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福紙

Fukugami.jpgお昼を食べて自室に戻る途中、メールボックスをチェックすると本が届いていた。2週間ほど前にネットで注文しておいた論文集がようやく届いたのだ。早速部屋で段ボール箱を開けてパラパラとページを繰ってみる。なかなか面白そうな報告がたくさん出ているな、と思った次の瞬間、右から左に流れていたページがピタッと止まった。止めたのではなく、勝手に止まったのである。見るとページの右下部分が内側に織り込まれた状態で裁断されており、そこでページの厚さに少し乱れが生じていたのだった。折れ込んだページを開くと、現れたのはイカの頭のようなおなじみの形である。とはいえ、これを見たのは久しぶりかもしれない。

裁断ミスでこんなふうに飛び出した形になったページは、「福紙」とか「恵比須紙」などと呼ばれるようだ。後者は三角形の紙が恵比須様の頭巾を思わせるから来たという話もあるが、いずれにしろめでたいことになっているらしい。普通なら不良品をつかまされたと不愉快になるところだろうが、幸運扱いされるとあまり腹も立たないというのは不思議なものである。もっともこの本に関しては、それ以外にもちょっとした面白さがあった。これが折紙に関する最新の研究をまとめた論文集だったからである。折紙の論文集の紙が折れているとは、何ともうまくできているなと笑ってしまったのだった。

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コメント

折り紙の論文集で福紙だなんて、すてきな偶然ですね。
それにしても福紙という言葉、はじめてしりました!

コメントありがとうございます。実は私もよく知らなかったんです。
いざブログを書こうとして、こういう裁断ミスの紙のことって何ていうんだっけ……と考え込んでしまい、
調べてみたらこういうめでたい名前で呼ばれていると知ったのでした。

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