Leonid Kubbel's Endgame Study No.343
Rigaer Tageblatt, 1907

白は駒割で大きな損をしているわけではないが、黒のPが昇格まであと2歩のところまで進んできており、少しも緩むことはできない局面である。引き分けに持ち込むにはどうすればよいだろうか?
1.Rg7!
この手は実は2.c7のメイトを狙った手。Pの陰からBの利きが生じることに注意。
1...Qxg7
詰めろを防ぐため、黒はQとRを刺し違えるしかない。
2.Nxg7 h2
黒はこのPに期待をかける。
3.c7+!
ここから白の最後の作戦が始まる。まず大事なPを突き捨ててしまう。
3...Kxc7 4.Ne8+ Kb7
逃げ場所は実質的にはここだけ。なぜなら、c6に利きを残しておかないと、5.Bc6とされてP成りを防がれてしまうからだ。P昇格が黒の生命線である。
5.Bd3!
これが、白が負けを免れる唯一の手。
5...h1Q 6.Be4+
ここでBも捨てる。
6...Qxe4 7.Nd6+
残ったNも捨ててしまう。
7...Nxd6
この瞬間、白のKはどこにも行き場がなくなった。ステイルメイトでドロー成立である。
1/2-1/2

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