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トラを折る

OrigamiTiger2.jpgOrigamiTiger1.jpg今年の干支はトラ。ということで、トラを折ってみた。といっても今日折ったのではなく、年末に折っておいたものである。モデルの作者は日本を代表する折紙作家の一人、西川誠司氏。紙は35cm×35cmで、フランスのサイトに注文して取り寄せた紙を使ってみた。丈夫だがそれなりに厚い紙で、折り重ねるときには結構な力が必要だ。もしかしたらウェット折りをして少し柔らかくした方がよかったのかもしれない。しかし特に大きな不満はなかったので、また使ってみようと思う。

トラというのは、折紙の題材としてはかなり難しいと思う。どの動物にも、その動物ならではの印象的な特徴がある。たてがみがあればライオンだし、長い耳があればウサギという具合だ。ところがトラの場合、それはあの身体の縞模様なのである。逆に言うと、あの縞模様がなければ、造形がある程度似ていてもトラには見えない。少なくとも、よほどうまく折らないと一目見てトラだという感じにはなかなかならないのである。

OrigamiTiger4.jpgOrigamiTiger3.jpg実は最初は、違う紙を使ってトラを折っていた。こちらは大きさが30cm×30cmで、黄色のカラペにアルミホイルを裏打ちしたものである。どうにか折り上げることはできたのだが、やっぱり縞模様がないとトラだとは思ってもらえないのではないかという心配があった。それに、裏側に同色のカラペを貼るのを怠ったせいで、背中や手足にアルミの銀色が見えてしまっているのもいただけない。あまり折紙に手を加えることはしたくないのだが、今回だけはちょっとだけ手を加えたヴァージョンも創ってみることにした。まず別の紙でもう一体トラを折り(これが冒頭のもの)、これは手をつけずにおく。そのうえで最初に折った方に、適当に縞模様を描き足してみた。一応実物のトラの写真を見ながらやったのだが、どうもあまりうまくいかなかったようだ。とはいえ、折り手がトラを折ろうとしていたのだということは、これで多分伝わるだろう。

そういえば、トラの写真を見ながら改めて気づいたこと。トラは黄色と黒の縞模様ということになっているが、現実にはそんなトラは一匹もいない。トラの色は黄色ではなく、あくまで褐色なのである。実際、ベンガルトラがマスコットのアメフトのチーム、シンシナティ・ベンガルズのチームカラーは褐色であり、欧米では現実に近い色がトラの色とされていると思われる。では日本ではなぜ黄色と黒ということになっているのか。憶測だが、関西の某球団が大きな影響を与えているのではないかと思っている。

(折紙モデル:「トラ」、西川誠司「西川誠司作品集」(おりがみはうす)所収)

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コメント

寅だったんですね~、これはまた手の込んだ作品で何よりです。解説していらっしゃるように、縞模様は重要のようですね。

元旦から毎日スタジオにこもってピアノを弾いていますが、この折り紙を見て、あ~やっぱりお正月なんだなあと、めでたい気分になりました。

東京は三ヶ日、快晴が続いていますね。今年は不景気から脱することができそうな気にさせられます。

元旦からスタジオでピアノの練習ですか。気合いが入っていますね。

去年も正月に干支の牛を折ったので、今回もトラを折ろうとは決めていました。
縞模様を描いた方は、一応年賀状のデザインにも印刷してみました。

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