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モーフィー時計の午前零時

明日は一応中国選手権ということでチェスを指しに三原に行くことになっているのだが、今週は仕事が忙しくて準備らしい準備は何もできなかった。やっと今日は時間ができたので、学生時代のように一夜漬けで取り組もうと盤に向かう。しかしすぐに、今さら何かしたところでどうなるものでもないという諦めにも似た気分が先に立ち、ピアノに逃避したりしているうちに時間が過ぎていってしまった。学生時代のように、と書いたけれども、ピアノに逃避するところまで変わっていないというわけだ。

夕方から街中に出かける。本屋で数日前に出たばかりの「モーフィー時計の午前零時」を探すと、しっかり平積みされていた。若島さんがまとめたチェス小説のアンソロジー。何度かチェスを教えていただいたHさんも訳者の一人として加わっている。H氏担当の短編は草稿の段階で一度読ませてもらったが、他はもちろん初めてだ。エッシャーの「メタモルフォーゼII」を使った装丁も自分好みでよい。早く読みたいのだが、明日寝坊するわけにもいけないので、今日は自重しておくことにする。その代わりに編者の後書きをパラパラと眺めていたら、ちょっと目に留まったところで思わず笑ってしまった。古今の名プレイヤーが簡単な説明付きで紹介されているのだが、ナイジェル・ショートの項目に「つい最近の大会で、持っていた携帯電話が対局中に鳴り、規定で負けになるというチョンボをやらかした」と書いてあったからである。ついこの間のできごとがもうこんなところで活字になっているということと、たった3行の短い紹介文の半分があの一件に割かれているということが、何だか妙におかしかったのだった。

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