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魔術館の一夜

家を出るとき、駐車場の横に立っている桜は五分咲きくらいになっていた。ここ数日はさほど寒くもないから、あと数日で満開になりそうだ。一方、大学の正面を走る道路に沿って桜が植わっているのだが、今日その前を通過したときには、まだ花は全くと言っていいほどついていなかった。あの分では満開になるのは来週だろう。ちょっとした環境の違いで咲き方に差が出るものだ。

CardAngel2.jpg昨日書いたカードの印刷ミスの話は、もちろん嘘である。裏模様が微妙に中央からずれていたりすることは実際にあるらしいのだが、さすがに天使の手の向きが反対になっていたなんてことはまず起きないだろう。カードを1枚横向きにしてすぐ下のカードと角をぴったりそろえて持ち、その上から数枚のカードをカモフラージュのためにずらして重ね持っていただけである。そう思って昨日の写真を見れば、上の三枚のカードが横向きのカードをギリギリで隠していることが分かってもらえるだろう。だいたい、本当に印刷ミスを見つけたならそのカードを直接見せればいいわけで、こんなふうに一部分しか見せないというのはかなり不自然なことなのである。もしあまりそう思えなかったとしたら、カードを扇状に広げるというよくある行為が、ちょっとしたミスディレクションになっていたと言えるかもしれない。

バイスクルの印刷ミスを発見したととぼけてみせるこの小ネタは、私が考えたものではなく、元々は泡坂妻夫氏の本に出ていたものである。手元にないのではっきりしないが、確か「魔術館の一夜」ではなかったかと思う。もう読んだのは20年くらい前だが、そのちょっと小粋なアイディアに感心してずっと覚えていたのだった。

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コメント

いやいや、これは騙されましたワ。
まじめにレスしてるんだものなぁ(^^;

「マジシャンがよく使うトランプ」というのも怪しさが醸し出されて、
あらぬ方向に思考をそらすミスディレクションになったかもしれませんね。

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