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チェスと将棋の対局マナー

先日大阪でTさんといろいろ話した四方山話の一つに、チェスと将棋におけるマナーに対する考え方の違いということがあった。チェスと将棋は似ているようでずいぶん違う。ルールはもちろん、ゲームに対する考え方や価値観なども似て非なる点が多々あるが、対局マナーもその一つではないかと思う。平たく言うと、何が「失礼な行為」とされるかということだ。

チェスの対局では先に終わった対局者がちょっとでも感想戦を始めようものなら、ひそひそ声であっても隣の対局者に静かにするよう注意される。今までそういうシーンを何度となく見てきたが、実際対局中の雑音にはチェスはかなり神経質だ。私は将棋センターや将棋道場で指した経験はないが、将棋はその点は幾分おおらかなのではないかという気がしている。将棋センターなどで真剣に対局しているすぐ隣で「ここ銀張っとったらよかったんじゃ、それなら桂打てんじゃろ」と普通に感想戦をしている風景は、それほど珍しくないのではないだろうか。一方、将棋の対局で相手の考慮中に席を立って他の人の盤面を覗きに行くというのは、相手に対して少々礼を失した行為に思える。しかしチェスではこれはごく普通の行動であって、全く問題視されない。

私自身は、隣から感想戦の声が聞こえてくるのはそれほど気にならない(もちろんそれが周りに気を遣って十分小声で行われているとしたときの話)。一方、チェスを指し始めて間もない頃は、こちらが考えている間すぐ相手が席を立って他の対局を観戦しに行くのを見てどうもあまり面白くない気がしていた。しかしそれがこちらの世界では普通の行為なのだと分かった今では、ほとんど何とも思わなくなっている。ただ他の人に横から盤面を覗き込まれるのは、実はちょっと気になる。衆人環視の状態で大ポカを指すのではないか、などというつまらないが大いにあり得る心配を心のどこかでしてしまうからだ。まあそういう私も自分の対局が終わったら人の対局を見に行くことはときどきするのだけれど、少なくとも自分の対局中にはトイレなどを除いて席を立つことはあまりしないようにしている。というより、そんな余裕はないと言った方が正しいかもしれない。

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コメント

 確かに「音」に対してチェスは厳格ですね。扇子の開け閉めはチェスではご法度でしょう。
 番外戦術になりそうなものを排除するという点で、「盤上の升目を指でさわる」もダメです。私は、読んでいてついやってしまって相手に注意されたことが二度。正直言ってそのとき「細かいことにうるさいな」と思いましたが、後で、本来アービターが注意すべきことだと知って、赤面しました。
 他にもありそうで、コワイ(^^;)

 すみません。
「番外戦術」は「盤外戦術」の誤字でした。失礼しました。

えっ、マス目をさわってもだめなんですか。それは知りませんでした。
駒をさわるんじゃなきゃよさそうな気もしますけどねえ。
盤上に髪の毛か何か落ちていたら取り上げて捨てたくなりますけど、
やっちゃいけないんですね。うーむ、勉強になりました。

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