにくこの土日は荒れ模様の天気らしい。夕方から市街地に出かけようと思っていたのだが、午後から降り始めた雪がひどくなり、100メートル先もかすむほどに視界が悪くなったので、予定を変更して家にこもることにする。三寒四温、もう何回かはこういう冬への揺り戻しが来るに違いない。

そんなわけで今日は外に出なかったので、チェスとピアノの「譜読み」で時を過ごした。ピアノはここしばらくずっとスクリャービンだったのだが、今日やっていたのはプロコフィエフの「バレエ音楽『シンデレラ』より6つの小品Op.102」。「シンデレラ」に出てくるフレーズを作曲者自身がアレンジした小曲集である。今特に気に入っているのが第5曲の "Shawl Dance" だ。第1幕で、シンデレラの二人の姉がショールを引っ張り合いながら喧嘩をしており、母親が真ん中からそれを切ると、姉たちは半分ずつを持って踊り出す。さらにずっと後の舞踏会のシーンで二人がコミカルな踊りを披露するとき、「ショールの踊り」のヴァリエーションが流れるのだが、プロコフィエフのアレンジではこの変奏もセットされた形になっている。シンデレラや王子が踊るときのロマンティックで優美な曲調と対比させるように、二人の姉が踊るときの曲はひたすら滑稽であり、底抜けに明るい。普段はどちらかというとねっとりした幾分陰のある曲を練習していることが多いので、ときどきこういう屈託のない明るさを持った曲に惹かれてしまう。人前で披露できるところまではなかなか行きそうもないが、自分で楽しむ分にはこういうのもよいものだ。

プロコフィエフは好きな作曲家の一人だが、ピアノ曲以外では実は「ロミオとジュリエット」や「シンデレラ」のようなバレエ音楽がかなりお気に入りである。「6つの小品Op.102」のように本人がピアノソロへの編曲をかなり作ってくれているので、時間と技術が許せばもう少し譜読みしたい。

2008年02月22日

光速の詰将棋

今日はいつものメンバー3人でセミナー。先週は卒研発表などがあってできなかったので2週間ぶりだ。ただ何だか寝不足で、昼食後しばらくは眠気がなかなか抜けなくて困った。週末になるとたいていこうだ。来週もお互いちょっと忙しくなるので、次回のセミナーはまた2週間後ということになった。

帰宅すると、先日買いそびれて結局ネットで注文しておいた「光速の詰将棋」がようやく届いていた。夕食後に早速、最初の7手詰10問だけトライしてみる。正直に言うと最近は詰パラが届いてもほとんど解いておらず、こうやって真面目に何問も考えるのは久しぶりだ。やってみると、数秒でフィニッシュまでパタパタ駒が進むのもある一方、何分も考え込んでしまうものもあり、10問終わる前にコーヒー一杯を飲みきってしまった。やはりしばらくやっていないと読む力が錆び付く……と言いたいところだが、実のところ昔から自分の力はせいぜいこんなものである。むしろセミナーで疲れた頭でよく解けたと言った方がいいかもしれない。一番時間がかかったのは第6問。上部へ追う変化手順は見えたのだが、情けないことに本手順の5手目がなかなか出てこなかった。あの重ね打つ感覚はどうも苦手だ。

谷川九段とは昨年夏の詰将棋全国大会の場で少しお話しすることができたが、すらっとした姿が醸し出す高貴な雰囲気といい、物静かで謙虚な語り口といい、第一級の人だけが持つオーラをひしひしと感じたのであった。中長編の作品集もいずれ出されるおつもりとのことなので、楽しみにしたいと思う。

2008年02月21日

Leonid Kubbel's Endgame Study No.34


手順再生の関係上2手目にBを取るラインを変化扱いしているが、実際はメインラインと同等であり、2つのラインにおける素抜きフィニッシュの対比がテーマとなっている。手順中g8で駒取りがあるが、Kubbelは当初は気にしていなかったようだ。しかし、後にこの点を改良した作品を創り直している。それが26番である。

2008年02月20日

将棋とチェスの「時間切れ」

FlagFall1.png現実にはまずあり得ない話だが、時間制限のある公式対局で、右のような局面になったとしよう。今、1六香と先手が王手をかけたところである(局面はそれっぽく見えるように適当に配置したもの)。次は後手が指す番だが、秒を読まれても一向に指さず、とうとう時間が切れてしまった。さて、勝ったのはどちらだろうか?

