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プロコフィエフの「シンデレラ」

午前中は風が強くて、窓に吹きつける風の音で目が覚めてしまった。ここ数日は春の訪れを予感させるような穏やかな日が続いていたのだが、あいにくこの土日は荒れ模様の天気らしい。夕方から市街地に出かけようと思っていたのだが、午後から降り始めた雪がひどくなり、100メートル先もかすむほどに視界が悪くなったので、予定を変更して家にこもることにする。三寒四温、もう何回かはこういう冬への揺り戻しが来るに違いない。

そんなわけで今日は外に出なかったので、チェスとピアノの「譜読み」で時を過ごした。ピアノはここしばらくずっとスクリャービンだったのだが、今日やっていたのはプロコフィエフの「バレエ音楽『シンデレラ』より6つの小品Op.102」。「シンデレラ」に出てくるフレーズを作曲者自身がアレンジした小曲集である。今特に気に入っているのが第5曲の "Shawl Dance" だ。第1幕で、シンデレラの二人の姉がショールを引っ張り合いながら喧嘩をしており、母親が真ん中からそれを切ると、姉たちは半分ずつを持って踊り出す。さらにずっと後の舞踏会のシーンで二人がコミカルな踊りを披露するとき、「ショールの踊り」のヴァリエーションが流れるのだが、プロコフィエフのアレンジではこの変奏もセットされた形になっている。シンデレラや王子が踊るときのロマンティックで優美な曲調と対比させるように、二人の姉が踊るときの曲はひたすら滑稽であり、底抜けに明るい。普段はどちらかというとねっとりした幾分陰のある曲を練習していることが多いので、ときどきこういう屈託のない明るさを持った曲に惹かれてしまう。人前で披露できるところまではなかなか行きそうもないが、自分で楽しむ分にはこういうのもよいものだ。

プロコフィエフは好きな作曲家の一人だが、ピアノ曲以外では実は「ロミオとジュリエット」や「シンデレラ」のようなバレエ音楽がかなりお気に入りである。「6つの小品Op.102」のように本人がピアノソロへの編曲をかなり作ってくれているので、時間と技術が許せばもう少し譜読みしたい。

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コメント

「ピーターと狼」もなかなか面白いですよね。
文学(児童文学も含む)が素材になっている作曲作品は、物語り性があって楽しいです。
実は次回わたしが企画しているイベントは、文学と音楽に関係する内容なんですよ♪

プロコフィエフが後期に文学を題材にした親しみやすい作品をたくさん書いているのは
「民衆に分かりやすい曲を作曲せよ」という当時のソ連政府からの統制に従わざるを得なかった
という事情もあるので、本人としてはもっと違うものを生み出したかったのかもしれません。
でも歴史がどうあれ、結果的には我々はいい曲を楽しむことができますね。

そうでしたか。確かにそういう国だったかもしれませんね。
今のロシアの作曲家は自由で恵まれているんですね。
今日は現代ロシア人作曲家の2台ピアノ練習をしてきたところです。

現代ロシア人作曲家の2台ピアノ……さてはあれですか(笑)。
ひらひらさんは日本においてはあの作曲家の第一人者ですものね。

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