« 2010年01月 | メイン | 2010年03月 »

2010年02月28日

ファミレスでチェスを指す

日曜日なので午前中はまたテレビで将棋対局を見る。羽生名人対山崎七段という好カードだったが、最初から最後まで右下に津波警報を示す日本地図が表示されっぱなしで、盤面が隠されてしまっているのにはまいった。何しろ右辺に何の駒があるのかも、山崎七段の持駒も分からないのだ。仕方のないこととはいえ、これでは内容に集中することもできず、途中から解説の内藤九段の話を聞くだけになってしまった。タレントが「何これぇ、ちょーおいしい」とか言っている番組なら、背後の壁が隠されていてもほとんど何の影響もない(そもそも元々の映像の情報量自体がゼロに近い)が、将棋の盤面を写した映像というのは画面のどの部分であろうと情報の重要度に軽重がないわけで、その意味ではかなり特殊な番組といえるかもしれない。

お昼をすませた後、午後から横川の近くにあるファミレスへ。ここで先月に引き続き、Hさんとチェスを指す。途中まではがっぷり四つという感じで一つ間違えればたちまちやられてしまいそうだったが、たまたまこちらがやらかす前にHさん側にミスが出たため、何とか勝つことができた。それにしても、チェスを始めたばかりだというのにHさんの駒組みがきれいで棋理にかなっているのに感心してしまった。聞いてみたら、フィッシャーの本を買ってきて巻末の棋譜を並べてみているとのこと。道理で、と納得した。将棋でもそうだろうが、やはり名局の棋譜を並べるというのは何より勉強になると思う。それで指し方の感覚を身につけ、あとはひたすら実戦を経験するというのが確実な上達法だろう。そういう自分は実戦経験が極度に不足しているためにいつになっても弱いままだが、今日はその意味でこちらもいろいろと得るところがあったように思う。

Hさんと別れた後、昨日に引き続きまた広島将棋センターに立ち寄り、Tさんと再度打ち合わせ。会場の問題については何とか解決できそう。今週中には状況を確定させることができるだろう。

2010年02月27日

解答選手権の会場

夕方に広島市街へ。広島将棋センターへ赴き、席主のTさんと詰将棋解答選手権の件で打ち合わせをする。Tさんによれば、当初会場に予定していた施設から、使用する団体の団体規約を提出してほしいと言われたとのこと。怪しげな団体に施設を使われたら困るということなのだろうが、こちらは別にそんなもっともらしい規約があるような団体ではない。ただ詰将棋を解く催しに使わせてほしいというだけなのに、ちょっと面倒な話だ。こうなれば念のために押さえてある別の施設を使った方がよいのではないかという結論にいったんは落ち着いた。しかしそれからその第二候補の施設に移動して直接確認してみたところ、解答選手権の当日は隣の部屋で企業の研修が行われており、間仕切りしか遮るものがないから静かではないだろうという。そんな環境では落ち着いて詰将棋など解いていられない。ちょっと困ってしまったが、やはり最初に予定していたところで実施するしかないようだ。うーん、どうも会場の件ではいつも苦労させられる。

帰宅後、今日の午前3時過ぎからまたサーバの状態がおかしくなっていたことに気づく。きっとコメントが書き込めなくなっていたはずだ。何を契機にこの症状が発生するのかよく分からないが、こんな調子ではいつどうなってもおかしくない。とにかく新サーバへの更新を早く実施しないとまずい。今年度中には何とかしよう。

2010年02月26日

来月の学会

朝は濃霧に覆われ、やがて本降りの雨。空気は生暖かくて湿っぽい。もうこれは明らかに冬の気候ではない。来週から3月である。

来月にK大で行われる春の学会のプログラムがやっと発表されたのでチェックしたら、代数幾何関連の講演は初日に集められている様子。これは困った。前日の夜に広島で卒業生による謝恩会に出なければいけないのである。出欠の返事を先週までによこせと求められ、少々心配しながらも出席することにしたら、案の定かち合ってしまった。謝恩会の翌日、早朝に家を出たとしてもK大に着くのはお昼近くで、午前中の講演には間に合わないだろう。まあ仕方ない。もう少し早くプログラムを決めてほしかった。

2010年02月25日

五年目へ

夕方、勤務先を出ると代車をブーブーいわせながらディーラーの元へ向かい、無事車検の終わった車を受け取る。だいぶくたびれていたバッテリーを交換してもらったせいだろう、エンジンのかかりが格段によくなっていた。