多少なりとも将棋を知っている方なら、何を寝ぼけたことをと思うに違いない。いや、将棋を知らなくても結論はおそらく同じだろう。普通に考えれば、制限時間内に指さなかった後手の負けである。将棋のルールブックにはどうも持ち時間に関する取り決めは書いていないらしいので、対局時間に関することはその対局が行われた棋戦ないし大会の運営のルールに従うことになると思うが、なぜ後手が指さなかったかが気になるにせよ、先手の勝ちとされるのは疑問の余地がないと思う。

FlagFall2.pngなぜこんなことを急に言い出したかというと、チェスのアービター(審判)をしている人が書いたコラム(PDFファイル)を今日読んでいたら、ちょっと面白いことが書いてあったのだ。局面は黒が白にチェックをかけているところで、次は白の手番である。ところが指す前に白の時間が切れてしまった。問題は、どちらが勝ったのか、である。そんなもの、さっきの将棋と同じで黒の勝ちじゃないかという気がするが、アービターによればチェスの規約に次の条項があるので、これはドローだというのだ。

"...if a player does not complete the prescribed number of moves in the allotted time, the game is lost by the player. However, the game is drawn, if the position is such that the opponent cannot checkmate the player’s king by any possible series of legal moves, even with the most unskilled counterplay."

要するに、時間が切れた方がその後ルール上指すことのできるどんな手を指しても勝ってしまう場合は、その局面においてすでに最後に指した側が勝つ可能性はゼロになっていたわけで、両方の事情を考慮すれば引き分けとすべきである、ということらしい。上の局面でいえば、白が合法的に指せる手はQxb2とチェックしている黒のQを取る手だけで、その瞬間に黒のKは詰むから、「どんな手を指しても勝ってしまう」状況に当てはまるというわけだ。このルールはチェスを指している人にとってはきっと当たり前のことなのだろうと思うが、私は知らなかったので非常に興味深く思い、同じことを将棋で夢想してみた。それが冒頭の局面である。

もっともこの相違は、一つには反則手を指したときの対応の違いから来るのではないかという気がする。王手を放置したら将棋の場合はその瞬間に負けだが、チェスにおいては文字通り「指せない」手であり、別の手を指し直すことになる(と私は理解している)。先ほどの将棋の場合、次に後手がルール上指せる手が1六同馬の一つだけということにはならないだろう。つまり、王手を放置して他の手を指して負けるということも可能性としてはあり得る。だからこそ、制限時間内に指さなかったから負けであるという結論が自然に感じられるのだと思う。

2008年02月19日

ハフのピアノアルバム

ここ数日は、スティーヴン・ハフ(Stephen Hough)というピアニストの弾いているピアノアルバムを聴いている。もうこれを買ったのは10年以上前のことになるが、今でもこうやって聴き続けて飽きることがない。2枚組(私が買ったときはまだ1枚ずつバラ売りされていた)でそれぞれ20曲ずつ、隠れた名曲ばかりが演奏されている。親しみやすくて華があり、アンコールピースにはぴったりの曲ばかりだ。

確か初めて聴いたのは、私がまだ大学の1年生か2年生のときだった。ピアノサークルの先輩たちから強く勧められて買ったのだが、MacDowellとかde SchlözerとかLevitzkiとか、曲目リストに並んでいるのは当時の私が全く聞いたこともない作曲家の名前ばかり。最初はかなり怪しげな印象があったように思う。だが数回聴くうちに、そうした訝しさはどこかに飛んでいってしまった。世の中には全く知られていなくとも、実はこんなにいい曲がたくさんあるのだということを認識させてくれた2枚だったといえるだろう。

