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京都でスクリャービンを弾く

午前中の新幹線で京都に移動する。京都は去年は結局行く機会がなく、かなり久しぶりだ。205番のバスを市役所前で降り、1ブロック西側の寺町通りをしばらく北進すると目指す旭堂楽器店があった。すでにリハーサルが始まっており、自分も少しだけ弾かせてもらう。なかなか弾きやすそうな感じ。少なくとも、ミスをピアノのせいにできないことは間違いない。試し弾きをすませて会場の外に出たとき、入口に設置されている椅子で開場を待つ詰将棋仲間のTさんとD君を発見。詰将棋の関係者に来ていただいたのは多分これが初めてだ。わざわざ足を運んでいただきながら、拙い演奏をお聴かせすることになってしまうのが心苦しい。とはいえ、やはりこうやって知っている人が来てくれるというのはうれしいものである。

自分の出番は第1部の最後で、1時半過ぎくらいだった。内容はもちろんお粗末なできだったが、まるで練習していなかったことを考えれば、よくあの程度のミスで切り抜けられたとホッとするくらいでもあった。もとよりうまくいくはずはないと覚悟していた手前、音楽の流れを切らさないことに集中していたことがよかったかもしれない。平たくいえば、いかにごまかすか、ということだ。曲としても、スクリャービンのふわふわした落ち着きのない旋律は、曖昧とした演奏をするには向いていたのだろう。

その後の演奏をすべて客席で聴き、4時半過ぎに無事すべてのプログラムが終了した。それから他の出演者とともに四条の近くまで歩き、押さえてあった店で打ち上げ。演奏会後の打ち上げはいつもディープなピアノ話に花が咲く。昨日、中間試験の監督やら会議やらに奔走していたことを考えると、まるで別の世界に来たような錯覚を覚えてしまう。そして今日の演奏はよかったですねとか次も期待していますなどと言われると、お世辞と分かっていてもいい気分になってしまい、次回は出演できるかどうか分からないなと昨日まで考えていたのも忘れて、次の曲目を何にするかあれこれ思いをめぐらせるのだった。

日付の変わるころホテルに戻る。半年に一度のピアノの日はこれにて終了。

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