このブログを始めたのが2006年の2月25日だったから、昨日のエントリで丸4年続けてきたということになった。4年間でエントリ数は1328で、1年あたり332日分書いてきた計算だ。元々は自宅サーバを立ち上げて学生時代に作ったホームページを移動させた際、新しいコンテンツでも作ろうとふと思い立って始めたものだが、今ではこれがすっかりメインのページになってしまっている。特に宣伝することもせず、知っている人しか知らない隠れた存在にするつもりだったのに、気がついてみれば結構いろんな方にチェックされているようで、演奏会やチェス大会などの場で知らない方から「見ています」と言われて驚くこともしばしばだ。

今日から5年目に入るわけだが、今後もできるうちは今のペースで続けていくつもり。とりあえず、前々からの懸案であるサーバ新調というタスクを未だに実行できていないので、どこかで時間を作って何とかしたい。書く内容の方は相変わらず散漫になりそうだが、今後ともどうかよしなに。

2010年02月24日

なるほどですね

今日は勤務を終えてから寄るところが二つあった。まずは街中に出て広島将棋センターへ。詰将棋解答選手権の主催者側からチラシが届いていたので、それを置いてもらうためである。席主のTさんとも今後のことについて少し打ち合わせをする。会場はすでに一つ押さえてあるところがあるのだが、来月初めから予約が可能となる別の施設が使えることになればそちらを利用するということになった。

それからすぐ駐車場に戻って車を出すと、今度はアルパークの近くにある車のディーラーに向かった。現在乗っている車が買ってから5年となり、二度目の車検に預けることになっていたのである。街中で少し渋滞したためにやや予定の時間より遅れて到着。いつも担当してもらっているSさんは今日は不在で、代わりの人に応対してもらう。預ける前に一応気になる箇所を説明しておいたのだが、
「エンジンをかけるときにですね、たまに燃費計のメーターの数字がおかしくなることがありまして……」
「はあ、なるほどですね」
「あと、ワイパーの滑りがちょっと悪くなっているようです」
「はあはあ、なるほどですね」
という調子で、相づちがほとんど「なるほどですね」だった。そこは「なるほど」だけでいいのではないかと思うのだが、「です」をつけないとお客様に失礼という思いがあるのだろうか。そういえば、大学に出入りしているコンピュータ機器関連業者の人も、ときどき「なるほどですね」と言っていた。響きを滑稽に感じて何となくおかしくなってしまう私は、もしかしたら少数派なのかもしれない。

なるほどですねさんに用意してもらった代車に乗って帰宅。ずいぶん古いシビックフェリオで、車高が自分の車よりかなり低いうえに、加速のたびに結構派手な音をあげるので落ち着かなかった。まあ明日までの辛抱だ。

2010年02月23日

血液検査

帰りに近くの医院へ立ち寄った。先週の出張中から体調があまりよくないような気がしていて、昨日診てもらっていたのである。そのときに血を抜いてもらっていたので、その検査結果を聞きに行ったのだった。

医師が言うには、「別にどこも悪くないですねえ」。肝機能が落ちてきているように感じていたのだが、数値は前に調べたときよりもむしろ少しよくなっているくらいだという。今月上旬くらいまではずっと忙しく、そこでたまった疲れがなかなかとれないような気がしていたので、これはきっと気になる数値が出ているに違いないと思っていただけに、少々意外だった。まあどこも悪くないというのならそれでよい。結果を聞くまでは、何かあちこち痛む気がする、何となく食欲も落ちているようだ、どうもぼうっとしている……とあれこれマイナス要素ばかり思い浮かんでいたのだが、医院を出た後ではどれもみんな気のせいのように思えてくるから不思議なものだ。とはいえ、しばらくはあまり無理をしないようにしよう。

2010年02月21日

look one move deeper

今日は当初の予定では山登りに行くことにしていたのだが、出張中に体調が万全でないように感じられたので、大事をとって延期することにし、家でおとなしくしていた。

最近は空いた時間にチェスのタクティクス問題集を開いてみたりもしているのだが、まああきれるほどに手が見えない。相手の応手として真っ先に考えるべき手を読んでいないのである。将棋に例えるなら、2四歩と飛車先をつっかけておいて同歩と取られる手を考えていないようなものだ。もう少しまともに読めた場合でも、最後の一番肝心なところが見えていないことがほとんどである。