学生時代の9年間にピアノサークル主催の演奏会には何度となく出演させてもらったが、一度だけアンコールを弾いたことがある。もちろんそれは私の演奏がよかったからではなく、単に当時のサークル内の年長者ということでその日のプログラムのおしまいに配置されていたため、形式上拍手が少し長くなっただけに過ぎない。まあ要するに、日本的年功序列社会の恩恵にあずかったというわけだ。そのときに弾かせてもらったのが、ハフのピアノアルバムに収録されていた "Now sleeps the crimson petal"。テニソンの詩をロジャー・クィルター(Roger Quilter)が歌曲にし、それをハフ自身がピアノソロのために編曲したもので、しっとりした抒情が実に美しい曲である。あのときあの曲を選んだのは正解だったと今でも思っている。

CDを聴いているうちに久しぶりにまたちょっと弾いてみたくなって、昔蒐集したレア楽譜の束をさっきひっくり返していたのだが、量が膨大でどこに行ったか分からなくなってしまった。ピアノマニアの中にあっては私のコレクションなど全く大したことがないが、それでも自分でも思い出せないようなわけの分からない楽譜が次から次に出てくる。一度時間をとって整理した方がよさそうだ。

2008年02月18日

講座見学会と打ち上げ

午前中は講座見学会。4年生になったときに所属する講座を決めるために、3年生が各講座を見て回るのである。最初に一通り教員側で説明した後、先週卒研発表を終えた4年生に先輩として3年生からの質問に答えてもらうのだが、そのときに教員がいると言いにくいこともあるだろうということで、その場は彼らに任せて教員は部屋を出ることになっている。しきりに部屋から爆笑が聞こえてきて、いったい何を話しているのだろうと思ったが、あとで聞いたらずいぶんうちの講座の宣伝をしてくれたようだった。

これで4年生の仕事は事実上全部終わりということで、夕方から市街地に移動して打ち上げをする。流川にあるビアホールのようなところに行ったのだが、さすがに月曜日に飲みに来るような人は少ないようで、店は閑散としていた。7時半頃から始めて10時過ぎまで続けたが、いろいろ学生さんたちの話が聞けてなかなか楽しい打ち上げだった。

10時半頃、店の前で散会。終バスで先ほど帰宅。

2008年02月17日

晴れ同時に雪

祝日だった先週の月曜と同じく、今日も特に何をするわけでもなくのんびり過ごしてしまった。せっかくの休日、どこかに出かけないともったいないような気もするが、こう寒くては逼塞していたくもなる。啓蟄を過ぎるころまではおとなしくしていた方がよさそうだ。

それでも今日は、寒いながらも陽光が窓から差し込んでいたから、ジョギングくらいはしようと3時半過ぎにいったん外に出たのである。ところが、昨日もそうだったのだが、空は晴れているのにどこかから雪がちらちら降ってくる。県の北部はここ数日ずっと雪のはずだから、その売れ残りがこちらまで飛んでくるのだろうが、狐と狸が一緒に嫁入りしていそうな妙な天気だ。公園に着いたころには太陽にもときどき雲がかかり始め、走り出すと同時に少し降り方が強くなってきた。たまらず1キロ走っただけで逃げるように撤退。結局身体を一時的に冷やすために出かけたようなことになってしまった。出かける前に風呂を沸かしておいたのですぐ温まったが、こんなことなら最初から家でピアノかチェスか詰将棋か折紙でもやっていればよかった。やはり今はおとなしくしているべき時期のようである。

