Leonid Kubbel's Endgame Study No.361
2nd Prize, La Patrie Suisse, 1934

白熱の終盤戦。白はRの後押しを受けたPが6段目まで進んでおり、これは黒にとってはかなりの脅威だ。しかし、黒にはQがある。一手でも緩い手を指せば、Qにいいように動き回られてしまうだろう。白としてはここが勝負所だ。本作は黒にも妙手が飛び出す。
1.Re1+
Nを取るような手では、Qに追いかけ回されてたちまちRを取られてしまう。ここは遠くからチェックをかけ、Kの逃げ場所を問う。
1...Kf8
1...Kd7なら、 2.Rxd4+ Kc6 (2...Kc8なら 3.Re8+ Kc7 4.Re7+) 3.Rc1+ Kb5 4.Rb1+と2個のRで迫り続ければQが取れる。
2.g7+ Qxg7
2...Kg83.Re8+から簡単にメイトにできる。
3.Rf4+
今度はこちらのRを使う。3.Rf1+?Kg8 4.Rfg1Nf5で受かっている。
3...Nf5!
何と、ここでの黒の最善手はこのN捨てである。この捨て合により、黒は白のRを5段目まで近づけている。これによって、あとで黒のKがg6まで逃げてきたとき、g列でチェックされるのを防いでいるのだ。もしNを捨てずに3...Kg8なら、 4.Re8+ Kh7 5.Rxh4+ Kg6のときに 6.Rg4+とできる。 また3...Qf74.Ref1 Qxf4 5.Rxf4+ Ke7 6.Rxh4で白が勝てる。
4.Rxf5+ Kg8 5.Re8+ Kh7 6.Rh5+ Kg6
ここまで来たとき、先ほどのN捨ての効果で、白は縦方向からチェックすることができない。
7.Reh8!
しかし、白にはこの手があった。これで黒はツークツワンクに陥ってしまっているのである。何を指しても、黒はほどなくQを取られてしまう。
7...Kf6
7...Qf78.R8h6+ Kg7 9.Rh7+が決まる。
8.R8h6+ Kf7 9.Rh7
Qが落ち、これで大勢が決した。
1-0

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