Emms-Tukmakov.png例えばこの問題。ここでの白の次の一手は何か。頭の中の思考を敢えて書き出してみよう。

えーと。うーんと。何かあるかな。えーと。BでN取ると?取って、R取って取って、そこで?P進めてもBで取られて、そこで何かあるか?うーん。分からない。うーん……じゃ最初に戻って、まずP突く。Bで取られて……何もないか。何かあるのか?何もないか。あ、Nでも取れんのか。Q当たるじゃん。じゃどうすんだ?やっぱり最初にN取るのかなあ。取られたら、まあR取るよなあ。で、何かいい手があるのか……やっぱりP突いてもBで取られるしなあ。うーん……そこでこのN跳ねるとか、e4に。何で跳ねるかっつうと、f6に行きたいわけだが……ああこれ受けにくいのか。Q動かしてもチェックはかかるし、その後でBが落ちるじゃん。そうか、これか。うん、これだな。最初から行くと、1.Bxb6 axb6 2.Rxa8 Rxa8 3.d7 Bxd7 4.Ne4だな。変化の余地はないかな……3.d7のとき取らずにQ逃げられたら?逃げられたら……うーん、何かあるかなあ……あ、そうか、2手目で先にP突けばいいのか。そうすりゃ両取りだからBで取らざるを得ない。これか。これだな。だからきっと答えは、1.Bxb6 axb6 2.d7 Bxd7 3.Rxa8 Rxa8 4.Ne4、こうでしょう。よし、答えを見よう。

答えのページを見ると
Emms-Tukmakov Copenhagen 1996
24.Bxb6 axb6 25.d7 Bxd7 26.Rxa8 Rxa8 27.Ne4 1-0

と書いてある。これだけ見ると合っていたような気がするのだが、見る人が見れば分かるように、全然そうではないのである。黒は抵抗するなら27...Qe7だが、そこで28.Nf6+ Kf8 29.Nxd7+のときに29...Qxd7と取る手がある。もし30.Rxd7とやったら30...Ra1#で白の負け。しかし30.Qh8+ Ke7とすれば、31.Rxd7+とチェックでQを取れる。ここでQをチェックで取れるから白の勝ちなのであり、最初の局面でここまで読んでNを取るのでなければ、当然ながら正解したとはいえない。Qが取れるから勝ちだな、と思考を打ち切ってしまっていてはいけないのだ。"Always look one move deeper than seems to be necessary" である。

2010年02月20日

広島に戻る

午後の新幹線で広島に戻る。このところ東京は寒い日が続いていたが、今日は陽光も暖かく、ぽかぽかとした陽気。マフラーにコートという来たときの格好で家を出たのだが、バス停でバスを待つうちにマフラーを取ってバッグに収めることになった。先日の教訓を生かし、東京駅へ向かう電車ではかなり端っこの車両の空いているあたりを選んで乗ることにする。今までは混雑しているかどうかは二の次で、降車駅の階段がどこにあるかを考えて乗車位置を決めることが多かった。そうやって少しでも時間を節約するのが賢いと思っていたのだが、すし詰め耐性が大きく落ちた今では、優先順位を変えた方がよい。

7時半頃、自宅にたどり着いた。

2010年02月19日

そらのめぐりのめあて

研究集会最終日。午前2つ、午後2つの講演を聴き、すべての日程が終わった。広島には明日戻る予定。

電車の中で、中学受験向けの某大手進学塾が出している広告が目にとまった。中学の入試で実際に出題された理科の問題で、宮沢賢治の「星めぐりの歌」が引用されており、これを読んで設問に答えるというものである。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小ぐまのひたいの うへは
そらのめぐりの めあて
という部分について、「『そらのめぐりのめあて』にあたる星の名前を答えなさい」とか、「これは星の見つけかたを示しています。大ぐま座のおもな星のならびを示し、この方法を図で示しなさい」などと問うている。

何気なく読んでいるうちに、描写されている星座が正確なものでないことに気づいてあれっと思った。おおぐま座の一部である北斗七星は熊の尾の部分で柄杓は身体の上側を向いているし、こぐま座の小さな柄杓の形も、北極星があるのは頭ではなく尾の先である。実際の星座の並びと違うけれどいいのかしら、と思ったのも束の間、問題文の最初にわざわざ「星の色や星座の中の位置は、実際のものとは少しちがっています」と注釈があるのを見て納得した。賢治はもちろん実際の星座とは違うことを知っていたが、より詩的で印象に残る表現を追求した結果、ああいう形にしたのだろう。歌詞を今までよく吟味したことがなくて、今日まで気づかなかった。

そういえば、最近はあまりじっくりと星空を眺めたことがない。せいぜい、帰宅が遅くなったときにふと夜空を見上げていくつか星座を確認する程度である。寒さに震えながらも、望遠鏡を担いで野に出ていた遠い昔が懐かしい。

