Leonid Kubbel's Endgame Study No.181
2nd Prize, Niva, 1911

白に残された戦力はNと3つのP。RとPが残る黒に比べるとやや心細いが、6段目に進出したPがいるのが強みだ。これを生かして一本勝ちを狙おう。
1.d7!
まずPを進める。これを入れてから次の手でRにプレッシャーをかけに行くのだが、この2手は手順前後が利かない。なぜなら初手で1.Kg1?としてしまうと、 1...Rh4 2.d7に黒は 2...Rd4とRで昇格を防ぐことができてしまうからだ。敵のRが動きにくいうちにPを進め、Kをおびき寄せるのが大切である。
1...Ke7 2.Kg1
こうしておいてKをRに当てる。
2...Rh4 3.g3
さらにPで追い打ちをかける。こうしてRがどこに逃げるかを問うのだ。
3...Re4
さて、黒はRをどこに逃がせばよいか。何と、広そうに見えて無事に逃げられる場所が一カ所もないのである。 まず3...Ra4と一番奥に逃げてNに当てる手が有力そうだが、これはメインラインと同じく 4.Nb7!と跳ねる手が決め手で、メインラインと同じく両取りが決まってしまう。3...Rb44.Nc6+と飛んで一発で試合終了。3...Rd4も同じだ。3...Rh3はもちろん4.Kg2でRが死ぬ。3...Rg44.Nc6+とチェックしながらP成りを見せられ、4...Kxd7の一手に 5.Ne5+とフォークが決まる。かくしてことごとくNの餌食になってしまうのだ。残されたのはe4へ逃げる手だが、これも同じ結末になる。
4.Nb7!
ここへ跳ねて、次にPを成るぞと脅しをかける。
4...Kxd7
黒は分かっていてもPを取ることしかできない。Rで後ろから守ろうとしても清算されれば残されたPの差で負けだし、4...Re1+とチェックしてみても5.Kf2と当てられれば結局同じことだ。
5.Nc5+
フォークが決まって白の勝ち。
1-0

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