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2010年01月31日

今日ものんびり

昨日、最近は目が早く覚めると書いたばかりだが、今日は起きたらもう午前中の将棋番組が始まっていた。そういえば正午まで惰眠を貪ることも多かった高校生のころは、午前中が囲碁で午後が将棋ならいいのにとよく思ったものだ。今日の対戦は久保棋王対渡辺竜王というタイトルホルダー同士の対戦だったが、途中から一方的な内容になってしまい、ちょっと物足りなかった。

先週の日曜日と同じく、今日もずっと家でおとなしくしていた。このところ平日はどうもバタバタしていて落ち着かないので、休日はどうしてもぼうっとしていたくなってしまう。午後はピアノを練習したり、昨日切り出した紙で折紙を折ったりしてのんびり過ごした。夕方になってから買い物と床屋に出かける。床屋は行くとたいていすぐやってもらえるのだが、今日は先客が多くて少し待たされた。

さて、明日からまたいろいろ大変そうだが何とか頑張ろう。

2010年01月30日

折紙用紙作成、ジョギング、打ち合わせ

今週はいろいろあって疲れたので今日は心ゆくまでゆっくり寝ているつもりだったが、普段より少し遅い程度の時間に目が覚めてしまった。身体はまだ眠りを欲しているような気がするのに、なぜか意識ははっきりしていくのである。自治体が鳴らす正午のチャイムが窓の外から聞こえてもまだベッドに潜り込み、いつまで寝ているのと親に起こされたりしていたのは、いつごろまでだっただろうか。やはりあのころとは身体が変質してきているようだ。

目が覚めた、といってもはりきって活動するわけでもなく、だらだらとテレビを見たりしているうちにお昼になってしまう。パスタをゆでて食べ、コーヒーを一杯飲んでから、新たに折紙を折るために紙の作成に着手。アルミとカラペの接着が一部うまくいかなくて悪戦苦闘したが、どうにか紙を切り出した。明日から少しずつ折っていくつもり。それから着替えて近くの公園でジョギング。先々週先週、今日と自分にしては珍しく3週も続いた。やっぱり継続していると少し身体が順応するようで、先週に比べて5キロのタイムがまた数十秒早くなった。ただ、このへんがそろそろ限界だろう。

風呂に入ってさっぱりしてから車で街の中心部に出かける。東急ハンズで買い物をした後、広島将棋センターに立ち寄って席主のTさんと詰将棋解答選手権について打ち合わせ。会場をどうするか決めないといけないのだが、予定している区の施設が予約できるのは1ヶ月前からということで、それまでは会場未定ということで行くしかないということになった。民間の施設なら今から押さえることは可能だろうが、おそらく使用料金が割に合わない。まあ1ヶ月前の時点で、広島市中心部にある公共施設がすべて埋まっていることはないだろう。

2010年01月29日

詰パラ二月号

今日も疲れた身体で帰宅すると、詰パラの2月号が届いていた。最近は月初めより数日早く、前月の月末に届くことが多くなったような気がする。毎年2月号と8月号は黄緑色の表紙なのだが、何だか今月は緑がすっかり渋くなって枯れ草みたいな色になっていた。中身をパラパラと見ると、小学校と中学校のセクションでTさんの作品がともに2.91の高得点をとっているのが目をひく。あとはやはり多重連取りの趣向で手順を完全に限定させたKさんの439手詰か。詰将棋に対する飽くなき情熱がガンガン伝わってくる。

ここまですごい作品は無理としても、自分もたまには創作もしないと完全にこの世界から忘れ去られてしまう。そのうち考えてみようとはいつも思っているのだが、何しろこう忙しくては、時間的にも精神的にも余裕がなくていかんともしがたい。やっぱり何をするにも、クリエイティブなものを生み出すために大切なのは余裕である。特に詰将棋創作においては、たっぷりした時間とゆったりした心の落ち着きが、何より必要であるように思われる。

2010年01月28日

卒研提出

今日も午前中から4年生の部屋で卒業研究の最後のチェックをしていた。もう今日の4時が締切だから余計なことは言わず、単純な誤植の指摘にとどめようと思っていたものの、目を通し始めるとどうしても文章がいちいち気になってしまい、ああしたらどう、こうしたらどうといろいろ言いたくなってしまう。おまけにいざ印刷しようとしたら、プリンタが紙詰まりを起こしてしまった。こういう切迫しているときに、絶対コンピュータやプリンタというものは壊れるものなのである。前にもこんなことを書いたなと思って探したら、去年の4年生の卒業研究につきあっているときだった。やはりこれがコンピュータの性なのだろう。悪魔の辞典なら「故障してはいけないときに故障するもの」と定義されているかもしれない。ともあれ、他にもいろいろあって大変だったが、どうにか締切前にはみんな何とか提出をすませた。

これから先は2週間後の発表会に向けてプレゼンの資料を作ってもらうことになる。夕方の会議の後にそれについて学生に一通り説明。やっと今日の仕事が終わったと思ったのも束の間、急な話が降ってくる。諸般の事情から、4月から新たに1コマ担当してほしいとのこと。寝耳に水だったがやむを得ない。うーん、何だか新年度もあまり落ち着ける時間はなさそうだ。

