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ホロヴィッツを知らない音大生

先月に引き続き2台ピアノの練習をする。前回はIさんに来てもらったので、今回はこちらから神戸にお邪魔した。三宮の松尾楽器でラフマニノフの組曲を中心に弾いてみる。相変わらずの練習不足で、あまり先まで進めなかった。やっぱりこの曲は片手間にできるようなものではないので、何かやるにしてももう少しやさしいものにした方がいいかもしれない。

練習前にショールームで流されていたホロヴィッツの演奏映像をぼんやり眺めていたら、松尾楽器のおじさんが話しかけてきた。
「最近の若い人はねえ、ホロヴィッツを知らない人もいるんですよ」
「えっ、本当ですか?」
「そうなんですよ、音大生とかでもホロヴィッツ知らなかったりするんです。自分の弾いている曲にしか興味がないんですかねえ」
「へえ……もう歴史上の人物になっちゃっているんですかねえ」
「そうなんですかねえ。あそこの写真、あるでしょ?」
とそのおじさんが指さした先の壁には、演奏直後に喝采を浴びるホロヴィッツの写真が掲げてあった。
「あれ見て、『北朝鮮から帰ってきたジェンキンスさんですか』って言われて……似てますかねえ」
どう考えても似ていない。ジェンキンスさんがスタインウェイに手をかけてお辞儀しているわけがない。ホロヴィッツが死んでもう20年以上経ってしまったわけで、すでに遠い過去のピアニストという認識の人もだいぶ増えてきているのだろう。こんなところでも時間の経過を実感してしまったのだった。

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コメント

え?!ホロヴィッツを知らない音大生がいるなんて!と驚きましたが、
実はわたくし、ホロヴィッツが20年も前に亡くなってたなんて知りませんでした。。。
そういえば私は、ちょうどその頃ピアノの世界から完全に離れていましたけど。

 私は音楽について全くの素人です。本当は書く資格は無いと思いますが・・・ホロヴィッツ氏に関して記憶していることは、日本に初来日したときの演奏が後に批評家から叩かれまくったことです。
 ホロヴィッツ氏のファンの方、どうもすみません。

> ひらひらさん

ホロヴィッツが亡くなったのは1989年です。いつの間にかずいぶん前のことになってしまいました。
まあ今の音大生がホロヴィッツを知らないのはそんなにおかしいことではないのかもしれませんね。

> 芦谷さん

ホロヴィッツが1983年に初来日したときの演奏がいかにひどかったかという話は有名ですね。
それでホロヴィッツは全然大したことないと思ってしまった人もたくさんいたのでしょう。残念なことです。
でも真のホロヴィッツファンは若い頃のホロヴィッツがいかにすごかったかをよく知っていますから、
一回の来日で評価を変えるようなことはなかったでしょう。

バレンボエムを見て、「ビリー・ジョエルって指揮もできるんだ」と思うならまだわかるけど。

バレンボイムとビリー・ジョエルか、言われてみれば……(笑)。

http://www.youtube.com/watch?v=pPTe1xMB9Uk&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=zS5LRRsNYZk&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=L6_SbflSwAg

ああ、ホロヴィッツ!
この人にしかできない演奏
スクリャービン、リスト、シューベルトの上記3曲
を発作的にここに貼り付けます。

1986年のモスクワと1987年のウィーンのライブでしょうか。
熱狂する観客の歓声を聞くと、自分もその中にいるような気になりますね。

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