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新作マジック作品集

年明けすぐに注文しておいたマジックの本(DVD付き)が昨日届き、帰宅すると興味深く見ている。アマチュアマジシャンのSさんによる2冊目のマジック作品集である。この方は5年ほど前、まだ全く無名だったときに初めてオリジナルのマジックをいくつか収録した本を出版し、そのアイデアの素晴らしさ、斬新さから一躍注目されることになった人である。今回、2冊目が出たと聞いてすぐ発注したのだが、期待通りの内容でその狡猾さ、ずるがしこさ(この世界ではほめ言葉である)にいたく感心してしまった。やっぱりどの世界にも天才というのはいるものだ。ただ、この本に書かれているアイデアを用いたマジックを中途半端に習得して人前でやるのはためらわれる。今回は本人が実際に演じているDVDも付いていたが、あれは「これくらいうまく自然にやれるようになるまでは演じてはだめですよ」というS氏からのメッセージだと思われる。それに従い、当分はゆっくり練習し、人前に出すのは避けた方がいいだろう。それがこれだけのアイデアを公開した作者に対する礼儀だろうと思う。

そういえば、昨日チェスの対局中に不正行為の誘惑に駆られてしまうような人たちのことを書いたが、ああいう人こそマジックをやればいいのにと思う。自分だけがこっそり秘密の行動をして表向きは称賛を浴びるというのは、まさにマジックそのものではないか。チェスならそんな行為が見つかれば追放ものだが、マジックはそれが堂々とできる。しかも相手がどんなにピアノがうまかろうが、どんなに数学ができようが、関係ないのだ。自分が到底かなわないはずの相手に「あれ?」と言わせることができる、この気持ちよさは何物にも代え難い。

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