2010年01月27日

今日も忙しい一日

今日も何だか忙しかった。午前中はまず数学演習の試験。これまで毎週やってきた演習問題のうち、ある期間にやった問題の中からいくつかを選んでそのまま出題します、とちゃんと言っておいたのに、回収してみると何だかちっともできていない様子。白紙もずいぶんある。だいたい試験をこれから配ろうとしているときに、「ああ俺絶対無理ですよ、試験問題事前に教えてくれなきゃ」と言ったりする学生がいるのだからいやになってしまう。この問題の中から出題します、ではなく、この問題を出題します、でないと事前に教えたことにならないらしい。

午後は3年生を対象に、学科内の各研究室がそれぞれの研究分野を紹介する説明会。これを踏まえて4年次にどこの研究室に所属するかを決めてもらうのである。今はどの先生も多忙を極めており、みんな直前まで説明会用のプレゼンファイルを作っていた。1月下旬から2月中旬くらいまでは本当に大変だ。

夕方からはずっと夜遅くまで4年生の卒業研究につきあう。何しろ明日が提出締切なので、事実上今日までにできあがっていないといけないのだが、今頃になっても大慌てで結果や考察を書いている。それをそばから見てチェックしていくのだが、内容もさることながら漢字の間違いなどもやたらに多い。まあ急いで書いているせいもあるのだろう……と思いたいが、文献を引用している箇所で「N. コブリッツ箸」と書いてあったときには思わず笑ってしまった。コブリッツ氏がお箸を使えるかどうかは知らないが、とにかく今日のうちに気づいてよかったというしかない。もうとにかくさっさと明日提出してしまって、こちらも楽にさせてほしいものだ。

2010年01月25日

アール・ワイルド死去

ピアノマニアが参加しているメーリングリストに流れた今朝のメールを見てあっと思った。一昨日、Earl Wildが94歳で亡くなったとのこと。ホロヴィッツを始め、20世紀は巨匠と呼ばれるようなスーパー・ヴィルトゥオーゾが活躍するピアニストの黄金時代だったが、その最後の生き残りともいえる人だった。80歳を過ぎてなお難曲を軽々と弾きこなし、90歳のときに出たCDもまだまだいけるという感じだったのだが、ついに力尽きてしまった。これで名実ともに黄金時代は完全に終結したといってもいいかもしれない。

ワイルドの編曲したラフマニノフの歌曲群は私のお気に入りで、学生時代には "In the Silent Night" Op.4-3と "Floods of Spring" Op.14-11を演奏会で弾いたことがある。前者は3年前の加古川ピアノ同好会の演奏会でもまた弾かせてもらった。まるでラフマニノフ本人が編曲したかのような情感たっぷりの書法が素晴らしい。もっと広く世の中に知られてなければいけない名曲だと思う。

実は最近もワイルド編の "Vocalise" Op.34-14を譜読みしていた。次の演奏会でこれを出すかどうか、候補の一つというくらいだったのだが、ワイルドの死を聞いた今となっては、是非ともこの曲を仕上げなければという気分になっている。難しい曲だが、何とか5月までに間に合わせよう。

2010年01月24日

年賀はがき

今日は近くのスーパーへ買い物に行った他はずっと家でおとなしくしていた。明日からはどうせまた忙しいことになるし、市の中心部に出ても今日は駅伝をやっていて普段より混雑しているに違いない。ジョギングは昨日すませたから、もう何もせずにゆっくりしていようと決めた。そういえば、先週はジョギングの翌日は足全体にかなりの筋肉痛があったが、今日は今のところほとんど何も感じない。やはり続けることには意味があるようだ。夕飯はベーコンとブロッコリーのクリーム煮をつくってみたが、ずっと前に買った冷凍のブロッコリーを使ったら何だかちょっと傷んできており、それもあってか味はもう一つだった。

夜のニュースを見ていたら、年賀はがきの当選発表が今日だったことを知る。あまり期待はしないでいたものの、一応チェック。うーん、今年も1枚だけ。それもその1枚は、出しそびれた余ったやつで、つまり自分で買ったものである。昔、当選が5等まであった時代に4等が当たったことはあったと思うが、4等までになった今の形で3等が来たことは多分一度もない。最近は一時期に比べて受け取る賀状の枚数も減ってきており、この分ではおそらく今後3等が当たることはもうないように思う。

2010年01月23日

原稿のチェック作業、ジョギング、サーバエラー

今日は原稿をチェックする仕事を2つこなしていた。1つは楽譜の校正作業。今回頼まれている分は明日が締切だ。コーヒーを片手に、音符、強弱記号、スラー、指使い番号、ペダル記号などを一つずつチェックする。何しろ複雑な譜面だから、かなり集中していないと見落としてしまう。もう1つはプロパラの原稿のゲラチェックで、こちらも駒の配置や出題時の指定など、一つ一つ丁寧に確認する。誤植を出すと正解のない問題を解答者に解かせることになりかねないから、間違えるわけにはいかないのだ。

作業が一区切りついたところで、先週に引き続きジョギングに出かける。今年に入ってまだ2回目だが、それでも1年近いブランクを挟んで再開した前回に比べるとわずかながら持久力が上がっていたようで、5キロのタイムが2分近く早くなった。もっとも、先週のペースが遅すぎただけともいえる。今日は太陽は出ていたものの風が冷たく、自宅に戻るとすぐ風呂に入って冷えた身体を温めた。

