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オルガンの超絶技巧

Cameron Carpenterというオルガニストをご存じだろうか。実は私も最近知ったばかりなのだが、彼のライブ映像を見て度肝を抜かれてしまった。オルガン曲というとバッハやフランクのそれが思い浮かぶが、何とここで弾いているのは、あのホロヴィッツ編曲の「星条旗よ永遠なれ」とカルメン変奏曲。普通にピアノで弾いても恐ろしく難しいこの曲を、手足を駆使して弾ききっている。特に凄まじいのが足を使った演奏。このタップダンスのごとき足の運びを見よ!また手も3段の鍵盤を自由に行き来するだけでなく、片手で違う段を同時に弾くという離れ業を演じている。

ホロヴィッツの「星条旗よ永遠なれ」やカルメン変奏曲は、超絶技巧系ピアノ曲の世界の入口に位置している。こういう系統の曲が好きなピアノマニアには、ホロヴィッツの豪快な演奏に強い衝撃を受けてこの世界に足を踏み入れたという人も多い。例えば「星条旗よ永遠なれ」の中間部では、低音部の伴奏、中音部の主旋律に加えて、高音域でピッコロの細かく跳ね回る装飾的メロディーが聞こえてくる。まるで手が3本あるかのようで、初めて聴くとかなりのインパクトを受ける箇所である。だが、まさかこのピッコロパートを足で弾くことが可能だったとは……。これを見た後だと、ホロヴィッツの演奏もそれほど難しくないのではないかと一瞬錯覚しそうになってしまう。体操競技で、かつては最高の難度だったはずの技が、今ではごくありふれた技に見えてしまうのと似たようなものかもしれない。

そういえば、この人は何だか器械体操でも始めそうな格好をしている。まあこれだけ縦横無尽に手足を動かすのだから、ある意味体操みたいなものかもしれない。少なくともタキシードやスーツを着ていては、このパフォーマンスは難しいだろう。

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コメント

いや、これは凄まじい演奏ですね。
「ショパンの革命」と「インディ・ジョーンズ」を見ましたが、本当にすごい。
特に足技が、まるで手のように弾きますね。

世の中には本当にすごい人がいるもんですねえ。
足で「革命」の左手パートが弾けるなんて、想像だにしませんでした。

本当にタップダンスみたいですね。パッと見た瞬間、エレクトーンを弾くU氏かと思いました。彼ならできるでしょう。

そうですねえ、確かに彼ならこのパフォーマンスを再現してくれるかもしれませんね。
彼の仕事が忙しくなければねえ、やってみろとたきつけるところなんですが。

足先がまるで動物みたいですね。ウサギかねずみか。でも、このユニフォーム、なかなか着れませんね。OB演奏会で同じ演出をしたら、と想像すると、、真似できません。気合?

日本でああいう格好をすると、コントでも始めるのかと思われかねません。
もっとも、あの足さばきにはときどき思わず笑ってしまいますけどね。

あのユニフォーム、U氏なら普通に似合うし着れますね。OB演奏会でぜひやって欲しいプロジェクトです。

 いいもの見せてもらいました。
 ショパンの革命の足さばきは正に「鞍馬」ですね。弾いてない手を椅子に置いて体が回らないようにしているし(笑。

鞍馬!なるほど、言われてみれば着ているものといい姿勢といい、まさにその通りですね。
しかし、楽器の演奏者を見て鞍馬の演技を連想することがあるとは思いませんでした。

いや、痛快です。見ているだけで足がつりそうになってきますね(笑)。

他にも「メフィストワルツ」やら「展覧会の絵」やらいろいろ楽しませてもらいました。「メフィスト」はピアノでしかありえないと思っていたら、意外とハマっているのでびっくり。音色の変化が効果的ですね。

そうなんですよねえ、メフィストまで弾いているんですよね。
この人、これだけインパクトがあるんだからもっと知られてもいいと思うんですが。
来日公演してくれないもんですかねえ。

そーですね。ぜひ、実現してもらいたいプロジェクトです。OB演奏会私も出たいですな。

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