Leonid Kubbel's Endgame Study No.182
Pravda, 1927

白のN+3Pに対し、黒はR+Pという駒割り。戦力としてはほぼ互角といってもいいが、白のPはダブルポーンになっているのがマイナス要素。しかし黒もRの位置が悪い。白が勝負を決めるには今しかない。
1.c3+
まずはチェック。
1...Kc4
Rを取られないためにはここに逃げるしかない。
2.Na3+ Kd5 3.c4+ Kd4
3...Kd6とこちらに逃げるのは 4.Nb5+でKがRから離れざるを得なくなってしまい、白の勝ちが決まる。
4.Nb5+!
Pが取られると分かっていながら、敢えてNを跳ねる。これが先の展開を見越した好手。
4...Kxc4 5.Nc7!
これが本局の眼目の一手。実はこれで黒がツークツワンクになっているのである。
5...Kd4
黒が指せるのは、Kをb4かd4に持って行くか、Rをd5に動かすか、RでNを取るか。これ以外はみんなただで駒を取られてしまう。黒がこのどの手で応じてもうまく行かないことを確認しよう。まず5...Kb46.Na6+の一発でおしまい。5...Rxc7としてNと刺し違えるのは、 6.Kxc7 Kd5 7.Kd7と平行移動していけば、Pの壁に阻まれて黒のKはこれ以上横に動けず、残った黒のPを白は労せずして取ることができる。では5...Rd5はどうか? 6.Nxd5 Kxd5 7.Kc7に、今度は 7...Ke6 (7...Kd48.Kd6)と一歩先に進める。しかしこういうときはオポジションを取るというのは、エンドゲームの基本中の基本。 8.Kc6 Kf7 9.Kd5! Kf6 10.Kd6となって、結局黒はPを取られてしまう。かくして残ったのは、Kをd4へ動かす手。しかしこれも……。
6.Ne6+
このフォークがぴったり。ただ、勝負を決めるにはあと一つ気をつけなければいけないことがある。
6...Ke3 7.Kxc5
ここでRをKで取るのが大事。フォークをしたからといってうっかり7.Nxc5?とNで取ってしまうと、7...Kxf4とこちらのPを取られ、急転直下ドローになってしまう。最後まで油断をしてはいけない。Kで取ればもう勝負のアヤはなく、白の勝ちが決まる。
1-0

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