Leonid Kubbel's Endgame Study No.374
Československý Šach, 1934

Pがないので盤面の状況を瞬時には判断しにくい。駒割は白BN対黒Qだが、形勢は白がかなり不利。白はチェックのラッシュで局面を変化させつつ、何とかドローに持ち込みたい。さて、どう指すか?
1.Nf3+
まずはNでチェックを入れる。
1...Kd3
1...Kc52.Be3+でQを取れるからドローにできる。 1...Kc42.Rh4+以下、手数はかかるがKを追いかけ回してQを取れる展開に持ち込める。
2.Ne5+!
ここへ跳ねると、次はc4でQに当てることができる。したがって、黒は浮いているd2のBを取れないのだ。
2...Kc2
Bを取れないとなると、Kの行き先は3カ所。2...Ke23.Rh2+ Kf1 4.Rh1+ Kf2としてから 5.Be3+がぴったり。とにかくフォークを含みにすればよい。 2...Kd43.Be3+がある。続けると、例えば 3...Kxe5 4.Bxb6のあと、 4...Bf7+ 5.Kb2 Rxh6とRは取られてしまうが、 6.Bc7+で理論的にはドローの局面になっている。
3.Ba4+
これで強制的に黒のKをd2へ移動させることができた。
3...Kxd2 4.Nc4+ Kc3 5.Nxb6 Bf7+
Qは取られたが、黒にはまだこの手がある。ここが白がドローを勝ち取れるかどうかのポイントになる局面だ。
6.Nd5+!
焦点への捨駒。他の手では黒に勝ちをもたらす攻撃が生じる。6.Ka3?なら 6...Rxh6 7.Nd77...Rh1(7...Rh2もある)で万事休す。 6.Kb1?6...Rxh6 7.Nd7 Rh1+で詰んでしまう。
6...Bxd5+ 7.Bb3!
白は次いでこのBも捨てる。
7...Bxb3+
7...Rxh68.Bxd5で、これはR対Bのドロー局面。
8.Ka3 Be6
黒はこう指すしかない。8...Rxh6はその瞬間にステイルメイトだし、Rを動かしても白のRが追随してくるから意味がない。
9.Ka4!
これも大事な手。9.Rh4?と自らピンを外してしまっては、 9...Bd7と指され、10...Ra6からのメイトを防げない。
9...Ra6+
黒の手として考えられるのは2つあるが、9...Bd7+なら 10.Ka5 Rxh6でステイルメイトになる。もう一つの方も……。
10.Kb5 Bc4+ 11.Kc5 Rxh6
やはりステイルメイト。ギリギリの指し回しで白は引き分けにすることができた。
1/2-1/2

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