2008年02月16日

棋王戦第一局

お昼のパスタを食べながら、「囲碁・将棋ジャーナル」を見る。将棋のメインメニューは3日前に行われた棋王戦第1局の解説である。棋譜自体はすでに対局当日に並べてはいたが、再度手順を追ってみて改めて感心。将棋にしろチェスにしろ、詰むのか詰まないのかというギリギリの攻防は見ていて何より面白いが、この対局はまさにそういう紙一重の攻めや受けが目白押しであった。やはり役者が揃うとこうなるのである。個人的に一番気に入ったのは133手目の55馬。自ら敵の歩頭に出た馬を見て、宗看の70番(歩頭馬鋸の名作)をちょっと連想してしまった。

夕方から車で市街地に出かける。外は驚くほど寒く、雲のほとんどない青空なのにどこかから飛ばされてきたらしい雪がちらちらと舞っていた。基町の駐車場に車を止め、東急ハンズで少し買い物をしてから本屋へ。「光速の詰将棋」を買おうと思っていたのだが、なぜか将棋コーナーには見当たらなかった。売り切れたのだろうか?こういう本こそ平積みにするくらいのことをしてほしいものだ。できれば店頭で手にとって直に買いたかったのだが、やむを得ない、ネットで注文しよう。

2008年02月15日

卒研発表会

今日は朝から卒研発表会。4年生が先月末に提出した卒業論文の内容についてプレゼンをするのである。発表に使うマシンは各講座で準備するのだが、うちの講座でその仕事をするのは私なので、何かトラブルが発生しないか心配だった。とかくコンピュータというものは、大事なときに壊れるものだからである。幸いその心配は杞憂に終わり、講座所属の6人の発表は無事終わった。もちろん全員合格。来週の頭に現3年生のための講座説明会というものがあり、そこで先輩として講座について説明をするという仕事があるが、それが終われば彼らはもう春休みである。聞いてみたら、タイやグアムに行く計画を立てているのだそうだ。うらやましい限りである。

うちの大学の卒研発表は、7分で発表して3分は質疑応答することになっている。つまり一人につき10分しかなく、しかも終わるとすぐさま次の人に交代して発表が続けられる。ほとんど流れ作業で、ちょっと慌ただしすぎる気もするのだが、人数が多いのでやむを得ない。時間的に余裕がないこともあり、学生はみんな原稿を一字一句作っており、発表ではそれを読み上げるか暗記してしゃべるかしている。だから口調は総じて棒読みだ。仕方ないこととはいえ、意味や感情の含みが感じられる抑揚が薄いと、聴いている方もちょっとエネルギーを使うのは確かである。何をどういう順序で話すかということだけはしっかり準備しておいて、それを言語化・文章化する作業は発表中にするのが一番説得力が出るように思うのだが、なかなかそうもいかないのだろう。

2008年02月14日

ヴァレンタインを折る

OrigamiValentine2.jpgOrigamiValentine1.jpg「ヴァレンタインを折る」とは妙だが、要するに矢の突き刺さったハートである。本当はこの間の連休中に折ってあったのだが、やはり今日出すのが適切であろうと待っていた。紙は24cm×24cmの市販折紙用紙。前回に引き続きPeter Engel氏の作品で、見た目よりはずっと難しい。特に困難なステップがあるというより、全体を通して少しずつ体力を奪われていく感じである。写真では矢が曲がっているように見えるが、これは最後に矢を90度ねじれという指示があったためで、もっと適切な紙を使えばもうちょっときれいに見えるのではないかと思う。

なお、Robert J. Lang氏にもヴァレンタインと称する作品がある。これもハートマークに矢が刺さった構図だが、Engelハートが前後に矢を通しているのに対し、Langハートは「蜘蛛巣城」の三船敏郎よろしく左から右に矢が貫通している。動物や昆虫といった具体的な事物に限らず、こうした抽象的な対象を折紙化する場合にも、作者のセンスの違いが現れるのは面白い。

(折紙モデル:"Valentine", Peter Engel "Origami from Angelfish to Zen"(Dover Publications) 所収)

