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シドニー到着、講演終了

シドニーにやってきた。

Sydney1.jpg入国審査を抜けて荷物を受け取り、長蛇の列ができていた税関をようやくクリアして外に出たのが朝7時頃。日本時間では午前6時である。人でごった返す到着ロビーの片隅に見つけたソファに一緒に乗ってきたI先生と座り込み、しばらくぼうっとしていた。予想はしていたが、あの狭い狭いエコノミークラスの座席でもぞもぞし続け、ほとんど眠りに落ちることができなかったのである。時差がほとんどないのがオーストラリアのいいところだが、ほとんど寝ないまま朝になってしまったとなると、丸一日分時差を抱え込んでしまったようなものだ。こんな徹夜明けのような状態で果たして今日を乗り切れるだろうかとさすがに不安を感じていた。おまけに、これも分かってはいたことだが、ずいぶんと冷える。シドニーのこの日の朝の気温は6度である。南半球に来たのは今回が初めてだが、7月が冬というのはやはり奇妙な感じだ。太陽が北に出るのも何だか不思議である。とりあえず、トランクの中にあったセーターを急いで着込んだ。

Sydney3.jpgSydney2.jpg会議が始まるまでもう時間がなかったので、あまり空港を見渡す余裕もなく、すぐタクシーに乗って会場の大学へ向かう。受付で登録をすませたのが9時過ぎで、もうオープニングセレモニーは終わったころだった。午前中はいくつかの部屋に分かれてセッションが行われるので、代数幾何の部屋に行って眠い目をこすりつつ講演を3つ聴く。日本人も多く、会場には知った顔がたくさんいた。

昼食はI先生、O先生と会場の建物内にあったフードコートでとる。この日はラーメン状のものにした。ラーメンといってもビーフンをスープに入れたようなもので、しかしうどんくらいの麺も少しだけ混ざっているという妙なものだった。味は、まあこんなものか、という程度。

Sydney4.jpg午後の全体講演は全然違う分野だったので早めに失礼し、I先生とO先生、それに午前中に講演を終えて合流したT先生と4人で大学内の売店でバスのプリペイドカードを買いに行くことにした。"Travel 10" といって、これを買っておけば10回分乗ることができる。ところがなぜか店員に、学生でなければここでは買えないというようなことを言われて追い払われてしまう。どうしましょうかと4人でふらふら歩き回り、大学構内から外に出たところにあるガソリンスタンドで聞いてみたら置いてあるとのことで、無事入手することができた。大学と街の中心部を行き来するバスはプリペイドカード専用で直接運転手から買うことはできないため、ここで見つけられたのは幸運だった。

Sydney5.jpgバスで街中に移動してホテルにチェックインする。オーストラリアにはインド人がたくさん来ているという話は聞いていたが、確かにフロントにいる人は全員インド系だった。部屋自体は悪くないのだが、困ったのはインターネットである。有料であることは知っていたが、聞いてみたら1回つなぐたびに18ドルだというのである(1オーストラリアドルは現在80円くらい)。会場となる大学ではアカウントをもらって無線LANにいくらでもつなげるので、さすがに1,500円近く取られるのはちょっとアホらしい。特に必要がない限り、ネットにつなぐのは大学でということにした。夕飯をI先生と近くの店で軽く食べた後、10時過ぎにホテルで寝てしまう。ほとんど一睡もしないままに動き回っていたから、さすがに疲れていたようだ。

ここまでが昨日の話。昨夜ずいぶん早く寝たので今朝は7時前に起きた。ホテル内のビュッフェで朝食にするが、これがまた17.5ドルだという。毎日ここで食べているとぼったくられてしまうから少し考えた方がいいかもしれない。もっとも、朝食にしてもインターネット接続にしてもシドニーのホテルはどこもみんなこんな感じの料金設定のようである。一昔前は日本は何でも物が高いという話を聞いたものだが、最近では必ずしもそうではないように思う。

午前中に自分の講演があった。昨夜最後の一夜漬けをするつもりが何もしないで寝てしまったので、後半は何だか支離滅裂になってしまった。元々今回は講演内容を勘違いされて数理物理のセッションになぜか入れられてしまったので、はっきり言って内容はほとんど聴いている人に伝わらなかっただろう。講演直後は、いつもそうであるように、うまくいったという充実感も終わったという解放感もまるでなく、もう少し何とかならなかったのかという無力感でがっくり来てしまった。恥ずかしいブランダーを指していいところなく投了したチェスの対局直後の気分と似ている。まあいい、とにかく終わった。こちらに来てからは慌ただしさばかりが先に立ったが、明日からはもう少し落ち着けるだろう。

今日の午後は全体講演を最後まで聴いていくつもり。

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コメント

Travel 10、買えてよかったですね。同じ事柄なのに窓口によって対応が違うのは、フランスそっくり(^^;)
どうぞご無事のお帰りを。

お疲れ様です。

おそらく会議や講演会は外国語ですよね。私などは、たとえ外国語が曖昧でも相手がピアノを弾いてくれれば相手が何を言いたいのか想像して何となく理解できます。しかし、さすがに会議などは完璧に外国語ができないと難しいでしょう。凄いですねぇ。

> みとじんさん

ありがとうございます。
大学構内の売店で買えなかったのは店員が何かの勘違いをしていただけのような気もしますが、
ともあれこれでバスの乗り降りについてはあまり心配することがなくなりました。

> ひらひらさん

いやいや、謙遜でなく英語は全然しゃべれないんですよ。
それなのにやらないといけないから支離滅裂になるんです……。
発音や文法がひどくても構わないからとにかく「何か言う」「何とか言う」ことが大事だと思うんですが、
いつになってもなかなかうまくいきませんね。

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