« 2010年03月13日 | メイン | 2010年03月15日 »

2010年03月14日

中国選手権

チェスの中国選手権があり、朝早く家を出て車で開催地の三原に向かう。自宅からは約90km、高速道路も使って70分か80分くらいの道のりだ。もうこれに参加するのは4回目で、だいぶ慣れてきた。しかし今回はいつもと少し違うこともあった。まず驚いたのは、参加者として現れたのがTDのNさん以外にはTさんだけだったことである。去年は7人来た。一昨年も5人いた。今年は少ないことは予期していたのだが、まさか3人だけとは……。集まった人数が奇数の場合はNさんは運営に専念することになるので、要するに今日はTさんとのマッチということになってしまったのである。他の地区予選ではさすがにこんなことはないのではないだろうか。Tさん自身、中国地区外から来られているわけだし、このへんの現在のチェス人口の少なさを感じさせる状況ではあった。

一方で、将来のチェス人口の増加を予感させる出来事もあった。隣町に住む小学生6人が対局の様子を見学させてほしいとやってきたのである。引率しているのはだいぶご年配の方お二人で、ボランティアとしてその地域の公共施設で週末に集まってチェスをやってみるという活動を最近始められたとのこと。子供たちは5年生と4年生が3人ずつで、将棋を指しているうちにチェスもやってみたいと思うようになったらしい。見ているだけなのもつまらないだろうということで、今日は私とTさんが指している横でNさんが三面指しを行うということになったが、対局も観戦もみんなマナーが非常によく、見ていて大変好感が持てた。今はまだルールを覚えたばかりというくらいのようだが、子供はとにかく強くなるのが早い。いずれやられるのは時間の問題だろう。こちらの1局目を観戦したところで、みんなで整列して「ありがとうございました!」と一礼すると帰っていった。

さて対局の方だが、結局Tさんと3局指すことになった。私の現在のレーティングは1578である。
  相手のレーティング
1.  1632          白番 35手 勝ち
2.  1632          黒番 32手 負け
3.  1632          黒番 46手 勝ち
というわけで、2勝1敗で終わった。内容的にはどれも反省するところだらけだったが、順位をつけるなら1局目がまだ一番まともだっただろうか。それでも中盤の折衝でワンポーンダウンにしてしまったのだが、駒が少なくなってからの立ち回りでうまく指せて優位に立つことができた。2局目は中盤の大事なところで1手パスのような悪手を指してしまい、それからいいようにやられてあっけなく土俵を割ってしまって終わり。Tさんとは割合定跡の深い変化に入り込むことが多く、ここまでの2局も未知の局面になったのはかなり先の方だった。3局目はまた同じ変化に入るのもどうかと思い、途中からサイドラインに思い切って舵を切ってみる。前に調べたことがあったラインだったのでその記憶に頼ろうとしたのだが、案の定大事な手を間違えてしまい、どんどん形勢が悪くなった。こちらが不利な状態でずるずると終盤まで来たが、ここでTさんの方がうっかりブランダーを指してしまい、急転直下逆転して勝ってしまった。実はTさんに黒番で勝てたのはこれが初めてなのだが、何しろ数手前まで投了しようと考えていたくらいなので、まあこれは勝てたうちには入らないような気がする。ともあれ、三番勝負という異例の形になった中国選手権はかくして終わった。

終了後、Nさん、Tさんと3人で近くの店で少し食べながらしばし歓談。Tさんの新幹線の時間に合わせて散会した。