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「交響的変容」三部作を聴く

先週、出張先から実家に戻る途中、都内のCD店に立ち寄った。ターゲットは、5月に発売情報を入手していた、アムランによるヨハン・シュトラウス=ゴドフスキーの「交響的変容」三部作である。ネットでもっと早く購入することもできたのだが、こういうCDは何となく店頭で手にとって買いたいような気がしていたのだった。輸入盤新譜のコーナーに行くとお目当てのものはすぐに見つかった。他に何か面白いものはないかなとしばらく店内をぐるぐる回り、目についたシベリウスのピアノ作品集も合わせて買っておく。こういうことができるのも店頭購入のよさだ。今までこうやってよいCDと何度巡り会ったか分からない。

さて「交響的変容」の方はこちらに戻ってきてから早速聴いているが、期待を裏切らない演奏だ。一番よいと思ったのは、三部作の中では比較的地味な「ワルツ『酒・女・歌』の主題による交響的変容」。これまではチェルカスキーの録音を主に聴いていたのだが、彼の演奏は途中楽譜をカットしてしまっており、そこがずっと気に入らなかったのだ。ノーカットではトーマス・ラベによる演奏も持っているが、あれも今ひとつ迫力不足であと一押しが足りない気がしていた。ついに世に出たアムランの録音は、この曲の決定版の一つになるのではないかと思う。同じことは三部作の残り2曲についても言えるが、敢えてつけ加えるなら、アムランがあまりにさらっと弾きすぎてしまっているために、初めて聴く人にはこれらの曲の難しさがあまり伝わらないのではないかという危惧はある。もちろん普通なら曲の難しさが聴く人に伝わるかどうかなどということはそれほど重要なことではないのだが、これらの曲については、鍵盤上で何やらすごいことが起きていると聴衆が強烈に意識させられることも、一つの大事な要素であるように思われる。その意味では、やはりこういう曲はライブで直に楽しむのが一番なのだろう。

ともあれ、しばらくはこのCDをかける日が続きそうだ。

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