Leonid Kubbel's Endgame Study No.163
Shakhmaty za 1955 god, 1956

本作も、昇格寸前のPを2つ持つ黒に対し、白がどうやってドローにするかが問われている。Rのパーペチュアルチェックにうまく持ち込むためには?
1.Bc6!
Bを取られるわけにはいかないが、それなら1.Rb4?もありそうだ。次にBを開いて千日手に持ち込もうという腹づもりである。しかしこれには 1...Bg3+!とチェックするのがうまい返し技。白のKの位置はd6が絶好で、これをずらしてしまえば黒のKが動きやすくなる。 2.Kd72...f1Qと成れば、白はもはや千日手の筋に入ることはできない。頑張るなら 3.Bg2+と当てて 3...Ka7 4.Rb7+ Ka85.Bxf1と抜くくらいだが、 5...h1Qともう一つQをつくられてしまっては、もはや白の敗色濃厚である。
1...Be7+
黒はいろいろ選択肢が考えられる。まず1...f1Qと成る手。これには 2.Rb4+と縦方向からチェックをかけていけば、 2...Ka7 3.Ra4+ Kb6 4.Rb4+ Ka5 5.Ra4+と追い続けることができるのでドローにできる。では1...Bg3+とチェックをかけるのはどうか?これには 2.Kc5とこちら側に逃げておき、 2...f1Q3.Re8+と横方向からチェックをかける。以下 3...Kc7 4.Re7+ Kd8 5.Re8+とこれも千日手でドロー。すると残る手は、Bを捨てて白のKかRの位置をずらすことだ。
2.Rxe7
白はRで取る。これで先ほどのドローのラインは消えた。
2...f1Q
縦方向からチェックされる可能性がなくなったので、黒はひとまずQをつくる。なおここで2...h1Qとひねるのは、 3.Bxh1 f1Q4.Rb7+ Kc8 5.Bd5 で黒に勝つチャンスはない。
3.Rb7+
ここからはR追いが始まる。白のKとBを支えにして黒のKを追い込んでいく。
3...Kc8 4.Rc7+ Kd8 5.Rd7+ Ke8 6.Re7+
この手で、6.Rh7+ Kf8 7.Ke5としたときに黒が勝てるかどうかは必ずしも定かではない、とKubbelはさして詳しい解析をすることなく述べている。しかし、今日ではコンピュータの助けを借りてこのラインが黒の勝ちであることは証明されている。考えられるラインは例えば次の通りである:7...Qg1 8.Be4 Qg4 9.Bd5 Qg5+ 10.Kd4 Qf5 11.Rh8+ Ke7 12.Kc5 Qc2+ 13.Bc4 Qf2+で、次にKがどこに逃げてもRとの両取りがかかる。なおこの手順は、2000年9月にHarold van der Heijdenによって指摘されたものである。
6...Kf8 7.Re8+ Kf7 8.Re7+ Kf6 9.Re6+ Kf5 10.Re5+ Kf4 11.Re4+ Kg3 12.Re3+ Kf4 13.Re4+
かくしてこのラインもパーペチュアルチェックの連続になる。ドロー成立。
1/2-1/2

Generated with ChessBase 11
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