2010年02月18日

変わらないラーメン屋

昨日に引き続き、今日も研究集会に出席。お昼はキャンパスの裏手にあるラーメン屋にぶらっと行ってみた。かつてはここの隣にシェ・リュイというレストランがあり、豪快なおばちゃんが無愛想な店員を雇って切り盛りしていた。ここでお昼を食べながら友だちと詰パラの問題を解くというのが大学院生時代の日課だったのだが、その店も4年前に閉店してしまった。一方でこの隣のラーメン屋は、店内の様子もメニューも店主らしき男も、あのころから何一つ変わらず営業を続けている。結局こういう店の方が長くやっていけるようだ。

午後の講演が終了した後、K大のFさんと二人で夕飯。9時過ぎには帰宅した。

2010年02月17日

タワレコへ寄り道

T大で行われている研究集会に行く。朝出るのが少し遅れたので、着いたときにはもう最初の講演が始まっていた。午前2つ、午後2つの講演を聴き、終了後はI先生やHさんと道玄坂の台湾料理の店で夕飯。今日の東京はえらく寒かった。

二人と別れてからタワレコに足を向けてみる。運良く今日はダブルポイントデーだった。目をつけていたアルゲリッチ&フレイレの新録のCDを見つけたので、買いそびれていたHusum音楽祭の2008年盤と合わせて購入。真っ直ぐ帰らずに寄り道したかいがあった。

2010年02月16日

実家に移動

午前中、ちょっとだけ勤務先に行って雑用をすませてから、午後の新幹線で東京へ。車内ではコンピュータを相手にチェスを指してみた。最近チェスに割く時間がやや減っているように思う。今に始まったことではないが、特に実戦経験が圧倒的に不足しているというのが問題だ。移動時間を利用して少しでもそれを補おうというつもりだったが、序盤早々にボロッとピースを取られたりして話にならない。おまけに揺れる新幹線の中で集中しようとしたら何だかくらくらしてきてしまったので、名古屋から先は何もせずにぼうっとしていた。一応来月はまた三原の大会に出ようと思っているのだが、今の状態では到底勝負になりそうもない。何とかしたいが、残り時間を考えると難しい。

新幹線を降りてから実家の最寄り駅にたどり着くまでも難儀だった。大きな荷物を抱えているときには、あの帰宅ラッシュの混雑は応える。普段の帰省時と違って平日の夜だったことも災いしたようだ。荷物をちょっと床におろして一息ついていたら、錦糸町で雪崩のように人が乗り込んできて引き離されそうになる。踏まれたうえに睨まれたのであわててひっつかんで何とか手元に引き寄せたものの、それからは両手にバケツを持って廊下に立たされた小学生のような格好で直立不動。暑くて全身汗だくになってしまったが、身動きが取れないから拭うこともできない。荷物を引きずりながら人の波をかき分け、やっとホームに降りたときには生き返った気分だった。かつてこちらに住んでいたころは混雑車両なんて当たり前のこととして気にもしていなかったのに、最近では年を追うごとに嫌気が増すようになった。やっぱりあれは正常な状況ではない。

研究集会には明日から参加の予定。

2010年02月15日

サーバ移行

先週までの忙しさが一段落。今日は今期の成績を確定させる締切日だったが、採点や集計は先週のうちにあらかた終わらせてあったので、あとは確認しながら値を入れていくだけだった。今学期は何かと大変だったが、これでとりあえず一区切りついたことになる。それをいいことに、というわけではないが、明日からは東京に出張する予定。

このブログもかなり図体が大きくなってきていて、記事の更新やコメントの書き込みにもかなり時間がかかるようになってしまった。最近気づいたが、カテゴリー別のページで「日常・雑記」のカテゴリーだけはうまく表示できなくなってしまっている。再構築してもうまくいかないので、もしかしたら記事の数が多すぎて制御できないのかもしれない。以前はなかったサーバエラーも最近はときどき発生するようになっており、さすがにサーバを移行させることを真面目に考えないといけないようだ。すでに去年の春に作業は試みたのだが、そのときはぐずぐずしているうちに新年度が始まってしまい、たちまち時間がとれなくなってしまったのだった。今年は3月が終わるまでには何とかしたいと思う。とりあえず明日からは家を空けるので、帰ってきたら準備を始めよう。

2010年02月14日

2台ピアノの練習

去年の演奏会で知り合ったIさんが来広。話の流れで2台ピアノでもやってみようということになり、一度合わせてみることになっていた。せっかくだからかっこいいのをとラフマニノフの組曲2番を選んだところまでは威勢がよかったが、やっぱりちょっと無理だったかもしれない。ただでさえ難しいのに、このところの忙しさもあってほとんどまともに練習しておらず、ゆっくり弾いても1曲目の途中で止まってしまう。せっかく来てもらったのにIさんにはちょっと申し訳ないことをした。1曲目はひたすら和音を連打するのだが、指が広がるとまた左手の小指が突っ張ってしまって一瞬元に戻せなくなる。組曲をやるにしても、他の楽章を先にやった方がよいかもしれないということになった。いずれにしろ、これは人前でやることは当分なさそうだ。

