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ワイセンベルクのペトルーシュカ

一昨日の演奏会では、各演奏者が演奏前にそれぞれ必ず何か一言述べるという趣向があったのだが、「ペトルーシュカからの3楽章」を弾いたTさんが「何を弾こうかいろいろ考えていたんですが、ネットでうっかりワイセンベルクがペトルーシュカを弾いている映像を見てしまったもので……」とおっしゃっていた。Tさんの言っていたのはおそらくこれだろう(パート2パート3もある)。脂ののりきったころのワイセンベルクが、凄まじい気迫でこの希代の難曲をねじ伏せている様子が楽しめる。かつて学生時代に所属していたピアノサークルの演奏会で、やはりこの曲に挑戦した先輩がいたのだが、弾き終わった後の打ち上げで「あれはもう機械になったつもりじゃなきゃ弾けないんじゃないですか?」と聞いたら、「いや、『なったつもり』じゃまだダメ。本当に機械にならないとあれは弾けない」という返事をもらったことを思い出した。しかしこの映像を見て弾こうと思い立ち、実際に演奏会に出すところまで持って行ってしまうTさんもすごいと思う。

まあもちろん自分はこういう曲を弾くことはできない。今回は珍しくラヴェルなんて弾いてみたが、次回はまた弾き慣れたロシア系(スクリャービンかラフマニノフ)に戻ろうかというのが今の考え。もっとも、そのときそのときで弾きたい曲が始終変わるので、年が変わるころにはまた全然違う曲を練習し始めているかもしれない。

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コメント

いやこれは鬼気迫るすさまじい演奏ですね。
これを見て、自分もやろうと思う方もスゴイかも…。

これを演奏会で弾いたTさん、さすがにミスはしていましたけど、
気迫はワイセンベルクに負けていなかったです。
今はネット上に貴重な映像がいくらでも落ちていて、一昔前にはものすごくレアだったものが
簡単に見られるようになりました。ピアノマニアとしては、全くいい時代になったものだと思いますね。

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