夕方は買い物に出かける。夜に戻ってきて、そろそろブログの更新をしようと思ったら、管理画面が出る代わりに「500 Internal Server Error」の文字が表示された。サーバが何らかのエラーを起こしてストップしていたらしい。どうも今日の午前3時過ぎからずっと止まっていたようで、全く気づかなかった。これまでのトラブルはすべてルータやモデムが原因で、このサーバ自体が不具合を起こすことは全くなかったのだが、稼働させ始めてからもう4年、そろそろ老境を迎えつつあるのかもしれない。

2010年01月22日

Corus Chess 2010

今月は時間的にも精神的にもあまり余裕がもてなくて、チェスは3日9日に軽く人と指した他は駒にもほとんどさわっていない。春が近づくころにはまた時間をかけられるようになると思うが、今はしばしの冬眠中である。

ただそれでも、トッププレイヤーの集まる大会の勝敗くらいは一応チェックしている。1月は何といっても、オランダのWijk aan Zeeというところで開催されるCorus Chess Tournamentである。今月15日から月末まで行われる予定で、今日は第6ラウンドが進行中。ここまではAlexei Shirovが5連勝とすごい勝ちっぷりだ。将棋と違ってチェスには引き分けがあるから、実力が拮抗した最強レベルの対局者が集う大会ではどうしてもドローになりやすく、5局指して全部勝つというのは並大抵のことではない。シロフは元々好不調の波が激しいプレイヤーのような気がするが、一度上昇気流に乗ると無類の強さを発揮することがあり、見ていて飽きないプレイヤーである。後半はどこまでこのペースを維持できるか、今から楽しみだ。

たった今、Shirov対Short戦はドローが成立。さすがに6連勝はならなかった。

2010年01月21日

アルゲリッチ&フレイレ

このところ忙しくて毎日に変化がないので、最近聴いているCDの話でも。今プレーヤーに入れっぱなしにしているのはアルゲリッチとフレイレの2台ピアノ曲集。先日、知り合いにこれを紹介したのがきっかけで久しぶりに聴いてみている。2台ピアノというスタイルは世間的にはどちらかといえばマイナーではないかと思われるが、隠れた名曲がたくさんある魅力的なジャンルである。2台ピアノの曲集のCDは何枚か持っているが、どれか1枚をあげろと言われれば、やっぱりこのアルゲリッチ&フレイレになるだろう。収録されているのはラフマニノフの組曲第2番Op.17とラヴェルの「ラ・ヴァルス」、それにルトスワフスキの「パガニーニの主題による変奏曲」。全部合わせても演奏時間は37分くらいしかなく、私の持っているクラシックCDの中では最も収録時間が短いものの一つだと思うが、中身はそれを補ってあまりある濃密さである。二人の気迫あふれる熱い演奏が素晴らしい。収録されている3曲については、いずれもこのCDの演奏がベストではないかと個人的には思っている。

アルゲリッチはある時期からソロ活動をほとんど行わなくなり、2台ピアノや室内楽を主に演奏するようになった。2台ピアノもいろいろなピアニストと組んで弾いているが、フレイレとはとりわけ相性がよいように思われる。去年の夏にもザルツブルク音楽祭でペアを組んで演奏したそうで、そのときのCDが最近出たことをこの記事を書きながらネットを巡っていて知った。これは是非買っておこう。

2010年01月20日

自動車工場見学

午前中の数学演習を終えると部屋に戻って買っておいた弁当を急いで食べ、それから正門前に向かった。もうマイクロバスが来ている。今日は先週の講演会に続く企画で、就職活動を控えた3年生や修士課程1年生を引率して大手自動車メーカーM社へ工場見学に行くことになっていた。参加した学生は20名弱。向洋駅近くのM本社には30分ちょっとで到着した。

受付でしばらく待機した後、社内バスに乗り換えてM社の広大な敷地を移動。工場に隣接して建てられているMミュージアムという施設で、M社の過去の車種や組み立て工場の様子などを見学することができた。やはり実際に車が流れ作業でどんどんできていくのを見るのは面白い。興味深かったのは、車種も色もバラバラの車が同じ生産ラインで組み立てられていたことである。同じ車を機械的に組み立てているイメージでいたので、この多車種混流ラインというのはちょっと新鮮だった。こういうところに見学の目的で来たのは小学生時代の社会科見学以来かもしれないが、やっぱりこの年になってからの方がはるかに楽しめる。なかなかこんなところに来る機会はないので、仕事とはいえ悪くない経験だった。

見学を終え、大学に戻ってきたのは4時半頃。それからはまた諸々の書類作成や4年生の卒業研究指導など。昨日よりさらに帰るのが遅くなった。明日は朝から会議でいつもより早く出勤しなければいけない。ああ、忙しい。

2010年01月19日

モスキート音

昨日、今日と夜遅くまで勤務先に残る日が続いている。主に4年生の卒業研究につきあうためだが、他にもこの時期特有の仕事が目白押しでなかなか一息つけない。今月はずっとこんな調子だろう。