ピアノスタジオを出た後、平和記念公園を少し散歩する。広島駅でお好み焼きを食べてからIさんとお別れした。

2010年02月13日

踊る男女を折る

OrigamiCouple2.jpgOrigamiCouple1.jpgダンスするカップルを折ってみた。モデルの作者はMarc Kirschenbaum。紙はいつものようにアルミにカラペを貼り合わせたもので、ホワイトとチャコールの紙で挟んである。大きさは40cm×40cmで、多分これはこれまでで一番大きい。小さいと細かい折りが難しくなりすぎて収拾がつかなくなりそうだったためだ。だいぶ前から少しずつ折り進めていたのだが、sink、unsink、wrapなど、技術的に厳しい折り方が一通り登場し、予想通りかなり苦しまされることになった。途中までは白い部分は完全に隠れているのだが、あるところでくるっと紙をひっくり返して白いところを露出させると、女性の形が急に見えてくる。こんなふうに1枚の紙で複数の対象を同時に表現してしまう作品は、以前犬小屋付きの犬を折ったとき以来である。二人をどう組ませれば自然に踊っている感じになるか、社交ダンスのページに出ている写真などを見てあれこれ試行錯誤した。うまく折ればもっと優雅な感じにできたかもしれないが、作品の難しさを考えればまあこんなものだろうか。

OrigamiCouple3.jpg人間を折紙で折ったのは今回が初めてだが、本作が収録されている "Paper in Harmony" には、他にもいくつもの人型折紙が紹介されており、そのほとんどは楽器を演奏している姿である。ギタリストに始まって、ヴァイオリニスト、ベーシスト、そしてピアニスト、さらにはドラマーや指揮者まで折り方が出ている。つまりこの本に載っている作品を全部折って並べれば、楽団の演奏に合わせて男女が踊るシーンを折紙で表現できるというわけだ。ピアニストやドラマーも楽器を込めて1枚の紙で折るのだからかなり大変で、正直言って造形的にはやや強引かなと思うものもないではない。その中でこの踊る男女は、比較的きれいにできていると思う。少し雰囲気が出るかと思ってチェス盤の上にも置いてみたが、どうだろうか。

(折紙モデル:"Dancing Couple", Marc Kirschenbaum "Paper in Harmony"(Fit to Print Publishing, Inc.) 所収)

2010年02月12日

卒研発表会と打ち上げ

今日は朝から夕方まで、4年生の卒研発表会。うちの講座の学生たちも全員何とか発表を終えた。実のところ、これを無事乗り越えてもらうためにずいぶん時間を使った(昨日の休日出勤も直前練習につきあったのである)し、本番中も思わぬことが起きないかと内心はらはらしていたので、特に大きな問題もなく終了したときはかなりホッとした。7時から街中のバイキング形式のレストランに教員と学生が集まって打ち上げ。本番の緊張感も、過ぎてみれば笑い話のタネである。2時間ほど歓談してから散会した。

ここしばらくはずっと4年生の卒研の面倒を見ることを中心に回っていたので、今日でやっと一段落した感じ。正直なところ、ずいぶん疲れてしまった。明日はゆっくり休みたい。

2010年02月11日

キーがない!

祝日だったが、休日出勤する用があり、夕方から出かける。今日もどんよりとして景気の悪い空模様だ。

立体駐車場を操作し、さて乗り込もうと車に近づいたところで、キーがポケットに入っていないことに気づく。やれやれ、置いてきたか……舌打ちをしながら一度家に戻った。ところが、いつもの場所に置いていない。「あれ?おっかしいな……」とぶつぶつ言いながら考えられる場所を探す。よくあるオチは前日に履いていたズボンのポケットに入っているというもので、どうせまたそのパターンだろうと高をくくっていた。だからポケットをまさぐってみて何も入っていないことを確認したときにはさすがにちょっとうろたえてしまった。昨日運転して帰ってきた以上、どこかにあるのは確かなのだが……もしかしたら昨夜車から降りてバサバサと折りたたみ傘を広げたとき、誤って手から滑り落ちたのだろうか?あんなところで落としたら、立体駐車場の脇の隙間から下に落ちて、容易に取れないことになる。これは面倒なことになったかもしれない。もう一度立体駐車場のそばまで行ってあたりを観察してみたが、何もそれらしいものは落ちていなかった。学生との約束の時間が迫っていたので、弱りつつも予備のキーで出かけた。