2008年02月12日

Leonid Kubbel's Endgame Study No.33


本作は、Kubbel自身が1905年に創作した習作(「私の創作歴のまさにスタートとなった」と述べている)を改作したものである。この改作前の習作は、1938年に彼の "250 Selected Studies" の注釈に登場するまでは出版されることはなかった。というのも黒が3手目に3...Nc6と指すと、白は4.c8=R+でも4.Nd6でも勝てるという小さな瑕疵があったからである(下図参照)。KubbelはNをBに置き換えることによりこの部分の手順を一本化したうえで、...Nc6をメインラインにしたのだった。



2008年02月11日

久しぶりにジョギング

結局この3連休は買い物にちょっと出かけたくらいで、あとはただのんびり過ごしてしまった。ピアノを弾いたりチェスを並べたり、折紙の本を眺めて次の計画を練ったり。まあ先週がちょっと忙しくて疲れてしまっていたので、いい気分転換にはなったと思う。ときどきこういう日が入らないとやっていられない。

今日は天気もよかったので、久しぶりに近くの公園でジョギングをしてきた。この間走ったのがクリスマス前で、もう1ヶ月半もサボっていたことになる。年末年始に食中毒か何かで寝込んでいたせいで体重が若干落ち、運動しないことへの危機感が薄れていたこともあるが、やはり時間が惜しいのだ。やってみたいことはいくらでもある。自由な時間というのは貴重である。

5キロをゆっくり走って30分。太陽に雲がかかって気温が落ちてきたのでそこで切り上げた。明日か明後日は筋肉痛だろう。

2008年02月10日

後輩の新人賞受賞

実はまだ、将棋世界の3月号を買っていなかった。元々広島では発売が2日ほど遅くなるうえ、今週は仕事が忙しくてなかなか本屋に行く機会がなかったのだ。今日の夕方、食料品の買い出しに行ったついでに近くの本屋に立ち寄ってようやく入手。谷川九段が「光速の詰将棋」という本を今月出されたそうで、もし店頭にあれば一緒にと思ったが、残念ながらまだ届いていないようだった。まあ次の土日には並んでいるだろう。

さて将棋世界だが、今号は去年1年間に同誌の詰将棋サロンに掲載された詰将棋の中から優秀な作品を選ぶ年間最優秀作品選考会の記事が出ていた。最優秀作は妻木さんということで、まあこれは文句なし。今まで受賞していなかったのが不思議なくらいだ。あのペースで創作して作品のレベルが落ちないのには頭が下がる。

そして新人賞が、何と原下君ではないか。このブログでときどき、詰将棋を創り始めた「H君」として登場していたのが彼である。一昨年の11月に彼から感想を聞きたいとメールで送られてきた作品が、まさに今回の新人賞受賞作であった。そのとき私が彼に宛てた返事は以下の通り:


おお、これなかなかいいじゃないですか。
私が逆算作家だからかもしれませんが、今までで一番いいと思います。
これ、投稿したら結構採用確率高いと思いますよ。
23角を打っては捨てるリフレインも味があります。
一度目の23角打に対して玉の逃げ方が限定できていないのが
ちょっとマイナスですが、まあこれは大目に見てくれるかな。
角合もまた自然に出しているじゃないですか。うまいなあ、ここで角合出したか。
あと、ふわっと45飛と浮く味がいいですね。
最後もピタッと決まっているし、印象がいいと思います。
うーん、短期間でたちまちここまで腕を上げるとは……。
というわけで、当時の感想もあながち的外れではなかったようである。

選考会のやりとりを見ると、浦野七段が特に原下氏作をプッシュされたようだ。これはおそらく、この受賞を励みに是非創作を続けるようにというメッセージに違いない。本業も忙しいと思うが、彼には何とかまた新作を投稿してほしいと思う。

