Leonid Kubbel's Endgame Study No.342
2nd Prize, Zadachi i etyudy, 1928

Pが林立する異様な初形。何と黒のPは全員が生き残っている。そのPがb列に縦に並ぶことでできたa列の狭い路地に黒のKはいる。白は駒割では圧倒的に不利だが、この特殊な駒配置を利用して引き分けに逃れることができる。
1.Kb3
まずはb4への退路を塞ぐ。次はもちろんRを寄ればメイトだ。
1...b4
黒がメイトを逃れる唯一の応手。
2.Ra8+
また退路を断とうと2.Bxd7?としても、 2...b5と退路が移動するだけだ。こうなっては白は厳しくなる。ここはそのままRでチェックをかけてしまうのが正解。
2...Kb5 3.Rc8!
これが好手。これで白は次に、4.Bxd7+の楽しみができた。
3...Qg7
白の狙いを防ぐには、黒はこう指すしかない。
4.Bh5!
ここで白はBを大きく転回させる。アタックのラインを変えて同じ狙いを実現しようとしているのである。
4...Ng4
Bを遮断するにはこの一手。しかし、黒はこれで自分のQのラインも遮断してしまった。
5.Ka2!
ここで白は悠々とKを動かす。この局面、実は黒に指せる手がほとんどないのである。ガチガチに固まったPの柱が、黒の指し手を強く制限してしまっている。
5...Ka6
Pは動かせないし、不用意にQやNを動かせばBにチェックをかけられてしまう。したがってできることといえば、Qを横に動かすか、Kをa列に戻すことだけだ。ここは5...Ka5でも5...Ka4でも同じである。
6.Ra8+ Kb5 7.Rc8
これでまたこの局面に戻ってきた。
7...Qh7 8.Kb3 Qg7 9.Ka2
何をしてもこの局面になってしまう。同一局面が3回出てきたので、ドローである。
1/2-1/2

Generated with ChessBase 11