今日は日中はセミナーをしていたのだが、その合間の雑談中にI先生から聞いた話。半年くらい前、真夜中に公園にたむろして騒ぐ若者を散らすため、東京都が特殊な音を出す仕掛けを問題の場所に設置したことがニュースになった。あるレベルから高い音は若い人にしか聞こえないことを利用し、高周波の不快な音を発して集まる若者を追い払うというものである。この「モスキート音」が聴けるサイトを教えてもらったのだ。早速その場で聴いてみたが、私が何とか分かるのは12,000Hzぐらいまで。14,000Hzになるともう全然聞こえない。I先生は私より年上なのに14,000Hzはちゃんと聞こえるそうだ。16,000Hz以上はセミナーに参加していた3人は誰も聞こえなかったが、I先生が家で子供に聴かせたら、18,000Hzでも聞こえると言ったそうである。

セミナー終了後に4年生が集まる学生部屋に行き、ちょっと音を聞いてもらった。16,000Hzを鳴らしたら、何人かが「うわっ!」と声をあげる。22歳くらいの彼らには、やっぱり聞こえるのである。最近、外見や記憶力などでいちいち年をとったことを実感してしまうことが増えたが、身体能力もしっかり枯れてきているのだということを実感してしまったのだった。

2010年01月18日

Closed wrap

ClosedWrap.jpg昨日のようなちょっと難しい折紙を折ろうとするとき、行き詰まるパターンは2つある。一つは技術的に非常に難しい折りを要求される場合、もう一つは折図で何が指示されているのかが正確に分からない場合である。前者については、昨日のワシを折っているときに出てきたclosed wrapという折りが代表的だ。これはフラップ状に飛び出した部分があるとき、その背後にあるへこんだ部分を引き出し、山折りと谷折りを入れ替えて逆にフラップを包み込むように折り直してまとめるというものである。これがきわめて難しいのは、へこんだ形になっている部分をこちらに引っ張り出す際にとっかかりが存在しないということだ。反対側から指を入れられればいいのだが、多くの場合はすでに幾重にも折りたたまれていてそんなことは不可能である。そこで指の腹で微妙にずらしながら、紙が少しでも浮き上がることに期待するしかない。こういう難しい指示が、小さな矢印とともにさらっと書いてあったりするから始末に悪い。同じようにとっかかりがなくて苦労する技法にclosed unsinkがあるが、これらが出てきたときは悪戦苦闘することを覚悟しなければならないのである。

しかし、実はclosed wrapやclosed unsinkは障害としてはまだましな方である。いくら難しくても、何を指示されているのかははっきりしているからだ。本当に困るのは、折図を何が指示しているのかが正確につかめないときである。多分こうだろう、と適当にやると、あとで矛盾が生じて必ずといっていいほど失敗してしまう。しかしそこに書いてあることしか頼りにできる情報は存在しないので、一見無造作に書かれた折線と次のステップの図をにらみ続けながらひたすら考えることになる。いったん間違った折目をはっきりつけてしまうともう折りぐせを消すことはできないので、やんわりとだましだまし折りながら正解を模索し続けるのだ。あれこれやっているうちに「これか!」という解が見つかり、先に進めるときはなかなか気分がいいものである。

2010年01月17日

ワシを折る

OrigamiEagle2.jpgOrigamiEagle1.jpgトラに引き続き、少しずつ折り進めていたワシがようやく完成した。モデルの作者はリアルな折紙の第一人者、Robert J. Lang。紙は35cm×35cmで、アルミの両面に茶色のカラペを貼り合わせたものである。実はこの紙、に別の作品を折ろうとしたときに予備として余分に作成しておいたもの。そのときに挑戦していた作品は途中で分からなくなって挫折してしまったが、幸い今回は何とか最後までたどり着いた。もっとも、翼の折り方で今ひとつ折図の指示がよくつかめなかったところもあり、あれこれいじくってみたものの、結局だいたいこんなところだろうと適当にまとめてしまった。すでに工程の終盤で、他の部分に影響を与えずにすんだのは幸運だったというほかない。

OrigamiEagle4.jpgOrigamiEagle3.jpgこの作品は飛びながら足を伸ばしているところを表現しているので、一番絵になるポーズをとらせるにはやはり空中に置く必要があるだろう。というわけで上から吊してみた。せっかくなら獲物もあった方が雰囲気があるかと思い、折ったネズミを出して地上に置いてみた(このネズミもLang氏の作品である)。縮尺がだいぶ違うのが難点だが、獲物を狙っている感じにはなったかもしれない。

やっぱりLang作品は難しい折りが多くて一筋縄ではいかないが、完成することができればそれだけの達成感が味わえる。レーザー工学の分野において第一線で活躍する研究者だったのに、40歳にして職を辞し、折紙作家になったという経歴を持つ人である。折紙への情熱は並ではない。

(折紙モデル:"Golden Eagle", Robert J. Lang "Origami Zoo"(St. Martins Press) 所収)

2010年01月16日

また久しぶりのジョギング

今日は久しぶりにジョギングに出かけた。多分去年の2月に行ったきりだったと思う。そのときすでに「前回はいつだろうと調べたら、何と去年の2月」などと書いている。つまり1年に1回しか走っていないのだから、これでは何もやっていないのと同じだ。このところ、土日はいつもどこかに出かけなければいけなかったり、そうでなくてもピアノの練習かチェスの勉強か折紙の作成か、あるいはそれとはまた別にやりたいことがあったりして、どうしてもジョギングの優先順位は低くなってしまっていた。暑いうちは中断するにしても、今の時期にやらないのはやはりよくない。