2008年02月09日

春秋社の楽譜

Shunjusha.jpg去年から加古川ピアノ同好会という有志団体の演奏会に出させてもらっているが、今年は5月31日にまた神戸で行うことが確定したようだ。間に合うかどうか分からないけれど、一応また出演することを目指して、ピアノも細々と練習を続けている。曲は相変わらずスクリャービンで行くつもり。前回は練習曲オンリーだったが、今回は前奏曲やマズルカも入れたプログラムにしようかと思っている。

どんな曲を演奏するのであれ、まず問題になるのが「どの楽譜を使うか」ということだ。もちろんマイナーな作曲家であれば選択肢は一つしかないが、バッハやベートーヴェン、ショパンといった超大御所になると、楽譜を出している出版社は相当な数になる。曲が同じならどこの楽譜を使っても同じじゃないかと思えるが、実は校正や運指の指示などで微妙に違っているところがあるのである。中には印刷が曲がっていたり、誤植だらけだったりするものもあるから、注意しなくてはいけない。

ただスクリャービンに関しては、春秋社から出ている世界音楽全集という楽譜があるので安心である。一つ一つの曲の詳しい構造の解説、よく考えられた運指に加え、何と言っても徹底的な校訂がなされている。スクリャービンの楽譜は、初版であるベリャーエフ版とユルゲンソン版(後期作品)にソ連・国立音楽研究所版、ペータース版などが存在しているが、春秋社版では諸版の違いをいちいち調べたうえですべて校訂報告という形でリストアップしてあるので、信頼感が違うのだ。この世界音楽全集のシリーズはスクリャービン以外の作曲家についても優れたできばえであり、特に複雑怪奇な譜面のせいで誤植のオンパレードが当たり前だったアルベニスについては、春秋社版が事実上の決定版といっていいと思う。

ただ大変残念なことに、このシリーズのスクリャービン全集は全7巻のうち第5巻のマズルカ集と第7巻の小品集が未刊となっている。編集と校訂をされていた伊達純氏が亡くなってしまったためだ。最後に刊行されたのが第4巻の前奏曲集で、それからもう8年以上経っているから、多分このまま出ないのだろう。仕方なく、Doverの安いリプリント版でマズルカを譜読みするのだった。

2008年02月08日

疲労困憊

今日は朝から修論発表会。それがお昼に終わり、急いで昼食をすませるとすぐ会議で、それが終わるとすぐ学部4年生の卒研の発表練習で、それが終わると今日が締切の資料を大あわてで作成して……とタイトに仕事が詰まっていてちょっと疲れた。今週はセミナーもしたものの、いろいろしなければいけないことも多く、疲労困憊の毎日だった。明日ゆっくり寝ていられるのがうれしい。

そういえば昨夜、何度もホームページにアクセスがあるのでどこからかと思ったら、発信元はうちの大学だった。うちの講座に所属する4年生の学生さんが、偶然見つけてしまったらしい。今日卒研発表の練習が終わった後に聞いたら、「プレゼンの資料作ろうと思っていたときに発見してしまい、それからずっと見ていたので資料作りが全然進みませんでした」とのこと。道理でブログの隅から隅までアクセスがあったわけだ。

2008年02月07日

Leonid Kubbel's Endgame Study No.32


KubbelはPlatov兄弟の新作を見たあとに本作を創ったという。両者を比べてみると明らかに類似しているが、収束についてはかなり異なっていることが分かる。Platov兄弟の作品も紹介しておく。




2008年02月06日

ゲストを迎えてセミナー

水曜日は特に用事がない限り、共同研究しているメンバー3人でセミナーをなるべくするようにしているのだが、今日はゲストが来ていた。N大のT先生である。昨年の12月にT大の研究集会に行ったとき、会場にいらしていたT先生から「広島でやっているそちらのセミナーに一度参加したいんですが」と打診された。うちのセミナーは雑談の延長線上にあるような非常にお気楽なもの、それでもいいですかとよく念を押したうえで、日程調整の結果今日来ていただくことになっていたのだった。はるばる東京からいらしていただいたので、単純K3特異点に関するT先生の研究結果を中心に、夕方までたっぷりお話ししてもらう。現在3人で考えている研究内容とも関連があり、大変勉強になったと感じると同時に、もう少し環論を勉強しないといけないなあとちょっと反省したのだった。

