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Closed wrap

ClosedWrap.jpg昨日のようなちょっと難しい折紙を折ろうとするとき、行き詰まるパターンは2つある。一つは技術的に非常に難しい折りを要求される場合、もう一つは折図で何が指示されているのかが正確に分からない場合である。前者については、昨日のワシを折っているときに出てきたclosed wrapという折りが代表的だ。これはフラップ状に飛び出した部分があるとき、その背後にあるへこんだ部分を引き出し、山折りと谷折りを入れ替えて逆にフラップを包み込むように折り直してまとめるというものである。これがきわめて難しいのは、へこんだ形になっている部分をこちらに引っ張り出す際にとっかかりが存在しないということだ。反対側から指を入れられればいいのだが、多くの場合はすでに幾重にも折りたたまれていてそんなことは不可能である。そこで指の腹で微妙にずらしながら、紙が少しでも浮き上がることに期待するしかない。こういう難しい指示が、小さな矢印とともにさらっと書いてあったりするから始末に悪い。同じようにとっかかりがなくて苦労する技法にclosed unsinkがあるが、これらが出てきたときは悪戦苦闘することを覚悟しなければならないのである。

しかし、実はclosed wrapやclosed unsinkは障害としてはまだましな方である。いくら難しくても、何を指示されているのかははっきりしているからだ。本当に困るのは、折図を何が指示しているのかが正確につかめないときである。多分こうだろう、と適当にやると、あとで矛盾が生じて必ずといっていいほど失敗してしまう。しかしそこに書いてあることしか頼りにできる情報は存在しないので、一見無造作に書かれた折線と次のステップの図をにらみ続けながらひたすら考えることになる。いったん間違った折目をはっきりつけてしまうともう折りぐせを消すことはできないので、やんわりとだましだまし折りながら正解を模索し続けるのだ。あれこれやっているうちに「これか!」という解が見つかり、先に進めるときはなかなか気分がいいものである。

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