こうやって長いブランクがあるときはたいていすぐバテてしまうものだが、今日はペースを速めないよう気をつけていたのがよかったか、何とか5キロは走ることができた。30分はかかっているから、ほとんど歩いているようなスピードである。3キロ過ぎあたりが一番きつく、脇腹が痛くなってきてよっぽどやめようと思ったが、そこを切り抜けたら少し楽になった。この間鈴が峰に登ったのがいいウォーミングアップになっていたのだろうか。いやそれより、勤務先で自室から講義に向かった後、よく忘れ物を取りに大慌てで走って戻っているのが利いているのかもしれない。何しろ自分の部屋が建物の最上階にあるから、階段を走って上がるだけでちょっとした運動になるのである。

帰宅するとすぐ沸かしてあった風呂に入ってさっぱりする。今日は天気も穏やかだった。気温も家を出るときは少し寒く、走った後は少し汗をかく程度でちょうどいいジョギング日和。今年はこういう日を見つけてもう少し走るようにしたい。

2010年01月14日

多忙な一日

今日は午後から自動車メーカーM社の方をお招きし、受講を希望する学生を対象にした講演会を行った。学生委員としての仕事の一環である。なかなか普段聴けない話を拝聴できてよかった。来週はさらに受講学生を引率して工場見学に行くことになっている。こういうことがなければ工場を見る機会などないだろうから、仕事とはいえこれもちょっと楽しみではある。

講演会が終わった後、佳境に入った4年生の卒研の様子を見に行く。本当にこれで間に合うのか、相変わらず心配な状況。たっぷり時間を使わされてから部屋に戻り、メールベースの仕事を片づけ、来年度納入する端末に関する書類を少し書き、明日の講義の準備を始め……そのあたりで疲れて居眠りしてしまった。気がつくともうすっかり遅い時間。寒いしお腹は減ったし、やむを得ず撤退することにする。まだ書かなければいけないメールがあったがもう明日に回した。明日の講義の準備も終わっていなかったが、これも明日直前にやることにする。こんなふうにギリギリで仕事を回す自転車操業は好きではないのだが、こう次から次へと降ってこられては否応なくそうならざるを得ない。明日も疲れそうだ。

2010年01月13日

雪の一日

開かない目をこすりつつさっとカーテンを引くと、予想通り一面の銀世界が広がっていた。今日は北海道から鹿児島まで、日本全国雪らしい。タイヤをスタッドレスにしていないことだし、こんな日は運動不足解消に歩こうかとも考えたが、午前中に行う数学演習の準備時間がなくなりそうなのでやはり車を出すことにした。幸い、降りはそれほどでもなくて道路を走る分には問題はなかった。

午前中の数学演習、午後のセミナーを終え、また採点作業などをしばらくしてから8時頃部屋を出る。駐車場に行くと、ベージュのはずの車がフロントガラスまで一緒に白く塗装されたようになっていた。帰宅時に車がこういう状態になっていたのは多分今年に入って3度目だが、これまでと違い、今日はフロントガラスの雪を払うとパラパラと簡単に落ちてきた。この間はこんなふうにはいかず、一度とけかけた雪が再び凍ってガチガチになってしまい、窓にこびりついて容易に取れなかったのだ。今日はずっと0度に届かなかったことを、図らずもフロントガラスの雪で実感した次第。

2010年01月12日

Gorilla Observation Test

「ミスディレクション」という言葉について、しばしば次のような説明がなされる:「ミスディレクションとは、観客に見られては困る場所、つまり秘密の動作を行っている場所から観客の視線をそらすためのテクニックで、例えばマジシャンが右手を前に突き出すことによって観客をその手に注目させ、そのスキに秘密の動作をこっそりと左手で行ったりするような行為のことである」。これを真に受けた人がマジックを見て、「手品師が右手に注目させようとするから、だまされまいと思ってずっと左手ばかり凝視していたけど、結局何もしていなかった」と言ったりする。それはある意味では当然のことだ。ミスディレクションとは、実際には上の説明のようなものではないからである。そらすのは観客の視線ではなく、あくまで観客の心なのだ。視線がそれることは心がそらされたことの結果に過ぎず、いくらちゃんと見ようとしても心をそらされていたら、何も見ていないのと同じなのである。

イギリスで現在活躍しているマジシャンの一人にDerren Brownという人がいる。「メンタリスト」の肩書きを名乗る彼は、人間の思い込みや先入観、心理状態を手玉に取ったトリックを駆使して、マジックに限らない様々な芸を披露している。そのDerren Brownがショーの中で行った面白い出し物の映像を見つけた。彼はこれから注意力のテストをするといい、ポケットから取り出したバナナをステージの隅に置いて、これからショーの間にゴリラの着ぐるみを着た男がどこかのタイミングでバナナをこっそり取ると宣言する。ショーがしばらく進んだところで、DBが注意をステージの端に向けると、いつの間にかバナナは消えている。ゴリラを見逃した人のためにもう一度チャンスをあげましょうといって彼はバナナをまた台の上に置くのだが……。実際のショーはずっと長いが、動画ではこのゴリラテストに関する部分だけが抽出されている。この動画はミスディレクションの何たるかをよく表しているように思う。