セミナー終了後、学生が卒研発表に使うマシンの手入れをする。どうも表示される日本語フォントがいまいちきれいでないので別のフリーフォントを取ってきて入れてみたのだが、表示は改善された一方、今度は和文と数式のベースラインが揃わなくなってしまった。あちらを立てればこちらが立たずで、なかなか問題がすっきり解決しない。やっぱりコンピュータ関係は世話が焼ける。

2008年02月05日

Problem Paradise + Phenix

帰宅するとプロパラの42号が届いていた。前号からヘルプメイトについては出題する側に回ったわけだが、その前号でいきなり誤植を出してしまい、各方面にご迷惑をおかけしてしまった。今回は大丈夫だと思いたいが、この間も指摘されるまで全く気づいていなかったから、あまり安心はできない。何もないことを祈ろう。

PandPP.jpg今回はもう一つ冊子が同封されていた。何かと思ったら、フランスのプロブレムの雑誌 "Phenix" である。海外の雑誌購読はプロパラで斡旋しているので、はて、前に注文していたんだったかなと記憶をたどるも、よく思い出せない。分からないままプロパラのページを繰っていたら、やっと謎が解けた。昨年度の年間解答成績が発表になっていたのだが、オーソドックス部門で成績が上位だったので賞品として贈呈するというのである。これはツイていた。解答競争で何かもらえるなどということは今までなかったし、これからももうないだろう。昨日の話ではないが、最近は忙しさのあまり、解答を大急ぎで書き上げるとろくに見直しもせずに投函してしまっているので、間違えることがずいぶん増えてきている。これを機に今一度注意深く解答を書こうと、決意を新たにしたのであった。

なお、裏表紙にある各担当者の連絡先で私のアドレスのドメインが "nifty.com.jp" になっているが、もちろんこれは誤植。正しくは "nifty.com" なので念のため。

2008年02月04日

試験監督

朝から試験監督の応援を頼まれていたので、いつもより早めに家を出た。生化学の試験だったのだが、受験者は登録者の3分の1もいなかったように思う。今はこんなに少ないのが当たり前なのだろうか。それに加えて、途中退室が許される時間になるやいなや解答を提出して去っていく学生の多いこと。もちろん、あっという間に全問解き終えたというわけではない。潔いと言えば聞こえはいいけれど、無駄になるかもしれなくても、もう少し粘ればいいのにという気がする。大学の単位なんてある程度はそうやって泥臭く取っていくものじゃないかと思うのだが、これがジェネレーションギャップというものなのかもしれない。

3年ほど前、運転免許を取りに教習所に行っていたときのことを思い出す。30を過ぎて免許を取る人が他にいるはずもなく、当然ながら周りは二十歳前後の若人ばかり。知り合いの学生に会うんじゃないかと冷や冷やしながら通ったものだが、あのときの仮免許試験もそうだった。確か本番の試験前に教習所が用意する模試のときだが、開始から5分くらいで、もう解答用紙を提出してみんなぞろぞろ出ていき始めるのである。マークシートなんだし、少し見直しでもすればいいのにと横目で見ながら思ったものだ。それで直後の結果発表になってみると、30人も受けていて自分の他ほんの数人しか受かっていなかったのだった。

受けた人ならご存じだろうが、だいたいあれは「中途半端に安全確認をするとかえって危険なので、全くしない方がよい」とか「眠気をもよおしたままの運転は危険であるから、覚醒剤を使用した方がよい」とか、ほとんど吹き出さないかどうかを見るような試験なのだ。もったいない話である。

