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そらのめぐりのめあて

研究集会最終日。午前2つ、午後2つの講演を聴き、すべての日程が終わった。広島には明日戻る予定。

電車の中で、中学受験向けの某大手進学塾が出している広告が目にとまった。中学の入試で実際に出題された理科の問題で、宮沢賢治の「星めぐりの歌」が引用されており、これを読んで設問に答えるというものである。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小ぐまのひたいの うへは
そらのめぐりの めあて
という部分について、「『そらのめぐりのめあて』にあたる星の名前を答えなさい」とか、「これは星の見つけかたを示しています。大ぐま座のおもな星のならびを示し、この方法を図で示しなさい」などと問うている。

何気なく読んでいるうちに、描写されている星座が正確なものでないことに気づいてあれっと思った。おおぐま座の一部である北斗七星は熊の尾の部分で柄杓は身体の上側を向いているし、こぐま座の小さな柄杓の形も、北極星があるのは頭ではなく尾の先である。実際の星座の並びと違うけれどいいのかしら、と思ったのも束の間、問題文の最初にわざわざ「星の色や星座の中の位置は、実際のものとは少しちがっています」と注釈があるのを見て納得した。賢治はもちろん実際の星座とは違うことを知っていたが、より詩的で印象に残る表現を追求した結果、ああいう形にしたのだろう。歌詞を今までよく吟味したことがなくて、今日まで気づかなかった。

そういえば、最近はあまりじっくりと星空を眺めたことがない。せいぜい、帰宅が遅くなったときにふと夜空を見上げていくつか星座を確認する程度である。寒さに震えながらも、望遠鏡を担いで野に出ていた遠い昔が懐かしい。

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コメント

さすが、星座のこともお詳しいですね。
私は星空どころか、昼間に青空を見上げることすらない生活。これではいかんな~と思います。

天文少年だったころはもっといろいろ詳しかったんですけどねえ。
しかし、あんな寒いところでよく頑張っていたなあと思います。

百(もも)ちゃんとか話しましたね。
土星とか見ましたね。私は詳しくなかったけど。
私は、星座が怖いんです。大きいものに弱い。銅像とか、ときどきガソリンスタンドの屋根にキングコングが乗ってたりすると、もうたいへんです。星座は、星を結んで絵にしますよね。そうすると大きい。この間、パソコンの画面で、星座のイラストを見て、震え上がりました。
星は、きれいなんだけど、星座はダメなんです。

百ちゃんって百武彗星のことでしたっけ?
あれは大学3年のときの東北合宿旅行のときだったでしょうか。
何かもうだいぶ忘れてきてしまいました。

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