Leonid Kubbel's Endgame Study No.41

1st Prize, Rostov Region Sports Committee Tourney, 1941


f3にいる黒のPの昇格を阻止することはもはや絶望的だ。白も一応7段目にPを持っているが、行く手に立ちふさがっている敵のNを追い払うには時間がかかりそうに見える。ドローならまだともかく、この局面で白が勝てるとは、かなりの強豪でも簡単には見破れないのではないだろうか。









Win

 

 

1. Nc7!

まずいきなりNを捨てる。 1. c6? は 1... f2 と進められて負け。1. cxd6? は 1... Nxd6 と応じられると二の矢がない。d6のPを取る前に、敵のNの位置をずらしておこうというのがN捨ての意味だ。

1... Nxc7

ここは黒は応対しなければならない。 1... f2 は 2. Nxe8 f1=Q となったとき、 3. Nxd6+ と手順にチェックをかけられ、 3... Kd5 4. e8=Q とQを作られてしまう。ここで黒には明快に有利になる手順がないので、駒割の差で勝てないのである。白は焦らずに残った黒のPを食っていけばよい。この後の進行は、例えば 4... Qh3+ 5. Qh5 Qxh5+ 6. Kxh5 Kxc5 7. Bxe5 など。テクニックは必要とするが、白は残ったBとNで黒をメイトにできる。

2. cxd6 f2 3. dxc7 f1=Q

こうなればここまでは一直線の展開だろう。

4. c8=Q

どちらのPを成るか、それが問題だ。 4. e8=Q? とやってしまうと、 4... Qc1+ 5. Kxh7 Qxc7 ともう一方を食われてしまう。白はe5のPを取ることができず、ただ追い回すチェックしかかけることができない。これはドロー止まり。

4... Qf4+

黒にとってはにわかに余裕のない局面となった。もう一つのPを白に成られてしまってはもはや勝ち目がなくなる。Qでチェックをかけつつ取りに行くのは必然である。

5. Kxh7

5. Kh5? は 5... Qf7+ で白はPどころかBまで失う。これは黒の勝ちであろう。

5... Qh4+ 6. Kg6!

ここでこちらに逃げておくのが好手。これが直後の手順で利いてくる。

6... Qxe7

黒は心配のタネだったPを取り除くことに成功して一安心。しかしそのとき、黒はすでに白の術中に陥っていたのだった。

7. Bf8!

これが白の用意していた決め手。先ほどKをg6に持ってきておいたため、黒はチェックをかけつつ逃げることができない。

7... Qa7

7... Qh4 は 8. Qc4+ で素抜かれてしまうから、Qの逃げ場所はここだけである。ところが……。

8. Bc5!

何とこれで、Qが詰んでいるのである!白の勝ちが決まった。

1-0