用をすませて戻ってくると暗い中もう一度付近を探してみたが、やはり何も見つからず。管理人にも尋ねたが、何も届いていないという返事で、意気消沈しながら帰宅した。もう一度と思い家の中を探してみるが、何しろ昨日の今日だから、そんな妙なところにあるはずがない。やっぱり立体駐車場の底だろうか……とあきらめかけた矢先、持ち歩いていた鞄の脇についている口の開いたポケットをまさぐったら、よく知っている感触のものが指に当たる。こんなところに入っていた。多分傘を開いたりしているときに入り込んだのだろう。やれやれ、とんだ汗をかかされたが、見つかってよかった。

2010年02月10日

湿った一日

しばらくほったらかしにしていたが、朝方に郵便局へ立ち寄り、当たっていた年賀はがきを切手シートに交換してもらう。余分に買って余っていた未使用の年賀はがきも、1枚5円の手数料を払って切手に替えてもらった。ついでに、購読しているチェスプロブレムの雑誌、StrateGemsの購読料も振り込んでおく。正直言って最近はあまりちゃんと目を通せていないが、やめてしまうのはもったいない。

それにしてもやたらに湿度の高い一日だった。普段は家のベランダから勤務先の建物が見えるのだが、今日は霧に覆われて一面真っ白である。一歩外に出れば空気がじっとりとまとわりついてくるし、窓という窓はもちろん、雨の降り込まないような通路やエレベータの扉まで、ありとあらゆるところが結露していた。家の中に置いてある湿度計も70%を指していて、この時期としては滅多に見ない数字である。このところはいつも加湿器をかけて寝ていたが、今日はその必要はなさそうだ。春は近い。

2010年02月09日

棋士のぼやき

昨年の夏から囲碁と将棋の専門チャンネルが見られるようになり、他に取り立てて見たい番組がないときにはよくチャンネルを合わせるようになった。私は囲碁はやらないのだが、それでも何となくつけておいて、「黒ここでコスミツケですね」「そうですね。これはノビますと……」「こちらをオサエて、キレばここをツグと」「あ、ここに一眼しかないですね」というやりとりを聞いているのは、それがよく分からなくてもそれなりに面白い。あまり気を取られたくはないが、しかし何となくテレビはつけておきたいということがしばしばあって、そういうときにも対局番組は騒がしくなくてうってつけである。

しばらく見ていて気づいたことだが、囲碁棋士は対局中やたらにぼやく。高名な棋士でぼやきが有名だという話は聞いたことがあったが、若い人でも「ひどいねもう、何をやってんのかねえ」とか「ああ、やっちゃったか」とか、結構頻繁に何か声が聞こえてくるのである。こんなにぼやいているものだとは知らなかった。もちろん最初から最後まで静かな人もいるが、将棋に比べてぼやきの頻度は相当高いのではないだろうか。将棋でも石田九段のぼやきは有名だが、逆に言えばそれくらいしか恒常的にぼやくような人はいないということだろう。もちろん局後の感想戦で自らの手を嘆くのは珍しくないが、対局中はだいたい静かにしているのではないかと思う。

私は普段一人でいるときは、結構独り言を口走ってしまっている。チェスを指しているときも、半ば無意識に頭の読みに合わせて「取れば、取って取って……」とか「d4突くと……」と声は出さずに唇だけときどき動かしているように思う。もし声を出したら、たとえそれがかすれるような無声音であっても文句が出る可能性はかなり高い。ましてや「ああ、何やってんだよ全く」などと大声でぼやいたらつまみ出されそうだ。チェスの世界では、音に関してはとにかく厳しいのである。囲碁棋士にぼやく人が多いのは単に慣習の違いなのか、それともゲームの特性と何か関係があるのか、それはよく分からない。

もう一つ番組を見ていて気づいたのは、囲碁番組に将棋のプロ棋士がゲストとしてよく出演するということである。この半年足らずで3人は登場しているのを見た。みんな本業の合間の楽しみに、一人のアマチュアとして囲碁を学びたいという立場で出てくる。しかしその逆、将棋番組の講座などに囲碁棋士は(少なくとも見ている限りでは)全く出てこない。これもゲームの特性と何か関係があるのか、それもよく分からない。

2010年02月08日

モトカー

今日も朝早くから夜遅くまで会議やら追試の試験監督やら、いろいろ盛りだくさんのメニュー。でも一昨日の反省を胸に昨夜は早めに寝たので、珍しく今朝の寝起きはよかった。いつもこうしていればいいだけなのだが、これが難しい。一度夜更かしが身につくと、修正するのは容易ではない。

