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楽譜の間違い

「古風なメヌエット」の練習を相変わらず細々と続けているのだが、ここしばらくはすでに譜読みした部分をやり直している。いったん覚えた指使いを変更しようとしているのである。実は当初使っていたのは「ラヴェル名曲集」みたいな廉価版の楽譜で、これには指使いの指示が全くなく、自己流で適当にやっていた。しかし譜読みが進むにつれ、やはりもう少しちゃんとした楽譜を見た方がいいのではないかと考え直し、春秋社の楽譜を先日買ってきたのだ。こちらには指使いに関していろいろと指示や提案がなされている。書いてあることに全部したがう必要はないと思うが、なるほどこういう解決策があったかと感心する指の使い方がいくつかあり、そこはやり直すことにしたのである。こんなことなら、最初からこれを使っていればよかった。

MenuetAntique2.jpgMenuetAntique2.jpgただ、指使いなどよりもっと重大な問題を見つけてしまった。音がまるっきり違っている箇所があったのである。当初の安物楽譜でそこを弾いたときから何か変だなとは思っていたのだが、後から買ってきた楽譜と比べてみたら、左手の音たちがまとまってそっくりずれていた。これだけ大きく間違っているというのもちょっと珍しい。しかもこの部分は曲の中で2回登場し、その両方でおかしくなっているのだった。よく見ると、その前の連符についているナチュラル記号も実は全く必要のないものである(D音は最初からナチュラルだ)。さすがにちょっとこれは仕事が杜撰と言わざるを得ない。

私は元々、楽譜の選択についてはかなりいい加減な方だ。少々怪しげな楽譜であっても、まあ細かいミスはあるにせよ、音はだいたいちゃんと書かれているだろうから、自分くらいのレベルの人間にはそれで十分、というつもりでいた。しかし去年あたりから楽譜の校正の仕事をときどき手伝うようになり、出版社が違うとずいぶん違うのだなということを実感するようになった。今回のこの誤植を見つけたことで、ますます楽譜の選択には気を遣わなければいけないと思うようになった次第。

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コメント

楽譜の選択は一番重要だと思います。

バッハだったらコレ、ベートーヴェンだったらコレ、ショパンだったらコレ、ドビュッシーだったら・・・みたいな感じである程度信用のおける版は限られてきます。指使いは非常に重要だから「原点版ともう一冊何か」というように2冊以上参考にすると面白いですよね。

どちらに飛ぶかも分からないようなヘボゴルフプレーヤーが、ゴルフクラブだけやたらいいものを買って
喜んでいる……最初は何かそういうイメージがあったんですよね。自分がヘボプレーヤーであることは
自覚しているので、どうせ完璧に弾けるわけでもないのに楽譜だけいいものそろえたってあまり意味がない、
という気がしていました。しかしここまで誤植がひどいのでは、認識を改めざるを得ませんね。

 こういう三度ずれは私なら気付かないかも(汗。やはり指使いは欲しいので(まだまだ自分が思いもつかない方法があるみたいで)、ドーバーは他ではどうせ買えないバロックの曲集にしました。
 昨日フジ「ベストハウス」で舘野さんをやっていました。右手も少し動くようになったそうですが、存命中に元通りに回復できるかどうか。昔NHKのレッスンで初めて見てすごいピアニストと思い、北欧の曲に親しむきっかけにもなりました。

さっき別のエントリでも書きましたが、舘野氏は確かにアンコールでちょっと右手も使っていました。
指使いについては、したがうかどうかはまた別にして、やっぱり一応書かれていた方がよさそうですね。

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