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オセロ大会とカプースチン

昨日の予報通り、今日は昼間からもう身を切るような寒さだった。もはやここでは秋は終わったようだ。

今日は所属している学科でオセロ大会という催しがあった。といっても、実際にみんなでオセロをして遊ぶわけではない。3年生がプログラミングの練習用にオセロのプログラムを作っており、これを対局させてチャンピオンを決めようというのである。すでに予選は先週までに終わっていて、今日は勝ち残った4人で準決勝と3位決定戦、そして決勝戦が行われた。この学科では毎年恒例のイベントになっており、この日は学生全員が講堂に集合し、正面の大型スクリーンに映し出されるゲームの様子を観戦するのである。今年も大きなトラブルもなく、無事終わった。

この手のボードゲームの観戦というのは、どう頑張ったところでサッカーのようなわけにはいかず、大いに盛り上がるようなことはほとんどない。今打たれた手がいいのか悪いのか、その瞬間には誰も分からないから、得てして対局中は妙に静かになってしまう。そこで、あまりしんとしていると間が持たないということで、ゲーム中はBGMをかけることになっている。あくまで静寂を防止するための音楽であり、聞こえるか聞こえないかという程度の音量で流すだけなのだが、毎年その役目を担当しているのが私である。4年前、赴任1年目に初めてその役を仰せつかったときから、かけるCDはカプースチンと決めている。自分のよく知っている曲の中で、こういう場にふさわしいのはこれ以外にないだろう。実際、巷にあふれているそこらへんの曲よりよほどかっこいいと思う。

実のところ、カプースチンを流すのにはもう一つ、密かな目的があった。学生さんの中にこれを聴いて興味を惹かれる人が出てこないかなと期待していたのである。しかし今年で5年目になるのに、まだ誰も「この曲何ですか?」と尋ねてくる人はおらず、最近ではもうすっかりあきらめていた。ところが今日、思いがけないことに一緒に大会を運営していた教員の方から「去年もかっこいいなと思っていたんですが、あれは誰の曲ですか?」と訊かれたのだ。もちろん喜々としてCDを紹介したことはいうまでもない。かくして5年の歳月をかけて、ささやかな布教活動は実を結んだのだった。

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