エレベータで乗り合わせた2人の学生が就職活動について話を始めたので、背中で聞いていた。
「ヤマハって、バイクとかだけじゃなくて、何かいろいろやってるらしいぜ。何かモトカーつくったりもしてんだって」
「モトカー?」
「うん、モトカー培養したりしてんだって」
「……えっ……モトカー……?えーとそれは……」
「あっ、だから、も!も、とか。藻とか」
「ああ、藻、とかね!藻とかね!」
私も聞いていて、モトカーというのはいったいどんな乗り物だっただろうとしばし考えていた。おそらく「もとか」という音の響きに加え、話の中心にあったのがヤマハだったということが、絶妙なミスディレクションになっていたのだろう。

2010年02月07日

詰四会に行く

今日は半年ぶりの詰四会の日。宇品港を10時半に出る船で松山に向かい、松山観光港からはバスで市街地へ。松山駅でお昼をすませ、ゆっくりぶらぶら歩きながら松山市民会館に向かう。もうすっかり通い慣れた道だ。

今日集まったのは5人。詰四会は毎年この時期と暑い盛りに行われているが、どちらかというと夏の方が人数が集まりやすいようだ。会合中は主に、「プロ野球の球団にちなんだ作品」という今回の作品展のお題に応えて投稿された作品を吟味する。内容もさることながら、「球団にちなむ」という妙な課題をどうクリアするかというところもポイントの一つだったのだが、何だかこじつけみたいなのが多く、「これじゃ大喜利大会みたいだ」とみんなで笑ってしまった。今日Tさんが持ってきた作品が昔のある有名な試合をうまく描写していて、個人的には一番気が利いていたと思う。

その後は次回の課題をどうするかという話になった。まず現在放送されている大河ドラマにちなんで、「初形に龍と馬がある作品」というのはどうかという案が出たが、創棋会で似たような課題が出されていると分かり、これはボツになる。いろいろ話すうちにおおよそ決まったのが、「桂馬が頑張る作品」というもの。桂馬が何回跳ねるといった具体的条件ではなく、「頑張る」という曖昧な言葉にしておくのがミソで、どう頑張っているかは作者の解釈に委ねようというわけだ。何だか詰四会は毎回大喜利みたいな課題になりがちだが、所詮は地方のこぢんまりとした集まり、これくらいの方が肩の力が抜けていて面白いだろう。

5時に会合を終え、5人で松山市駅近くの店に入って夕飯を食べながら歓談。毎度のように車で松山観光港まで送ってもらい、7時半発の船で広島に戻った。

2010年02月06日

小雪の中のジョギング

昨日は一昨日以上に仕事が入って帰りが遅くなってしまった。この時期は年度末を控えていろいろな雑用が一気にまとまって押し寄せてくる。ちょっとしんどいが、来週までの辛抱だ。

今日は身体を休めるべく家でゆっくり。3時過ぎからまた近所の公園へジョギングに出かけた。このへんにはよくある天気なのだが、青空は出ているのに、なぜかちらちらと小雪が舞っている。山陰で降っている雪が、風に乗ってこちらまで運ばれてきているのだろう。幸いそれほど大したことはなく、走っているうちにやがてほとんど見えなくなってしまった。タイムは5キロを28分ちょうどくらいで、久しぶりに走った先月に比べれば2分以上は早くなった。

夕飯は鍋にする。昨日はお昼にうどんを食べてからずっと何も食べずに仕事をしていたのだが、やっぱりああいうのはよくない。今日は多めに食べて最後は雑炊でしめた。食生活も睡眠サイクルもこのところ乱れがちで、いい加減に修正していかないといけないと思う。特にどうしても夜更かししてしまうこの習慣を少し直したい。実際、たまにジョギングするより毎日ちゃんと早寝早起きする方が、よっぽど健康な生活に有効なのは確かだ。

ともあれ明日は松山にお出かけだから、今夜は早めに寝よう。

2010年02月04日

くたくた

今日は朝から晩までずっと修論発表会。さらに終わってから4年生の卒研発表の練習会。最後に寒い寒い印刷室で明日の期末試験の問題を印刷し、やっと本日のメニューが終わった。ほとんど座っていただけなのに、くたくただ。

帰る前にガソリンスタンドに立ち寄って給油していく。そういえば12月くらいから、エンジンをかける際に車のメーターについている燃費計が勝手にリセットされてしまうという症状がときどき発生している。どうも寒さが厳しいときに起きるようだ。もうすぐ車検なので、ちょっと見てもらおう。

2010年02月03日

エンドレス「まめまき」

夕方から卒研発表の練習会に2時間ほどつきあい、8時頃帰路に就く。帰宅前にちょっと買い物をしておこうとスーパーに立ち寄った。気温は1度あるかないかで、ポケットに鍵を突っ込もうと手袋をとるだけで手が氷のように冷たくなってしまう。