2008年02月03日

第四回詰四会

今日は半年に一度の詰四会。夜の雪は朝が来る前にやんでおり、起きて窓の外を見ると白いのは山の中腹から上の部分だけになっていた。気温も昨日に比べると少し高い。9時過ぎに車で出発し、宇品の広島港へ向かった。詰四会には毎回参加しているが、4回目ともなると松山までの旅も慣れたものである。考えてみると、広島に来てからはずいぶんと船に乗るようになった。宮島と松山にたびたび行くからだが、東京にいたころは、船に乗るなんて芦ノ湖の遊覧船くらいのものではなかっただろうか。

さてそうやって意気軒昂に参加した詰四会だったが、残念ながら今回は来た人がたったの5人でちょっと淋しい集まりになってしまった。原因の一つは、詰四会を主催するたくぼんことSさんが多忙のため欠席されてしまったことだ。もう一人の主催者であるくるぼんことKさんがいたから無事に会合は開催できたが、やはり主役の一人が不在なのは痛い。さらにそれに加えて、今回は全国的な雪の影響で高速道路があちこちで通行止めとなり、関西からバスで駆けつけるはずだった人も来られなくなってしまった。何もなければ、例えば看寿賞作家Nさんは参加のはずだったのだ。前回は二人もいらした東京からの参加組もゼロである。TさんとUさんが来れば一気に場が活性化してずいぶん雰囲気が違ってくるのだが、残念。

そんなわけでどうにか集まった5人もみんな今ひとつ士気が上がらず、かなりの時間を他愛もない雑談で過ごすようなことになってしまった。今回の会合に合わせた作品展のお題は「4回」で、それに応募されてきた作品をときどき考えてみるのだが、私はあまり頭が回らなくて全くといっていいほど解けなかった。作品の集まりもフェアリーや推理将棋が多く、普通詰将棋は作品展を開催できるかどうかというくらいの微妙な数。こんなことなら、もうちょっと前から真面目に作品を創っておくんだった。もし今週中くらいに何かできたら送ってくださいと言われたが、ちょっと時間が短すぎてまず無理だろう。「4回」というお題は作家魂を刺激してなかなかいいと思ったのだが、結構難しかったようだ。まあ考えてみれば例えばの話、仮に中合4回や龍ソッポ4回の作品が創れたとしたら、詰四会作品展なんかより半期賞を狙える学校のコーナーに出すのが普通だと思う。

所用でTさんが4時頃帰り、残ったメンバーも5時少し前に散会する。6時の船で広島に戻った。

2008年02月02日

カンガルーを折る

OrigamiKangaroo2.jpgOrigamiKangaroo1.jpg今日は折紙でカンガルーを折ってみた。紙は24cm四方の市販折紙用紙。お腹の袋に子供が入っているのがポイントである。序盤にいきなり難所があり(折図にも "This is the most difficult step in the model." と書いてあった)、そこを何とかクリアしてからもやや面倒な工程が続いたが、幸い破綻することなく最後までたどり着くことができた。もっとも、足の部分に紙の裏の白が見えてしまったのは反省点。紙を何重にも折り重ねるのであちこちが塊のようになり、途中で軌道修正したくてもどうしようもない。インサイドアウトの作品(紙の裏側を意識的に使う作品)でない場合は、面倒でもやはり表裏が同色の紙を用意すべきなのだろう。

Peter Engel氏の作品は今回初めて折ったが、見た目の印象よりずっと難しい作品が多いようだ。折るときの苦労があまり報われないとも言えるが、他にも面白そうな作品があるので、いずれまたトライしてみよう。

(折紙モデル:"Kangaroo", Peter Engel "Origami from Angelfish to Zen"(Dover Publications) 所収)

2008年02月01日

Leonid Kubbel's Endgame Study No.31


Kubbelはこの8年後に、本作の発展形を発表している。その作品では2つの変化のそれぞれが本作と同じフィニッシュを迎え、しかも盤の両サイドに現れるカメレオンエコーとなる。傑作であるが何しろ番号が437番なので、ここで紹介するのは(できたとしても)恐ろしく先のことになりそうだ。