同じマジックは二度繰り返して演じてはいけないとされているが、その理由もこの動画は端的に示しているといえる。この動画をもう一度見直せば、実際にステージで何が起こっていたかはすぐに分かる。もう2回目にはミスディレクションは存在し得ないからだ。しかし初めて見たときに事態を正しく認識できる人はほとんどいないだろう。そういえば以前、私がマジックの真似事をすると知った人から「じゃあそのうちブログにマジックをしているところの動画をアップしてほしい」と言われたことがあるが、それができないのも同じ理由によるものだ。その場で一度しかやらないからこそ、マジックはマジックたり得るのである。

2010年01月11日

肉じゃがと比治山チーズ

3連休の最後だが、一昨日昨日と出かけたので今日はゆっくりしていることにする。それにあまり遊んでいるわけにもいかない事情があった。年末に回収したまま未だに採点をサボっているレポートの束があったのである。水曜日に返却しなければいけないが、明日一日では採点の時間がとれないかもしれない。そんなわけで、午後は少しだけ休日出勤して作業を進めてきた。

Nikujaga.jpg帰宅すると、出かける前に買っておいた野菜と豚肉を使って肉じゃがをつくる。最近は帰りが遅くなってスーパーで惣菜を買ってくるだけという日が多く、少しは料理めいたこともしようと思い立ったのである。もっとも、肉じゃがといっても豚肉の他はじゃがいも、にんじん、タマネギ(この3つ、今日はなぜかすべて1個28円だった)だけといういたってシンプルなものである。何の工夫もないようなつまらないものでも、「シンプル」という言葉は妙にポジティブに聞こえるからこういうときは都合がよいものだ。でも少し我慢して長めに煮込んだから、じゃがいももにんじんもだいぶくったりしていてまあまあよかったと思う。

HijiyamaCheese.jpg食後のデザートに「比治山チーズ」という洋菓子を1個。実は昨日、下山してからショッピングモール内の店で買っておいたものである。1個120円で、直径5cmくらいのチーズタルトなのだが、これがえらくおいしいのである。日頃はわざわざこういうお菓子の類を買うことはしないのだが、これは存在を前から知っていた。もう4年くらい前になるが、そのとき数学演習の担当をしていた女子学生が、「自分が今バイトをしている店のお菓子ですけどよかったらどうぞ」とこのお菓子を持ってきてくれたのである。私は舌が鈍感だからか、お菓子の類に強い印象を受けることは正直言ってあまりないのだが、これは食べてみたらはっきりおいしいと思ったので、店の名前と商品名だけは覚えていた。ちょうど昨日その店の前を通りかかったので、久しぶりに食べようと思ったわけだ。日持ちしないのが残念な点だが、何せチーズの生菓子だから仕方がない。

2010年01月10日

鈴が峰に登る

6時半にのそのそと起き出す。東京に比べると日の入りも日の出も遅い広島は、今の時期のこの時間ではまだ真っ暗だ。7時を回るころからようやく空が藍色に変わり、7時40分頃に家を出るときにはいつの間にかすっかり明るくなっていた。

Suzugamine.jpg早起きしたのは、また同僚のI先生と山登りに行くためである。今回の行き先は鈴が峰。「峰」などとついているとさぞ険しい山のように聞こえるが、実はその正反対で、街中にある丘の変種くらいの小山である。I先生は腰を痛めてあまりきつい山は無理だというし、こちらも運動不足で息切れするに決まっているからということで、今回はこれくらい穏やかな目標になった。今回の鈴が峰も含め、今まで登った山はだいたい「広島県百名山」にカウントされているのだが、楽な山ばかり先にクリアしているので、この調子だとだんだん後からきついことになりそうだ。

新井口の駅で8時20分頃にI先生と落ち合う。住宅地の中を抜け、中学校の脇にいきなり登山道の入口があった。多分このへんの子供は、ちょっと散歩するくらいのつもりでしょっちゅうこの山に登っているのだろう。実際、登りだしてから小一時間でもう山頂に到達してしまった。高さは東峰が312メートル、西峰が320メートルで、特に東峰からの眺望が素晴らしいことで知られる。今日はあいにくの曇り空だったが、それでも広島から廿日市へと連なる街並みと、雲間から漏れる陽光で一部がきらきらと光る穏やかな瀬戸内海の様子を一望の下に見渡すことができた。光っている海面の右後ろの島が似島、その後ろに江田島、さらにその奥にかすかに倉橋島が見える。似島の安芸小富士、江田島の古鷹山、倉橋島の倉橋火山、いずれも去年の冬から春にかけて登った山だ。見えている島々の中でこの後外せないのは、やはり西側に見えている宮島だろう。宮島自体は何度となく訪れているが、厳島神社の背後に聳える弥山には未だ登っていない。春か秋か、季節のいいときに一度行きましょうとI先生と話した。

SuzugaminePanorama.jpg

お昼前には下まで降りてきてしまった。新井口駅前のショッピングモールでお昼をすませる。1時前には帰宅した。

2010年01月09日

スタバでチェスを指す

お昼を食べた後、いそいそと出かけた。2時に本通商店街のスタバでHさんと待ち合わせていたのである。このブログを見たHさんから、一度会ってチェスを指しませんかと声をかけていただいたのだ。ブログをやっているとこういうこともあるから面白い。ネット対局でなく、実際に対面してチェスを指す機会はなかなか広島ではないので、話が決まったときから楽しみにしていた。