スーパーに一歩入ると「おにはそとぉ ふくはうちぃ」というメロディーが聞こえてきた。そうか、節分だったなと思いつつ店内を歩き回る。しかしほどなくしてだんだんつらくなってきた。店内に流れている「まめまき」は一つのスピーカーから流れているわけではなく、何カ所かに置かれたラジカセから聞こえてくるようで、それがまたみんなテープが延びきったような調子っ外れの音なのである。少しずつタイミングをずらしながら、「おにはそとぉ」「ぱらっぱらっ」「こっそりにげていく」などのフレーズが絶え間なくあちこちから重なって聞こえてくるのだ。曲が1分くらいしか続かないので、何度も何度もエンドレスに同じフレーズを聞かされることになる。野菜売場に行っても、惣菜コーナーに逃げても、冷凍食品売場に避難しても、音のおかしな序奏とともに流れる「おにはそとぉ」から逃れられないのである。正直な話、あれはちょっとした悪夢だ。不思議なのは、何時間もそれを聞かされているはずの店員がみんな平然としていることである。順応すれば何とも思わなくなるものなのだろうか。私にはあまり耐えられる自信はない。

帰宅してからも「ぱらっぱらっぱらっぱらっまめのおとぉ」がなかなか頭から抜けなかった。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」を流し続けて、ようやく落ち着いてきたところである。

2010年02月02日

再度のサーバエラー

食堂から戻り、午後に予定している仕事の準備をしているとノック。ここ数日はレポートを返却してくださいとか追試を受けさせてくださいという学生の来室が多く、おおかたまたその類だろうと思ったら、入ってきたのは同僚のI先生だった。いつも付近の低山の山登りに行っているが、今月もどこか行きませんかとのお誘いである。お互い上旬は試験やら卒研発表会やらで忙しいので、下旬の日曜日を候補とすることになった。ひろしま百山から一つずつ選んで登っているのだが、これまで行ったのはまだ6つ。あと94も残っている。とりあえず次は上蒲刈島の七国見山か宮島の弥山、少し頑張るなら芸備線沿線の白木山あたりでどうかということになった。暑くなると大変な思いをすることになるので、気温の低い今の時期に登っておきたいところだ。

今日はいろいろな仕事の谷間で、比較的早く帰ることができた。夕飯を用意しながら何となくこのブログのアクセス状況をちょっと確認したところ、午前1時半頃から全く訪問者の足跡がない。もしやと思って調べたら、また10日前と同じ状況が起こっていた。Internal Server ErrorでCGIスクリプトが停止していたのだ。ブログ自体は表示されていたかもしれないが、少なくとも日中はずっとコメントは書き込めなかった可能性が高い。再起動をかけたらすぐ復帰したが、やはりこのサーバも徐々に具合が悪くなってきていることは確かなようである。サーバを新しいマシンに移行しようと去年の今頃頑張っていたのに、結局放り出してしまったツケだろう。本格的におかしくなる前に、もう一度新サーバを構築する作業を始めた方がよさそうだ。

2010年02月01日

名前の読み方

オランダはWijk aan Zeeで開かれていたチェスの大会、Corus Chess Tournamentは、結局Carlsenの優勝で終わった。1990年生まれのカールセンは頭角を現し始めたころからすでに大型新人として期待されていたが、最近ではカスパロフをコーチに迎え、参加する大会では常に優勝候補にあげられるようなトッププレイヤーに成長した。今後もKramnikやAnandとの名勝負を見せてくれることだろう。

さてこの大会が行われているオランダの町Wijk aan Zee、カタカナで表すなら「ヴェイク・アーン・ゼー」とするのが一番近いようであるが、これをどう読めばいいかというのは英語圏の人にとってもそれほど明らかなことではないようで、ChessbaseChessvibesにも読み方をわざわざ解説している記事を見つけた。後者はかつての世界チャンピオンMax Euweや、老いた闘将Victor Korchnoiの綴りや発音についてもあれこれ書いてある。欧米人が彼らにとっての外国人名をどう発音しているかというのはあまり知る機会がないので、こういう記事はなかなかためになってよい。そういえば3年前のCorusの大会を観戦しているときも、Ian Nepomniachtchiという人をどう読めばいいか分からなくて困ったのだった。チェスプレイヤーはどういうわけか変わった名前の人が多い。

それで思い出したが、前からどう読んでいいか分からないチェスプレイヤーでJóhann HjartarsonというアイスランドのGMがいる。アイスランド語ではhやjはどういう扱いなのだろうか。カタカナならどう書くのが一番オリジナルに近いのか、ご存じの方がいらしたらご教示いただければ幸いである。