約束の時間通りにスタバに着き、いったん上の階を偵察して席が空いていることを確認してから降りてくると、携帯チェス盤をテーブルに置いている人を見つける。もちろんそれがHさんで、挨拶してから早速コーヒーを手に3階に移動した。市松模様のテーブルを確保し、しばらくはお互いが持ってきたチェス関係のアイテムを見せ合う。それからいよいよ対局をすることになったのだが……いやはや、今回もひどかった。勝負としては勝ったが、内容としては負けと言ってもいいくらいだったと思う。何でこんなに手が見えていないのだろう。Y君と指した正月3日の対局といい、ちょっとポカの頻度が異常なほどに多すぎる。感想戦でも一通り嘆いたが、こう指せばよかったというそのときの結論すら完全に間違っていたことが、帰宅後の棋譜解析で分かる始末だ。チェスを本格的に指すようになって3年か4年になるが、何だか最近は弱くなる一方のような気がする。これはもう一度、根本的に勉強し直さないといけないのかもしれない。先日に引き続き、反省し通しだった。

Hさんとは、今後も月1回くらいのペースで会って指しましょうということになった。今から楽しみだが、今日のような情けない内容では簡単に負かされてしまうのは時間の問題だ。もう少し努力しよう。

2010年01月08日

通常運転

今日から講義も再開され、完全に通常運転の状態に戻った。とはいえ、金曜日は来週で講義期間は終了だから、もうあと1回だ。1月末から2月中旬は期末試験やら卒研発表やらが怒濤のように押し寄せてくる。無事に乗り切れるのか、今から少々心配だ。

それにしても、このところどうも寒くっていけない。自分の居室にいるときは暖房があるからまだいいのだが、印刷室に行って学生に配る資料を一人で印刷したりしていると、たちまち手が氷のように冷えてきてしまう。きっと血行が悪いのだろう、私は手先、足先がすぐ冷えてしまうのだ。先日、会議室で会議をしていたときも、暖房の暖気はすべて上昇していってしまい、足が冷たくて仕方がなかった。今は自室に戻ってくるたび、たき火にあたるかのようにヒーターに手をかざす毎日である。

2010年01月06日

Leonid Kubbel's Endgame Study No.115


最初に発表されたときは、白のKはf7に、黒のBはh6に置かれており、1. Kg6 Bg5という出だしだった。しかしその後、1. Nc3という手でも白の勝ちになることが分かった。2. Bb5+から3. Nc6までの詰みを見ており、黒はこれをうまく防げないのである。泣く泣くKubbelは正解手順を1手縮めて修正したのだった。



マイナーピースのみのエンドゲームスタディがずっと続いてきたが、ついにこの115番で終わり。次からはいよいよルークが登場する。ただ、それが紹介できるのは、できるとしても少し先になりそう。棋譜の紹介にはずっとPalviewを使ってきたが、先月PCを新しくしたところ、新マシン上でうまく動かなくなってしまったのである。Palviewは5年以上ヴァージョンアップが行われておらず、もう更新はされそうにないから、そろそろ見切りをつける頃合いだろう。チェス棋譜再現スクリプトはいくつか出ているが、ブログ上で連載するのにどれが便利か、少し調べてみようと思う。このエンドゲームスタディの連載をまだご覧の方がいるかどうか分からないが、再開までしばらく待たれたい。

2010年01月05日

仕事始め

今日からはまたいつもの日々が始まる。本当はまだ休暇を入れてあったのだけれど、これ以上休んでも仕事が後でまとまってやってくるだけのことだ。だいぶ遅くに出勤し、できることを少し片づけておく。肩慣らしは今日までで、明日からは本当に忙しくなる。今月中にやらなければいけないことを頭の中で思い浮かべていくと、それだけで目が回りそうだ。早く全部終わらせて一息つきたい。

天気の方はやはり雪だった。昼過ぎまでは路面が濡れることもない程度だったのだが、日が傾くにつれてだんだんと雪らしくなってきた。今、窓の外を見てみたが、しんしんと降り続いている。まだ大して積もってはいないが、さすがに夜の底は白くなりつつあるようだ。明日はだいぶ景色が変わっているだろう。

2010年01月04日

帰宅

お昼過ぎに実家を出て、広島に帰ってくる。新幹線はさすがに混雑していたが、名古屋・京都・新大阪と駅に到着するごとに人が減っていき、山陽新幹線に入ってからは空席が目立つようになった。車内では主にプロパラの原稿書き。本当は大晦日までに書き上げていなければいけなかったのだが、原稿作成に必要な解答束を帰省する際に持ってくるのを忘れてしまい、やむを得ず締切を少し延ばしてもらっていたのだった。もちろん、家に帰り着くまでは解答束がない状態には変わりないので、車内では書けるところを書いていたにすぎない。今日は何しろ子供がやたらにたくさんいて、車内のあちこちから歓声や絶叫が始終聞こえてきてちょっと騒々しかった。

6時半過ぎに自宅にたどり着く。それにしても広島は寒い。東京とはえらい違いだ。冷たい雨が降っているが、この分では多分明日には雪に変わるだろう。

2010年01月03日

チェスと新年会

お昼少し前に家を出ると、Y君の家に向かう。今日は去年の1月3日と全く同じスケジュール。まずY君の家で彼とチェスを指し、夕方から新宿での新年会に出席するという流れである。ところが、チェスは昨年と同じというわけにはいかなかった。白黒1局ずつ指してどちらも負け。1局目はほとんどいいところなく、2局目も一度攻勢になりながらブランダーを連発して逆転負け。聞けば彼は毎日ネットで対戦して腕を磨いているうえ、1局ごとに重要ポイントをノートにまとめているという。チェスにかけている時間と情熱が全く違う。対局前は10分くらい定跡を並べ直す程度でお茶を濁し、対局が終わればがっくりするだけでほとんどほったらかし、そんなことをしている人間がかなうはずがない。反省しきりの対局であった。

夕方、Y夫妻と新宿の待ち合わせ場所へ。我々を含めて6人が集まり、高層ビル最上階の店で小さな新年会。途中でもう一人来て7人になった。9時半頃に店を出て、喫茶店でさらにもう1時間ほど話してから散会した。

2010年01月02日

トラを折る

OrigamiTiger2.jpgOrigamiTiger1.jpg今年の干支はトラ。ということで、トラを折ってみた。といっても今日折ったのではなく、年末に折っておいたものである。モデルの作者は日本を代表する折紙作家の一人、西川誠司氏。紙は35cm×35cmで、フランスのサイトに注文して取り寄せた紙を使ってみた。丈夫だがそれなりに厚い紙で、折り重ねるときには結構な力が必要だ。もしかしたらウェット折りをして少し柔らかくした方がよかったのかもしれない。しかし特に大きな不満はなかったので、また使ってみようと思う。

トラというのは、折紙の題材としてはかなり難しいと思う。どの動物にも、その動物ならではの印象的な特徴がある。たてがみがあればライオンだし、長い耳があればウサギという具合だ。ところがトラの場合、それはあの身体の縞模様なのである。逆に言うと、あの縞模様がなければ、造形がある程度似ていてもトラには見えない。少なくとも、よほどうまく折らないと一目見てトラだという感じにはなかなかならないのである。

OrigamiTiger4.jpgOrigamiTiger3.jpg実は最初は、違う紙を使ってトラを折っていた。こちらは大きさが30cm×30cmで、黄色のカラペにアルミホイルを裏打ちしたものである。どうにか折り上げることはできたのだが、やっぱり縞模様がないとトラだとは思ってもらえないのではないかという心配があった。それに、裏側に同色のカラペを貼るのを怠ったせいで、背中や手足にアルミの銀色が見えてしまっているのもいただけない。あまり折紙に手を加えることはしたくないのだが、今回だけはちょっとだけ手を加えたヴァージョンも創ってみることにした。まず別の紙でもう一体トラを折り(これが冒頭のもの)、これは手をつけずにおく。そのうえで最初に折った方に、適当に縞模様を描き足してみた。一応実物のトラの写真を見ながらやったのだが、どうもあまりうまくいかなかったようだ。とはいえ、折り手がトラを折ろうとしていたのだということは、これで多分伝わるだろう。

そういえば、トラの写真を見ながら改めて気づいたこと。トラは黄色と黒の縞模様ということになっているが、現実にはそんなトラは一匹もいない。トラの色は黄色ではなく、あくまで褐色なのである。実際、ベンガルトラがマスコットのアメフトのチーム、シンシナティ・ベンガルズのチームカラーは褐色であり、欧米では現実に近い色がトラの色とされていると思われる。では日本ではなぜ黄色と黒ということになっているのか。憶測だが、関西の某球団が大きな影響を与えているのではないかと思っている。

(折紙モデル:「トラ」、西川誠司「西川誠司作品集」(おりがみはうす)所収)

2010年01月01日

謹賀新年

謹賀新年。今年もよろしく。

新年一日目は昨年最終日と全く同じ過ごし方。つまり、終日家に逼塞していた。実家に住んでいたころなら午後は年賀状の返事書きに追われるところだが、賀状が広島に届くようになった今では急いで何かすることもない。ちょうど今日は将棋関係の特別番組が2つあったので、両方見て過ごした。夜7時20分からは「大逆転将棋2010」。この番組では毎年「詰-1 グランプリ」という企画があって、参加者が詰将棋100問の早解き競争をする。残念ながら今年は詰将棋作家代表のYさんは出場されていなかった。結果は宮田五段が去年に引き続き優勝。その他の企画もまあ面白かったが、悪手を指すところを全国にさらすという意味では、プロ棋士よりもむしろゲストに酷な番組といえるだろう。

元旦にはいつも今年の抱負や目標ということを考えるのだけれど、結局行き着くのは去年と同じようなことだ。健康に1年を過ごすこと、そのうえで本業であれ趣味であれ、後から振り返ったときに充実感を感じられるような、有意義な時間の過ごし方をしたいということ、これにつきると思う。少なくとも、YouTubeではしご視聴して気づいたら午前2時とか、ああいうのはもうダメだ……とこれは去年全く同じことを書いたのだった。我ながら相変わらず進歩がない。